国民の生活が第一 参議院議員森ゆうこ 〜People`s Life First〜
小沢一郎代表10月15日(月)午後、党本部定例記者会見
2012年10月16日19:35:00 yuuko
(以下、会見要旨)
質疑応答
○ドイツ脱原発視察に関連して
【記者】ドイツ脱原発視察に行くということだが、超党派の議員で作る原発ゼロの会と今後どのような関係を結んでいくのか。脱原発などの市民グループと対話の機会を持つ考えはあるのか。また、公党として第3の規模にもかかわらず、国民の生活が第一がメディアでほとんど報道されていない現状をどう考えるか。
【代表】原発ゼロの会と今回の訪独は直接関係ない。ただ、既成政党とは別の新しく出来た党の一つとして我々が初めて原発ゼロを明確に打ち出した。そういうことに対して、先進国から注文、文句が来ているだとか、あるいは、電力が不足しないのかとか、このままだと大変だと大きなメディアを中心として批判が出ている。しかし、その方々も、また、そうでないほとんどの国民の方も、もっとも先進の工業国、ヨーロッパでは最強のドイツが2022年に原発ゼロの決定を国民の総意でしているということを忘れている。あるいは、多くの国民が知らないでいることが現実だと思い、今回私たちの主張が決して現実離れしたものではないこと、また、現にドイツではすでに決定して実行に移しつつあることを我々自身がその間の事情、意見や議論を聞いたり、あるいは代替エネルギーへの取り組みを見たりして、我々の原発ゼロの方針が正しいと国民の皆様に知っていただくいい機会になればと思っている。
今度の訪独でも脱原発の主張をしている方々の世話役をされている河合先生も同行することになっている。その間でいろいろと多くの皆様の意見も河合先生を通してお聞きする。また、機会があれば直接お会いすることも企画してみたいと考えている。
私がメディアに嫌われているので仲間には迷惑をかけている。たとえ意図的なことがあったとしても、正しい主張をひたすら一所懸命やっていれば、必ず国民の皆様は見てくださる、理解してくださると思う。いろいろなまったく身に覚えをない攻撃、批判にさらされているが最後は正しい者が勝つと確信している。
○日本維新の会について
【記者】本日、日本維新の会・橋下代表と面会したが、どういう内容だったか。また、常々小沢代表は第3極が結集しないと勝てないと主張しているが、今後の維新との連携については。
【代表】みんなが力を合わさなければ駄目だというのは持論ではない。当たり前の話だ。当然、相手方は、メインは自民党、自公かもしれないが、そちらが1人で来る(候補者が一人)のにこちらが2人も3人も立てたら勝てないのは当たり前の話だ。特別、他のみなさんとの関係で言っているのではない。今日は、別にそのような話をした訳ではない。日本維新の会という政党を結成したのでよろしくお願いしますという話だった。みなさんのお力で維新を断行して、文明開化の世を早く作るようにしてくださいと、私どもも陰ながら一生懸命頑張りますと言った。
○福島第一原発について
【記者】先週、東電発表で今でも1時間あたり1000万ベクレル、1日あたり2億4000万ベクレルの放射性物質が空中に放出されているとあった。昨年、政府は冷却により事故は収束したと言い、除染が完了した地域から帰ってもらうとした。しかし、その基準として、年間20ミリシーベルト以上のところは強制移住、国が面倒をみるとし、20ミリシーベト以下で任意に避難する場合は、国は面倒みないという事態だ。おそらく福島県民200万人の中で、100万人が被ばくしていると思う。今すぐにでも100万人の福島県民を集団移住させる施策を打つべきではないか。
【代表】私も素人ながら、事故が発生した段階から放射性物質が空中に、また、海中に出てるのではないかと言ってきた。3月11日と爆発があった時しか飛散していないという説明を当事者や関係者は知っていたが、そんなはずはないと私は言っていたし、今もそう思っている。東電が今となって発表したとすれば、ずっと事実を隠しておいて炉心の溶融、メルトダウンも初めから分かっていただろうことが3か月も4か月も後になって発表したことと同様だ。そのように全く事実を国民に知らせずして、収束したと政府も言っているというのは政治として無責任だ。日本の将来を考えた場合、何よりもまず、第一原発の放射能をどんな手段を使っても、お金を掛けても封じ込めることが必要だ。県民の皆様に、そのような状況があるとしたら、いいかげんな希望的な、楽観的な話をせずにおっしゃるような処置をすべきだ。もう少しすると帰れるというような話をし続けて、中途半端になり、人生設計もできず、結果帰れないというようなことだと無慈悲な、無責任なやり方だ。私たちが政策を実行できる立場になれば、何としても放射能の封じ込め、県民の皆様のための対策を行わなければならないと考える。
○脱原発の施策について
【記者】10年以内に脱原発という政策を掲げているが、具体的にどのような形で実施されるのか。ドイツ視察は政策へどのように反映されるのか。
