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加藤学氏(長野5区)離党に地元困惑/階氏、民主残留〜岩手はもう『小沢王国』とは呼べないのではないか

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中日新聞【長野】
加藤氏一転、離党届提出に地元困惑
2012年7月5日
 民主党衆院議員の加藤学氏(長野5区)が四日、離党届を提出し、小沢一郎元代表が率いる新党への参加を表明した。三日に党員資格停止処分が決まった際は「党にとどまって改革に取り組む」と話していたが、わずか一日での翻意。民主県連は事実上分裂し、関係者に衝撃が走った。地元でも、突然の決断に困惑が広がった。
  加藤氏は離党届を提出後、都内での取材に「民主党内で消費増税法案を阻止するためにできることはなくなった。党の外に出て、増税阻止の世論を喚起したい」と語った。
  加藤氏は小沢元代表らが離党した二日時点でも「党内を改革し、消費増税法案を阻止したい」と、党に残る意向を示していた。
  「心変わり」は、三日に党が決めた党員資格停止二カ月の処分が理由という。「処分結果を見て判断しようと思ったが、資格停止で両院議員総会など党の議決機関に参加できず、地元の活動も制約される。改革しようとしても無力になってしまった」と主張した。
  離党の判断は「誰にも相談せず、一人で決めた」。小沢元代表とは離党届提出前に会い「決断したなら、一緒にやっていこう」と声を掛けられたという。
  加藤氏に離党しないよう説得していた篠原孝氏(長野1区)が四日夕、衆院議員会館の加藤氏の事務所を訪れた。懇談後、篠原氏は「民主党として負託を受け当選したのだから党内に残り頑張ってほしかった」と述べた。
  地盤の伊那谷では、後援会長で元衆院議員の中島衛氏が「党を離れても加藤氏を支持する。小沢元代表の新党に入ることにも賛成だ」と引き続き支援していく考えを示したが、今後の政局の行方を心配した。
  党県第五区総支部の原勉幹事長は「このタイミングとは思わなかったが、増税を阻止する決意が強かったのだろう」と推測。「総選挙で増税反対で進むなら加藤氏を支援することもありうる」と話した。
  副代表の吉川彰一県議(下伊那郡)は、加藤氏離党の場合は行動を共にする意向を表明していた。「離党は寝耳に水。行動を共にするという意思は変わらないが、本人に会って話を聞くのが先決だ」と真意を確かめたい考え。
  連合長野飯田地域協議会の関係者は「党の方針に従わない議員の姿を見ていると、こちらもどこを向いて支持すればいいのか」と戸惑いを隠さなかった。
  民主県連の倉田竜彦幹事長は、県議会内で報道陣に対し「わずか一日でどのような心境の変化があったのか、真意を図りかねる。組織人としておかしい」と、強い不快感を示した。加藤氏から連絡はなかったといい、倉田氏は「離党したならば、私がとやかく言う筋ではない。私から連絡する理由もない」と突き放した。
 ◆解散・総選挙に危機感
  加藤学氏が離党届提出に踏み切った背景には、民主党への逆風が強まり、自身も党員資格停止二カ月間の処分を受けた現状では、党にとどまっても活動が制約を受け、次期衆院選への展望が見通せないことを懸念したとみられる。
  当選一回で支持基盤が盤石といえない立場で、処分によって民主党から経済的、人的支援を期待できないとなればじり貧は確実。加藤氏自身も離党届を提出後、国会内で記者団に「仮に総選挙が二カ月後にあったとしたら、非常に不利な状況に陥る」と、危機感をにじませた。衆院の解散・総選挙が迫るといわれる政治状況で、わずかな期間でも足踏みはできないとの判断に傾いたもようだ。
  県内の野党関係者は「消費増税反対の旗を掲げれば、超党派的な支援を得られるとの思惑だろう。しかし、いったんは離党せず処分を受け入れる判断をしたのだから、なぜ翻意したのか有権者に丁寧な説明が必要だ」と指摘した。
  (小松田健一、吉田幸雄、酒井博章)
