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民主 もう一つの党内抗争 9月代表選、党員集め過熱 「増税不人気の首相」VS「裁判が続く元代表」

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民主 もう一つの党内抗争 9月代表選、党員集め過熱 「増税不人気の首相」VS「裁判が続く元代表」
中日新聞《 核 心 》2012/5/30 Wed.
 9月に行われる民主党代表選の「有権者」となる党員・サポーター登録が、今月末で締め切られる。民主党内閣法制局では、30日に行われる野田佳彦首相と小沢一郎元代表の会談をにらみながら国会会期末の6月下旬ごろの政治の動きに注目が集まっている。だが、その裏で「9月」に向けたもう一つの戦いが、静かに、そして熱く行われている。(政治部・岩崎健太朗・清水俊介)
■主流派目指し
 小沢元代表の側近・鈴木克昌衆院議員(愛知14区)は今月中旬、愛知県豊川市で党員・サポーター会議を開いた。
 鈴木氏は国政の混乱に頭を下げ「各地区で皆さんの声を聞くと、私もボコボコになる気持ちです。態勢を立て直し、党が期待に応えられるよう努力します」と、言葉を選びながら支持を求めた。元代表は側近にも自分の本音はめったに明かさない。だが9月の代表選で、野田氏を辞任に追い込むシナリオを描いていることは分かる。
 元代表を担ぐか、元代表が推す候補を担ぐか。ここには考え方の違いがあるが「代表選で勝ち主流派に返り咲く」という目的では元代表支持の議員たちは一致している。そのためには票全体の約3割を占める党員、サポーター票は重要だ。6月以降に登録した党員・サポーターは9月には投票権を得られないから、勝負は今月で決まる。
 鈴木氏同様、元代表に近い辻恵衆院議員はツイッターで「9月決戦」を念頭に「一人でも多く集めたい」と決意表明している。
■再選を目指し
 野田首相の再選を目指す議員も、9月に向けて奔走。近藤洋介衆院議員(山形2区)は今月中旬、山形県寒河江市で開かれた県トラック協会の会合で「消費税増税の影響は心配だと思う。対策はきちんとします」と訴えた。集まった人は近藤氏の支援者が多く、サポーターもいる。近藤氏は「私が野田支持だと分かっている。代表選でも協力してくれるはず」と期待する。
 もし国会会期が大幅延長すれば消費税増税関連法案の採決前に代表選が行われる可能性もある。国会だけに気を取られて代表選の準備を怠ったら法案採決前に首相が交代する事態になりかねない。近藤氏は、野田首相グループの会合でも「再選のためにもサポーター集めをしっかりやってほしい」とげきを飛ばしてきた。
■逆風を利用し
 だが議員たちが走り回っても有権者の反応は「低温」だ。もともと党員・サポーター傘下の代表選は「あなたの1票で首相を選ぼう」という掛け声のもと党勢拡大する狙いがあった。
 だが、野田内閣の支持率は3割を割り込み、元代表も法廷闘争から抜け出せない。この2勢力の争いにカネを払って1票を投じようと思う国民は多くないのが実情だ。
 小沢系議員のもとには、政治資金規正法違反事件で元代表が無罪となった4月26日の後は「サポーターになりたい」という問い合わせが相次いだが、5月9日に控訴されてからは動きも止まった。県連の中には既に党員・サポーター集めを締め切った所も億、党勢拡大はもくろみ通りにいかなかった。
 東海地方の比例議員は「増税一本やりの野田首相、刑事被告人の元代表。どちらが首相になっても、僕は落選だ」とぼやく。
 関東地区選出の若手のように、苦境を逆手に取り「民主党が気に入らない人こそサポーターになって首相を代えましょう」と訴えた議員もいる。しかし、ただでさえ支持を失った民主党が9月に向けて争う姿に、国民はへきえきしている。
 議員に多く寄せられるのは「首相を毎年、ころころ代えるべきではない」という声。野田首相支持の議員も元代表支持の議員も、地元を走ることで、党に向けられる国民の視線が厳しいことを、あらためて感じている。
民主党の代表選
