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韓国大統領 竹島問題「これ以上騒がない」

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韓国大統領、竹島問題「これ以上騒がない」
 【ソウル=豊浦潤一】韓国の李明博イミョンバク大統領が、自らの竹島上陸や天皇陛下への謝罪要求発言で冷却化した日韓関係の打開策を探るため、日本に詳しい韓国人有識者5人を大統領府の朝食会に招いて非公式に意見交換していたことがわかった。
 出席者が本紙に明らかにした。
 朝食会は5日、約2時間行われた。大統領が日本研究家を集めた会合を持つのは異例。
 大統領は、出席者に「感情論に走っても両国にとって得るものはない」と指摘されると、「日本の反発に私自身はいちいち感情的に反応せず、外交通商省に任せることにしている」と述べ、対日問題での言動を控える考えを示したという。
 竹島の領有権問題を巡っては「これ以上騒いで刺激しない方が良い」と述べ、7日からの韓国軍と海洋警察庁による防衛合同訓練で海兵隊の竹島上陸訓練の中止が決まったことも「良かった」と語ったという。
 大統領は、天皇陛下に対する謝罪要求発言については「歴史問題については首相が何度もおわびするより、日本で最も尊敬されている(天皇陛下が)訪韓してお言葉を述べれば容易に解決されるという意味だった」と説明したという。出席者は「(天皇陛下が)日韓和解の決定的役割を果たすことができると大統領は期待していた」と話す。大統領は、日本政府が求める謝罪や発言の撤回には触れなかった。
(2012年9月9日20時19分  読売新聞)
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韓国は日本をナチス・ドイツと同一視させようとする謀略をめぐらしている 2012-09-09 | 政治〈領土/防衛/安全保障〉 
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韓国と中国に対する「思いやり歴史観」と決別せよ 偏狭なナショナリズムを煽らせないために 2012-09-08 | 政治〈領土/防衛/安全保障〉
 韓国と中国に対する思いやり歴史観と決別せよ 偏狭なナショナリズムを煽らせないために・・・
JBpress2012.09.08(土)川嶋 諭

 歴史とはつまり勝者の歴史である。敗者の立場で書かれた歴史はほとんどの場合、書き残すことが認められてこなかった。また、歴史はたいていの場合、男の歴史でもあった。
■弱者、敗者が語る歴史には要注意
 もう38年も前のことだから記憶は定かではないが、大学入試に失敗して駿台予備校に通っていたとき、上智大学の講師による「女が作った歴史」という授業を受けて、とにかく感銘を受けたのを覚えている。
 受験用の覚える歴史とは全く違って生々しいだけでなく、見る位置を変えると歴史はこんなに違って見えてくるものだと、目から鱗が落ちる思いだった。
 大学、大学院と理系に進んだが、父親や大学の指導教授などの大反対を押し切って出版社に入社したのは、あの歴史の講義が相当影響していたのではないか、と思うときがある。
 さて、竹島や尖閣諸島の問題がこのところ喧しい。なぜいまなのか。
 日本と韓国、中国のパワーバランスが崩れてきたためだろう。韓国の李明博大統領の日本を見下した発言がまさにそれを象徴している。
 強い者が書いた歴史は確かに正しいとは限らない。しかし、弱い者が語る歴史も事実と反している場合がある。
 いやむしろ、事実が捻じ曲げられている度合いはその方が高いと言える。加えて陰険で執拗な場合が多い。
 迫害を受けた側はヒステリックになりがちなのはやむを得ない。そして、条件が整い公にしても構わないとなれば、事実以上の迫害を受けたように喧伝したがるものだ。
