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維新の会 ミジメな凋落

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維新の会 ミジメな凋落
日刊ゲンダイ2012年10月13日 掲載
ついに政治塾もガラガラに
<橋下の口からホラも消えた>
 日本維新の会の代表、橋下徹大阪市長が今月15日、上京し、永田町で挨拶回りすることになった。ま、新党をつくり、国会でも新会派を立ち上げたのだから、当たり前といえば当たり前だが、落ち目の維新だけに「これまでは既成政党が擦り寄っていたのに、立場逆転だな」(野党議員)なんて笑われている。実際、維新人気の凋落(ちょうらく)はすさまじい。NHKの世論調査では支持率2.4%、読売は2%と散々だし、維新政治塾も閑古鳥なのである。
 今月6日、大阪アカデミアという研修センターで「維新の会」の政治塾が開かれたが、参加者は仰天したという。
 「あまりにも参加者が少なかったからです。塾生は900人近くいますが、これまではいつも9割くらいが参加してきた。ところが、今回は2回にわたって開いたが、それぞれ参加者は250人くらいで、合わせて500人程度しか来なかった。空席が目立ちましたね。居眠りしている塾生もいて、何か、これまでの熱気がスーッと冷めていくのを肌で感じました」
 しかも、維新の会に参加人数を聞くと、「公表しないことになりました」なんて言うのだ。
 政治塾はこれまで、改革派官僚だった古賀茂明氏など、それなりにネームバリューがある人が講師を務めてきた。しかし、古賀氏らは「維新」から距離を置き始め、この日の講師は浅田均政調会長。これじゃあ、人も集まらないだろうが、不人気の理由はそれだけではない。
 「数え切れないくらいありますよ。政治塾に入った人の多くは、維新の会の公認が得られるのだろうと思っていた。少なくとも少しは考慮してもらえると思っていたら、そういうことは全然ない。しかも、費用は手弁当。橋下代表は『自立する政治家』を求めていて、『金がないなら政治家をやるな』と言わんばかりです。維新塾の名簿も流出するし、執行部と国会議員の亀裂も露呈するし、揚げ句は支持率の急降下です。これじゃあ、みんなちょっと待てよ、となりますよ」(ある塾生)
 こういう現状が分かっているからか、最近の橋下は全然、元気がない。
 「一昨日の会見も覇気がなかった。国と対決姿勢を示し、大飯原発再稼働に反対した頃とは別人です。あの頃は実現性はともかく、ものすごい政治的アピール力があった。いまはただの人で、オッと思うことは何も言わない。結局、維新の会というのは大阪府知事の松井一郎幹事長を中心とした右翼政党で、橋下さんは人寄せパンダに過ぎないのではないか。そんな正体が見えてきました」(ジャーナリスト・横田一氏)
 松井幹事長といえば、自民党の安倍総裁と組もうとした黒幕とされ、エラソーな言動がとかく、物議をかもしている人物だ。小沢一郎の周辺には「橋下は松井を切れるかどうかだな」と言う人もいる。橋下維新の会は、いまや存亡の機である。
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〈来栖の独白〉
 容易に予想できた現象。人心は離れて行きだすと、早い。単なるポピュリズム政党だった。
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政党政治が崩れる〜問責国会が生む失望感〜透けるポピュリズム/二大政党へ失望感 ポピュリズムの色彩
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