弁護士の会:京都から、死刑制度廃止を 有志が結成、法整備など提言へ /京都
毎日新聞 2012年05月27日 地方版
死刑に反対する京都弁護士会の有志らがこのほど、「京都から死刑制度廃止をめざす弁護士の会」を結成した。死刑廃止に向けて法律家の立場から、死刑についての研究や必要な法整備についての提言などをしていく。
会は同会所属の有志91人で結成。死刑について「人の生命を剥奪し、存在を永遠に排除する制度で、許容され得ない刑罰」として廃止を求める一方、被害者支援や死刑に代わる刑罰のあり方なども研究する。今年度は死刑制度に関するシンポジウムなどを予定している。
同弁護士会では3月、死刑制度の廃止を目指す決議が否決されている。代表に就任した堀和幸弁護士は「死刑は取り返しのつかない刑罰。在野の法律の専門家として、死刑の廃止を訴え、議論を深めていきたい」と話している。【田辺佑介】
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京都弁護士会:死刑制度廃止の決議案を否決 3時間超す議論 /京都
京都弁護士会(小川達雄会長)は8日、臨時総会を開き、死刑制度の廃止を求める決議案を否決した。同会によると、同様の決議案提案は全国の弁護士会で初めてだった。
決議案では、死刑制度廃止を求める理由として、誤審の可能性や犯罪抑止効果への疑問、残虐な刑罰である点などを挙げている。また廃止までの間は、執行の停止などが必要だとしていた。
総会では「議論が不十分で時期尚早」「被害者感情に配慮すべきだ」などと反対意見も相次ぎ、議論は3時間以上続いた。会員586人中227人が出席、賛成は80人で否決された。
小川会長は総会後、「死刑制度について、会としてさまざまな取り組みを続けてきた。否決は残念だが、現在も重大な事案で再審開始されている状況を見ていると、長く見過ごされる状況ではない。引き続き検討すべき問題だ」と述べた。【成田有佳】毎日新聞 2012年3月10日 地方版
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「京都から死刑制度廃止をめざす弁護士の会」結成 有志91人
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