愛知夫婦殺害 DNA枝豆から検出
東京新聞2012年8月7日 夕刊
愛知県碧南市で一九九八年六月、パチンコ店責任者馬氷(まごおり)一男さん=当時(45)、里美さん=同(36)=夫妻が殺された強盗殺人事件で、堀慶末(よしとも)容疑者(37)ら三人の逮捕の決め手となったDNAは、現場に残っていた枝豆の皮に付着していた唾液から検出されたことが、捜査関係者への取材で分かった。
三容疑者は六月二十八日、馬氷さん宅を訪れ、里美さんから枝豆などのつまみや酒を提供された。県警は犯人が食べた跡とみられる枝豆の皮などを保存。昨年夏、皮に付着した唾液を再鑑定し、二〇〇七年の「闇サイト殺人事件」で無期懲役刑が確定している堀容疑者のDNAと酷似していることが分かった。
その後の捜査で、現場で採取した別の唾液のDNAが、佐藤浩容疑者(36)のものと酷似していることも判明。葉山輝雄容疑者(43)は馬氷さんの子ども二人の見張り役だったとみられ、現場に唾液が残っていなかったが、佐藤容疑者の供述から関与が浮上したという。
捜査関係者によると、三容疑者は里美さんの首をロープで絞めて殺害し、その後、帰宅した馬氷さんを絞殺したとされる。佐藤容疑者の供述では、馬氷さんは佐藤、葉山の両容疑者が体を押さえた上で堀容疑者が絞殺し、里美さんは、堀容疑者の指示で佐藤容疑者が殺害したという。
捜査関係者によると、主犯格の堀容疑者は、馬氷さんが勤務していた愛知県尾張旭市のパチンコ店の客だったが、犯行直後は捜査線上に浮かんでいなかった。堀容疑者らの指紋は現場で検出されておらず、県警は指紋を拭き取るなどの工作をしたとみている。
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◆98年 碧南夫婦強殺事件 堀慶末容疑者(闇サイト殺人事件で無期懲役が確定)ら3名を逮捕 送検 2012-08-06 | 死刑/重刑/生命犯 問題
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98年愛知碧南夫婦強殺事件 DNA枝豆から検出 堀慶末容疑者(闇サイト殺人事件で無期懲役確定)ら
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