 実は最近、日本人が主人公のそんな例を示唆されて非常に深く考えさせられたことがあった。場所は米国のワシントン州シアトルである。
 シアトルはいま、米国の大都市の中では最も便利な街の1つかもしれない。シアトル・タコマ空港と市内を結ぶライトレールが2009年に完成、空港からわずか200円、40分ほどで市内に到着する。この7月からは全日空が成田から直行便を飛ばしている。
 最も安いバスを使っても運賃が約1000円に必ず要求されるチップ、様々な停留所で客を拾いいちいちチケットのチェックを行って、1時間半から2時間はかかるニューヨークとは快適さが比べ物にならない。
■シアトルから始まった日本人の米国移民
 港町であるシアトルは、市内から歩いてすぐのところに波止場がある。ここで対岸にあるベインブリッジ・アイランド行きのフェリーに乗る。フェリー代は1人約600円。帰りは無料である。
 1時間弱の船旅を終えてベインブリッジ・アイランドに着くと、すぐに目抜き通りがある。女性に人気のカリフォルニア州カーメル(あるいはロスガトス)を少し(だいぶ)鄙びさせた風情だ。
 目的地はもちろんそんな観光地ではない。米国の連邦政府が資金を出して作っている記念公園。何の記念かと言えば、第2次世界大戦中に日系移民を強制収容所へ送ってしまった記念だ。
 日系の米国人だけを差別的に収容所へ送ったことに対する米国政府の悔悟の意が込められた公園である。収容所へ送られた人々の名前が彫られ、また日本語と英語で「もう二度とないように」との看板が到る所に掲げられている。
 ベインブリッジ・アイランドには戦前、世界最大の製材所があり、ここに日本から大量の移民がやって来た。四国から来た人が多かったという。米国への本格的移民はここから始まったと言われている。
 また、第2次世界大戦が始まると、ここに住んでいた日系人が真っ先に収容所へ送られた。そうしたことから、ベインブリッジ・アイランドに記念公園が作られたのである。
 ただ、この公園は古いものではなく、最近作られた。案内をしてくれた竹村義明さんによるとまだ完全には出来上がっていないという。竹村さんは、1956年に西本願寺が布教のためにシアトルに派遣された「開教師」。
 いまは布教活動から離れ、ベインブリッジ・アイランドに住んで日系移民の歴史を研究、様々な資料を集めて資料館を運営している。
 その竹村さんと2人で記念公園を歩いていたら、突然、「これをどう思うか」と聞かれた。日系移民を収容所へ送った経緯が書かれた掲示の前でである。
 「日系人は米国の軍人に銃を突きつけられ脅されて収容所へと送られたとある。でもこれは事実とは違うよ」■パールハーバーの衝撃を日本人も察しろと言う老人
 竹村さんが何を言おうとしているのか、咄嗟には分からなかった。恐らくこちらが狼狽することは分かって言っていたのだろう。「考えておいて」と言ったまま話さなくなった。
 そうしたら、ほとんど人気(ひとけ)のない公園に若い白人の米国人女性たちが歩いてきた。なぜこんなところに。せっかくだから理由を聞いてみた。しかし、残念ながら期待は裏切られた。
 「大学の夏休みで実家に帰ってきたんだけど、こんな公園ができているというので来てみたの。米国と日本にはこんな歴史があったのね・・・」
 彼女たちと別れ、駐車場へ向かって歩いていたら突然、向こうから80がらみの白人男性がやって来た。お年寄りとは思えない迫力がある。
 私たちの前まで来て目を丸く見開いて言うのだった。
 「孫が何を言ったか知らん。しかしな、私の考えを聞いてもらいたい。パールハーバーを日本軍が奇襲したときのことだ。わしはまだ4つの子供だった」
 「あのとき、子供心にも衝撃が走ったもんだ。わしの母親は本当に腰が抜けて立ち上がれなくなってしまったのを覚えている。我々アメリカの庶民はみんなびっくりしたんだ」
 「確かに、日系のアメリカ人だけをキャンプに送ったのはアメリカの恥だ。してはいけないことをしてしまった。日系人には本当に申し訳なく思う」