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小沢新党:11日に設立総会 幹事長に東氏
毎日新聞 2012年07月04日 21時17分(最終更新 07月04日 22時13分)
 消費増税法案に反対して民主党に離党届を提出した小沢一郎元代表らは4日、国会内で新党結成の準備会合を開き、11日に新党設立総会を開くことを決めた。代表に小沢氏、幹事長に東祥三衆院議員が就く。会合には衆院議員35人、参院議員12人の計47人が出席。欠席した2衆院議員も含め計49人で発足する予定だ。
 新党名や綱領は小沢氏に一任されたが未定。国対委員長に鈴木克昌氏が就くが、政調会長は置かない。選対委員長は小沢氏が兼務する。
 会合で小沢氏は「総選挙で国民の支持を得て、本来の我々の目指した政権を作り上げる。(総選挙は)非常に近いと考え、あらゆる準備をしないといけない」と語った。
 新党メンバーは4日、衆院に37人の新会派「国民の生活が第一・無所属の歩」を、参院に12人の新会派「国民の生活が第一」をそれぞれ届け出た。新党きづな(衆院議員9人)との統一会派結成も検討する。衆院会派には、当面無所属で活動すると表明した瑞慶覧長敏氏も参加した。
 また、4日に民主党に離党届を提出した加藤学衆院議員は民主党の処分が出ていないため、新会派には参加していないが、準備会合には参加した。今後、新党と衆院会派に参加する。
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地方議員「小沢離れ」加速も 岩手1区・階氏、民主残留
  民主党の小沢一郎元代表(衆院岩手4区)らの集団離党問題で、側近の階猛氏(同1区)が残留を決めたことが、岩手県政界に波紋を広げている。弁護士資格を持ち、陸山会事件でも常に小沢氏を支えてきた階氏の突然の離反。小沢氏の求心力の低下が浮き彫りになり、地方議員の「小沢離れ」を加速させる可能性もある。
 小沢氏を除く県関係国会議員は衆参で計7人。残留した3人のうち、黄川田徹氏(同3区)と平野達男氏(参院岩手選挙区)は以前から小沢氏と距離を置き、造反は既定路線とみられていた。
 一方の階氏。法務関係に精通し、小沢氏の政治理念を政策的に支える理論派として知られる。それだけに関係者からは「まさか、たもとを分かつとは」との声が漏れる。
 「党に残り、二大政党制をしっかりとさせたい」。階氏は最近、テレビなどにも積極的に出演し、政局優先の小沢グループへの疑問を訴えてきた。3、4の両日は地元の盛岡市に戻り、支持者らを回って、自らの行動への理解を求めた。
 盛岡選挙区の他党の県議は「小沢グループのやり方に嫌気が差したと聞く。世論は離党を求めていないと肌で感じ取ったのでは」と分析する。
 今回、党を分裂させた小沢グループの国会議員の多くは、当選回数の浅い比例代表の衆院議員が目立つ。「選挙目当てだ」との批判もある一方、階氏の行動に、県内でも一定の理解が得られるとみられる。
 沿岸被災地の民主党系市議の一人は「(離党した人たちは)選挙地盤がない人ばかりだ。次の選挙では生き残れない」と指摘。「小沢氏系の地方議員もそれを感じているし、身の処し方に迷いが出始めた」と明かす。
 岩手1区は、小選挙区制に変わった1996年の衆院選以降、小沢氏の系列議員が独占してきた。「県都をなくしたダメージは大きい」とある民主党県議。「岩手はもう『小沢王国』とは呼べないのではないか」
 河北新報2012年07月05日木曜日
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いまこそ、小沢一郎氏に期待する〜久しぶりに政治の世界が面白くなってきた 2012-07-04 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア


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