 国会議員や地方議員に加え、18歳以上の党員やサポーターが参加できる。29日現在の推計で、計1387ポイントの過半数を得た候補が代表となる。約30万人の党員・サポーターのポイントは、衆参の国会議員支部の数に応じて都道府県単位で割り当てられ、推計では445ポイント。全体の約3分の1を占める。年会費は党員6000円、サポーター2000円。過半数を得る候補がいなければ上位2人で決選投票。この時投票できるのは国会議員と公認内定者のみ。在日外国人はサポーターになれるが、代表選には参加できない。
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小沢一郎元代表 どう動く 6月上旬が最初のヤマ/倒閣なら細野豪志氏擁立も/解散なら政界再編の可能性 2012-05-22 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア 
 特集ワイド:“剛腕”小沢一郎元代表、どう動く 6月上旬が最初のヤマ
毎日新聞 2012年05月18日 東京夕刊
 またまた小沢一郎・民主党元代表(69)の動向に、政界が神経をとがらせている。政治資金規正法違反事件の「1審無罪」で党員資格を回復、親小沢派には国政の主導権奪回への期待が高まり、反小沢派には警戒心が広がる。四半世紀にわたって国政を揺り動かしてきた剛腕は、再びどこへ向かう?【戸田栄】
 ◇消費増税…首相と妥協成立も
 ◇倒閣なら…細野豪志氏擁立も
 ◇解散なら…政界再編の可能性
 まず最大の政治課題である消費増税については、敢然と反対する小沢元代表と「政治生命を懸ける」と言い切る野田佳彦首相との歩み寄りは、もはや不可能と見える。
 「生活保護受給者が200万人を超える不況下で税を重くしたら、一体どうなるのか。天下り根絶や格差是正、無駄削減などの行財政改革をやってからじゃないと、増税などしちゃいけないんです」。小沢元代表側近の元参院議員、平野貞夫さん(76)が、小沢元代表の主張を代弁する。17日には消費増税を巡る実質審議が国会で始まった。野田首相が、今さら後には引けないと考えるのが常識だろう。
 だが、小沢元代表の動向を20年以上も追ってきたノンフィクションライターの塩田潮さん(65)は「そこは政治です。かなり難しいでしょうが、小沢元代表と野田首相の妥協成立が絶対にないかというと、そうでもない」との見方を示す。「実際、野田首相はかなり前から、小沢元代表への個人攻撃を控えている。消費増税について絶対反対ではないと踏んでいるんでしょう。小沢元代表が言っている行財政改革という“前提条件”の整備で落としどころを探れば、歩み寄りの可能性はある」とみる。
 振り返れば、竹下登内閣時代の官房副長官として消費税創設に尽力し、細川護熙内閣時代は国民福祉税導入を図ったのが小沢元代表だ。「本来は消費増税積極派」との評も根強い。消費税を14年4月に8%、15年10月に10%に上げる、というのが民主党のタイムテーブル。「つまり、かなり時間があるのです。増税の前提はその間にクリアすればいい。実施に間に合えば同じことだと野田首相が考えを変えれば、法案の今国会成立にこだわる必要はなくなります」。その場合、小沢元代表排除を求める自民党の協力を得るのは難しくなり、かえって法案成立の芽を摘みかねないリスクはあるが、政治が時に予想もしない展開を見せることは事実だろう。
 政界では、妥協の道筋をつけるキーマンとして輿石東・民主党幹事長の名前が挙がる。さらに日本新党時代からの野田首相の師匠格で、小沢元代表とも良好な関係にあるという細川元首相による仲介もささやかれている。
   ■
 小沢元代表の声を黙殺したまま野田首相が法案成立にひた走れば、どうなるのだろう。
 「小沢元代表は倒閣に動く。9月の民主党代表選で野田内閣を打倒する」というのが周辺が描く第1のシナリオだ。その場合、衆参合わせて100人を超える小沢グループが誰を擁立するかが焦点となる。民主党代表はイコール首相候補。党員に戻った小沢元代表自身の出馬は可能だが、政治資金規正法違反事件で検察官役の指定弁護士が控訴したため、「刑事被告人という立場のままではトップは無理」との声が大きい。