 「しかしな、君たちには分かるまいが、アメリカが攻撃されたという事実は衝撃だった。ハワイの次は本土が攻撃されるかもしれないと皆本気でそう思った」
 「日系人には悪いことをした。けれど、パールハーバーに攻撃を受けたアメリカの庶民がどんな思いだったか、それを日本人もしっかり考えるべきだと思う。言いたいのはそれだけだ」
 目を充血させながらそう言い切ると自分の車へと帰っていった。しばらくして竹村さんが「さっきの話だけど・・・」と口を開いた。
■日系人が事実を曲げて書くことの恥
 「さっき、ここに書いてあることは事実と違うと言ったよね。軍隊に銃で脅されて収容所へ連行されたと。実は、調べてみると日系移民のリーダーが米国の軍隊に頼んでいるんだよ」
 「何をかって? 日系人の安全を守ってほしいと」
 「つまり、軍隊に銃で脅されて連行されたのではなくて、日系人の方から軍隊に頼んでいるというのが事実なんだ」
 「日本人を殺せなどと平気で言うアメリカ人がいっぱいいたらしい。そういう輩から身を守るために軍隊に頼んだという資料がきちんと残っている」
 「それなのに、米国の軍隊に脅されて収容所へ連行されたという表記はいかがなものかと私は思う。それをさっき川嶋さんに聞きたかったのさ」
 これは・・・。
 ベインブリッジ・アイランドにはネイティブ・アメリカンの居住地区がいくつもある。シアトルの名前の由来になった酋長のお墓も残っている。その居住地では例外的にカジノが認められていて、ネイティブ・アメリカンの大切な収入となっている。
 米国人はネイティブ・アメリカンを迫害し続けた歴史があり、それを悔いて様々な優遇政策を採ってきた。その1つがカジノの許可だった。
 ネイティブ・アメリカンの居住地域に入ると、住民たちの雰囲気が大きく異なっているのを肌で感じ取ることができる。それは生活スタイルの違いから来ることもあるが、それとは別に覇気の差みたいなものを感じる。
■河野談話の見直しは間違いか?
 米国の歴史の汚点を取り返すべく実施した優遇政策がネイティブ・アメリカンの生活力を奪ってしまっているのはよく言われることである。
 自分たちのしでかしてしまったことを悔い改めることは民主国家にあっては必要である。しかし、それがある一線を超えてくると良い結果をもたらさない。
 9月7日付の朝日新聞は「安倍元首相、思慮に欠ける歴史発言」と題する社説を掲げている。新生・自民党として、河野(洋平)談話と村山(富一)談話に代わる談話を閣議決定すべきだとの安倍発言に強く反発しているのだ。
 そしてこう結んでいる。「偏狭なナショナリズムの応酬がエスカレートする恐れさえある」。果たしてそうだろうか。逆にいまの日韓関係は少々度が過ぎた悔悟の念が招いたのではないのか。
 「対中韓戦略:軍事強国日本の強国ゆえのジレンマ」の記事で作家の佐藤優氏は次のように語っている。
 「韓国について日本で言われていることには間違いが多すぎます。例えば李明博大統領の最近の動きは、任期切れを前に自己保身を図っているのだと言われますが、全然違う」
 「自伝を読めば分かりますが、彼はもっと腹の据わった男です。その行動の背景には韓国を立て直したいという思いがある。過度の競争にさらされて不適応症を起こす子どもたくさんいることなどは象徴的ですが、韓国は今、構造的な危機に直面しているんです」
 「李明博大統領が歴代大統領で初めて竹島に上陸したのは、いわばプチ帝国主義宣言です」
「国際情勢はここに来て帝国主義の時代になりつつありますが、今の韓国に帝国主義を実践するまでの力はない。でも歴史問題のカードを切れば、日本に対してなら韓国の言い分をすべて通せる、ということでしょう」
 米国では韓国系米国人が慰安婦問題を取り上げて日本を激しく罵っている。英語での発信という強い影響力で日本を傷つけようとの意図が見える。南京事件の中国と同じ手口だ。その批判の多くは強烈な被害者意識から出ていて信憑性が乏しい。
 私たちは歴史の持つ意味と力を十分に認識して行動しなければならない。譲り過ぎれば偏狭なナショナリズムをエスカレートさせるだけである。
