しな たけし(階 猛)衆議院議員
党議より大義−会期延長と消費増税
By しなたけし • 2012年6月24日
会期末の21日、今通常国会を79日間、延長することが決まりました。
これに先立ち18、19、20日に行われた党内全議員を対象とする各会議において、私は、
?社会保障・税一体改革関連法案の採決を急ぐあまり、行政改革実行法案や公務員制度改革法案など他の多くの重要法案の審議を後回しにしていること
?自民、公明両党に大幅に譲歩し、民主党が目指してきた社会保障や税制の姿とは似て非なる内容の三党修正合意を確定しようとしていること
に異議を唱え、再考を求めてきました。
(なお、私が考える三党修正合意の問題点については、 『「社会保障と税の一体改革に関する三党実務者間合意」(修正合意)の問題点について』 http://shina.jp/a/activity/5491.htm をご参照ください。)
残念ながら、長時間の議論を経ても、野田総理をはじめ党執行部側は、他の法案と歩調を合わせるために採決の時期を遅らせたり、三党修正合意を見直したりすることなど、党内の意見を踏まえた柔軟な対応を取ろうとはしませんでした。
その最大の理由は、21日の会期末までに結果を出さなくてはならないということにありました。しかし、会期を79日間延長するのであれば、この理由は意味をなさなくなります。もう一度原点に戻り、消費増税法案を採決する前に、今国会で通すべき法案を通し、三党修正合意の正すべきところは正すことに全力で取り組むべきです。
私は、会期延長を決める本会議直前の代議士会で、このような意見を述べましたが、党幹部からは何らの回答も得られませんでした。このまま衆議院本会議での採決に突き進むようであれば、私は反対票を投じざるを得ません。
結果、党議に違反したとして除名など厳しい処分を受けるかもしれませんが、それは覚悟の上です。私が反対票を投じるのは、思いつきの行動でもなければ、野田総理の失脚を狙った行動でもありません。毎週選挙区に帰って、多くの有権者のさまざまな意見をお聞きした上での投票行動であり、野田総理と民主党政権が間違った方向に進まないための投票行動です。
政治が目標を見失い、国民から見放されることがないよう、今回は、党議よりも大義を優先したいと考えています。
=======================================
「決別」に二の足踏む連合 民主党混乱が波及
産経ニュース2012.6.23 20:15
民主党最大の支持団体、日本労働組合総連合会(連合)が、消費税増税を柱とする社会保障・税一体改革関連法案への造反を明言した小沢一郎元代表への対応に苦慮している。連合は同法案に賛成しているため今や「政敵」ともいえるが、小沢氏とは選挙対策で関係を密にしてきただけに批判は封印。組織内には小沢氏との「決別」をためらう古賀伸明会長への不満もくすぶり、民主党の混乱は連合にも波及しつつある。
「連合に働きかけを強めてもらう必要がある」
首相周辺は23日、民主党内での一体改革関連法案への造反の動きを阻止するため、連合の「圧力」が不可欠との認識を示した。
首相は今月9日、古賀氏と都内で会談した際、一体改革関連法案について「全力で取り組んでいきたい」と協力を仰ぎ、古賀氏も受け入れた。民主、自民、公明3党による修正協議合意を受け、連合は18日、南雲弘行事務局長名で「改革を一歩でも進めるためのものと受け止める」との談話も発表し、野田政権への援護射撃を続けている。
一方で連合は、法案成立に背を向ける小沢氏への言及は避けている。「小沢氏への批判談話を発表すべきだ」(連合関係者)という声も出ているが、古賀氏らはこれを黙殺するばかりか、民主党内の混乱収拾にも乗り出そうとしない。
もっとも、連合には平成21年の民主党政権発足時から「党内人事・トラブルに介入しない」という労組ならではの金科玉条がある。加えて古賀氏は事務局長時代、小沢氏と二人三脚で選挙区行脚を続け、政権交代の原動力になった盟友意識も強い。
ただ、古賀氏は「決められない政治からの脱却」を強く訴えてきた。今年1月の民主党大会では「野田政権はラストチャンス」と言い切っているが、このまま傍観を続けるのだろうか。(比護義則)
===========================================
◆連合 小沢見捨てた? 3党合意に前向き 2012-06-22 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
ZAKZAK 2012.06.20
民主党の有力支持団体である「連合」が、社会保障と税の一体改革法案に関する、民主、自民、公明3党の合意を前向きに「受け止める」とする談話を、組織内議員や推薦議員に送っていたことが分かった。小沢一郎元代表ら造反予備軍の判断にも、影響しそうだ。
送られたのは送り状と談話のA4判2枚で、党政策調査会合同会議で議論が始まった18日付で、議員会館の各議員の事務所にファクスされた。
3党合意を「改革を一歩でも進めるものとして連合は受け止める」とする内容。「ご参考までに」とあるが、小沢グループの若手議員は「法案への賛成を求める圧力だ」と受け止めた。
小沢氏は代表や幹事長時代、地方行脚中に連合の地方組織の幹部と酒席を持つなど良好な関係を築いてきた。しかし、今回の衆院採決で造反、離党すれば、連合の支援は絶望的となりそう。
民主党関係者は「小沢グループは選挙に弱い若手議員が多い。『連合まで離れられてはまずい』と、態度を変える議員がいるかもしれない」と話している。
----------------------------------