 「そりゃあ小沢グループの中には『無理だ』とばかなことを言う者もいるが、様子を見なければわからんよ。あの裁判自体が間違っているし、まして控訴なんてね」。平野さんはそう反論する。民主党のある議員も「本人が出ると言えば、止める手段がないのは事実」と話す。
 自身が出ない場合の候補について、政治評論家の森田実さん(79)は「最近の小沢さんは、細野豪志・環境・原発事故担当相、谷亮子・参院議員を引き立てている。幹事長時代に重用した細野さんは有力候補でしょうね」と語る。
 一方で、10年の樽床伸二氏、11年の海江田万里氏と、小沢グループが推した候補は代表選で連敗中だ。「小沢元代表が擁立すると、どうしてもかいらいと見られるし、勝てる候補を探すのは今回も難しい」と塩田さんは見る。
   ■
 では「究極の選択」、小沢元代表がグループを率いて民主党を割る可能性はどうか。
 平野さんは「小沢さん側から党を割ることは、今のところない。ただし、野田さんが消費税を絡めた解散をするなら別だ」と語る。「解散」には、野田首相が自民党の協力を得て消費増税を成立させる「話し合い解散」と、審議が行き詰まり消費税そのものを争点として解散する場合の2通りがあるが、いずれにしても小沢元代表は独自で選挙を戦うことになりそうだ。
 そもそも小沢元代表は、また政界再編の嵐を巻き起こそうとしているのか。塩田さんによると「小沢元代表は政治の仕組みにこだわってきた政治家」であり、大目標の「政権交代が可能な議会政治」は実現済みだという。「小沢元代表も今年で70歳。さすがに、これから10年をかけて新しい大政党を育てようとは思わないのでは。ただし……」と塩田さんが続ける。「2大政党制の大枠はつくったものの、自民と民主はどこが違うのかという問題は残った。白紙に戻ってガラガラポンの政界再編を目指す可能性もなくはありません」
 解散となったら、小沢元代表はどう戦略を描くのか。「北海道に鈴木宗男さん、大阪に橋下徹・大阪市長、愛知には大村秀章知事と河村たかし・名古屋市長がいる。彼らと連携すれば、小沢さん自身は残りの選挙区に全力を注げる。反増税派は自民党にもいるし、国民も支持してくれるだろうから勝てますよ」。平野さんは自信を見せる。
 今は自重しているようにも見える小沢元代表だが、いずれ行動を起こしそうだ。動き始めるのは、どのタイミングになるのだろう。
 野党は消費増税について100時間に及ぶ審議を求めており、法案を成立させるためには国会の会期延長が必要になりそう。野田首相が採決をにらんで延長を決めるのは6月上旬、そこで小沢元代表が何らかの手を打つ可能性がある−−というのが平野さん、塩田さんの一致した見方だ。
 与党の内紛が激化すれば当然、国政の混迷は深まる。それでも平野さんは「消費増税で国民の生活苦を招くより、ずっといい」。迷いなく語る姿は、いつも確信的に事を進める小沢元代表をほうふつとさせる。まだ「剛腕」は鳴りを潜めているものの、早くも政界を疑心暗鬼に陥れている。
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◆特集ワイド:「小沢元代表は推定有罪」の罪
毎日新聞 2012年04月27日 東京夕刊
 資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)で検察審査会の議決により強制起訴された民主党の小沢一郎元代表(69)に下された判決は無罪。剛腕、壊し屋などダーティーなイメージがある政界実力者なだけに、検察も、民主党も、そしてメディアも、「推定有罪」で小沢元代表を遇してはこなかったか。【瀬尾忠義】
 ■検察は
 ◇制度悪用の疑念ぬぐえず−−木谷明さん(元裁判官)
 裁判の過程で、小沢元代表の元秘書の衆院議員、石川知裕被告への再聴取で、田代政弘検事が虚偽の捜査報告書を作成し、検察審査会に提出したことが明らかになっている。つまり検察は自らの手を汚さないで、検察審に元代表を強制起訴させたと見られても仕方がない事案だ。検察審は、検察が提出した捜査報告書をウソだとは思わない。もし、検察審が起訴議決すると検察側が見越していたとするならば悪質で、制度を悪用したと言える。無罪判決は当然のことだろう。