<筆者プロフィール>
川嶋 諭 Satoshi Kawashima
 早稲田大学理工学部卒、同大学院修了。日経マグロウヒル社(現日経BP社)入社。1988年に「日経ビジネス」に異動後20年間在籍した。副編集長、米シリコンバレー支局長、編集部長、日経ビジネスオンライン編集長、発行人を務めた後、2008年に日本ビジネスプレス設立。
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〈来栖の独白2012/9/8 Sat.〉
 日常、数冊並行して本を読んでいる。このところは、日高義樹氏の『なぜアメリカは日本に二発の原爆を落としたのか』などである。長くNHKの特派員として、またワシントン、ニューヨーク局長としてアメリカを見、知り尽くした人ならではのことが書かれていて、非常に興味深く面白いし、私のようなものには啓蒙の書でもある。
 ところで、上のコラム冒頭に次のような文脈があり、私は泣いた。全くまったく同感である。
>歴史とはつまり勝者の歴史である。敗者の立場で書かれた歴史はほとんどの場合、書き残すことが認められてこなかった。また、歴史はたいていの場合、男の歴史でもあった。
 先の戦争も、それに伴う東京裁判も、果ては「南京大虐殺」「従軍慰安婦」に至るまで、「勝者」の言い分に「敗者」であるわが国は唯々諾々と従わされた。広島・長崎への原爆投下について、今日までにアメリカは謝ったか。否、である。多くの市民(非戦闘員)を原爆の人体実験として殺戮しながら、一度も謝っていない。のみならず、その残虐性から目を逸らすため、「南京大虐殺」「従軍慰安婦」でっち上げに加担した。
 日高義樹氏の『なぜアメリカは日本に二発の原爆を落としたのか』に以下の記述がある。 

         

p73〜
 ゴッドフレー・ホジソンがその著『ザ・カーネル』の中で指摘しているように、山本五十六司令官の率いる日本帝国連合艦隊の真珠湾攻撃は、戦術的には大成功だったが、戦略的にはむしろ失敗だった。その証拠にルーズベルトは奇襲以前から原爆をつくり、日本を原爆で攻撃しようとしていた。つまり戦略という大きな枠の中では、山本五十六司令官は敵の罠にはまったと言っても言い過ぎではないだろう。
p74〜
 「アメリカは、日本海軍が真珠湾を奇襲攻撃する能力があるとは思っていなかった」
 アメリカの多くの政治家や軍事専門家はこう考えているが、ルーズベルトは、「騙し討ち」だと宣言し、報復として原爆を投下することを決めた。アメリカは原爆投下の正当化のためには、南京事件すら利用したが、「勝てば官軍」という言葉のとおり、敗れた日本は完全に悪者にされ、原爆投下についても問答無用の立場に置かれてしまった。
 エドワード・テラー博士をはじめアメリカの学者たちが指摘しているように、広島と長崎に対する原爆投下が本当に必要だったのか、アメリカにおいてすら再検証が続いているが、日本ではこれまでと同じように、二度と原爆の悲劇が起こらないように祈っているだけである。
p93〜
 「安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませぬから」
 原爆慰霊碑に刻まれたこの碑文の前で、日本人は60年あまり祈り続けてきた。被害者の霊を悼み祈るのは正しいことである。だが祈るのなら、この「過ち」とはいったい何だったのかを明確にし、祈ることによってそれが正されたかどうかを確かめるべきではないだろうか。
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『日本人の誇り』藤原正彦著(文春新書)
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石原慎太郎著『新・堕落論』新潮選書2011/7/20発行
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