 元代表に対する検察の対応は重大な人権侵害だ。検察は自らのストーリーに沿った事実とは違う調書を作成することに抵抗感がなくなっているように感じられる。地検の取り調べや強制起訴で、元代表は首相になるチャンスを失ったのかもしれず、政治生命を傷つけられたと言える。
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 細野豪志氏は、代表選に出さないほうがいい。これまで舐めた負けパターンを踏む。もう、たくさんだ。
 国民に、あの裁判(公訴)は断じて不正義であり、無効であると表明するためにも、ここは小沢一郎氏ご本人が代表選に出られては如何か。堂々としていればいい。冤罪じゃないか。いわれなく刑事被告人の濡れ衣を着せられた。ここ(代表選)で退いては、民主党レベルでは正真正銘の刑事被告人と認めたに等しい。代表選に出てほしい。それにつけても、小沢シンパの議員が民主党を離脱なさったのが(票)、残念だ・・・。
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「ミスター面従腹背」細野豪志原発事故担当相の政界遊泳術 2011-07-20 | 政治
 菅総理をたぶらかした「ミスター面従腹背」細野原発担当大臣
現代ビジネス2011年07月19日(火)週刊現代
「私はすべてをかける」
「力の限りを尽くす」
 6月27日に行われた菅首相の時期外れ内閣改造で、首相補佐官から一躍レベルアップした細野豪志原発事故担当相(39歳)は、初の大臣会見でそう力んだ。
 細野氏と言えば、元タレントの山本モナとの親密交際・・・・・・ではなく、最近は菅政権の原発問題スポークスマンとしておなじみだ。
「事故対応はオレがやる、という意気込みが相当に強く、後から入った馬淵澄夫前首相補佐官と水面下で縄張り争いをしていましたが、今回、追い出しに成功した格好です」(官邸関係者)
 大臣に昇格し、思わず高揚し過ぎたのか、「海江田万里経産相との住み分けは」と聞かれたのに、「玄葉(光一郎・国家戦略)大臣が」「玄葉大臣が」と何度も言い違えたのは、ご愛嬌だ。
 ただこの細野氏、確かにやる気は十分だが、自らを大抜擢した菅首相への忠誠心が厚いのかと言えば、実はまったくそうではない。
「震災直前の今年2月ごろは、細野氏もすっかり『菅は終わり』ムードで、『菅さんも、昔の輝きをすっかり失っちゃったね』と、見放していた。その後、原発事故が発生して、彼のもとには菅首相から頻繁に電話が入るようになりましたが、たいてい冷めた顔で『あうあう言ってるだけで、何を言ってるのか分からない』と吐き捨てていましたよ」(全国紙政治部記者)
 しかし、?面従腹背?こそが細野氏の政界遊泳術。同氏は本来、小沢一郎元民主党代表のシンパで、オフレコでは「小沢氏に首相をやらせてみたい」などと言っていた。ところが菅政権ができると瞬時に態度を翻し、小沢グループからは、「コウモリ野郎」などと、コキ下ろされた経緯がある。
「飲み会で、モナや他の女性との?詳細?を自慢げに開陳したり、お調子者で、信用できないところもある。今は菅首相をたぶらかしていますが、政権が潰れたら、すぐに仙谷由人官房副長官あたりに寝返るのでは」(民主党中堅代議士)
 原発事故への対応には日本の命運がかかっている。細野氏の覚悟は?ホンモノ?なのか、ともあれお手並みを拝見したい。 「週間現代」 2011年7月16・23日号より
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細野豪志は、小沢一郎伝授の「中国パイプ」を活かし「フジタ」社員3人を救出、「政治家の交渉術」を磨いた2010-10-01 | 政治/検察/メディア/小沢一郎
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「小沢無罪で、『新しい排除』が始まった」 日本一新の会・代表 平野貞夫 2012-05-07 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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