【代表】今回、先発のドイツの議論や対策を聞いたり、見たりする。その中で、ちょうど、党としての具体的な政策をまとめている最中なので、そこに盛り込んでいきたい。原発が動かないと停電になるなどの議論が盛んにされたが、歴史的な暑さの今夏でさえも東電で原発は1基も動いてないが停電や電力不足にはならなかった。資源、食糧も含めて、浪費しているという日本人の行動は改めなければならないが、いずれにしても、原発が稼働しなくても電力不足が起きなかった事実がある。ただ、当面はガスや石油を使うと、コストとCO2による環境への問題がある。コストは、原発はコストが安い、安いというが現実に事故があり大変なコストがかかることが分かった。事故がなくても40年前後使って廃炉にした場合の高レベルの廃棄物処理の技術は世界中どこにもない。日本でどうやって高レベルの廃棄物処理をするのかという問題がある。安易に原発に頼りすぎたということは、我々も含めて反省しなければならいが、この機会に改めて原発に頼らず、新しい代替エネルギー、新しい技術を開発していくということが政治としても必要だ。ドイツでは、いろいろな代替エネルギーを村中で努力して、村の総電力の二百数十パーセントの電力を作っている村も見学する。ドイツでできることが、日本でできないはずはないと考えているし、ドイツで正しいことが、日本で間違っている訳はないと考える。
○内閣不信任案について
【記者】先週、民主党の輿石幹事長は内閣不信任案が仮に出された場合、それが可決しないように国民の生活が第一に協力を求めたいというような趣旨のことを言った。また昨日、輿石幹事長がテレビ出演した際も、国民の生活が第一はもともと同志なので、協力できる部分はあるのではないかと発言しているがそれについてはどうか。
【代表】輿石幹事長から直接何も話を聞いたわけではない。メディアの報道だけだ。今の野田内閣を信任することはありえない。まだ民主党は過半数あるので不信任が可決することはないだろう。自公がどうするか分からないが、仮に野党だとしたらだが、それでもまだ可決することはない。民主党の中で不信任に賛成する人がいるのかどうか。私どもは不信任に反対するようなことはない。
○橋下代表について
【記者】はじめて地域の首長として政党の代表となった橋下代表について、率直な印象を。
【代表】橋下さんとは今日のような場面であったのは2度目。具体的な中身の話をした訳ではないのでそういった意味でのことは分からないが、非常にまじめで純粋な方だと思う。
以上
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◆ ドイツ脱原発視察団 生中継(18・19・20日6時00分〜・ニコニコ動画)のお知らせ 2012-10-16 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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森ゆうこ@moriyukogiin
これから小沢一郎代表や牧義夫幹事長代行などと共に脱原発についてのドイツ視察に出発します。現地からニコニコ動画などで毎日報告する予定です。現地時間23:00から。番組タイトルは確定次第ブログでお知らせします。
国民の生活が第一 参議院議員森ゆうこ 〜People`s Life First〜
ドイツ脱原発視察ネット中継のご案内
これから小沢一郎代表や牧義夫幹事長代行などと共に脱原発についてのドイツ視察に出発します。現地からニコニコ動画などで毎日報告する予定です。現地時間23:00から。番組タイトルは確定次第ブログでお知らせします。
IWJ中継チャンネルになります。
http://www.ustream.tv/channel/iwj-berlin(随時掲載)
(中継スケジュールが決まり次第アップします)
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ニコニコ動画
小嶋裕一特派員が映像・写真とともにドイツ現地から生リポート!視察中の森ゆうこ議員からもお話を伺います。
初日の10月17日(火)は、クリーガー・エネルギー事業連合国際関係特別代表や、アルトマイヤー環境大臣と会談、そのあと太陽光発電の企業を視察する予定。
なぜ、ドイツは脱原発に踏み切れたのか?
■1日目
2012/10/18(木) 06:00開演 [17日29:50開場]
《津田ブロマガ特別企画》小沢一郎ドイツ脱原発視察 現地取材リポート #1
http://live.nicovideo.jp/watch/lv111780040
■2日目
2012/10/19(金) 06:00開演 [18日29:50開場]
《津田ブロマガ特別企画》小沢一郎ドイツ脱原発視察 現地取材リポート #2
http://live.nicovideo.jp/watch/lv111780048
■3日目
2012/10/20(土) 06:00開演 [19日29:50開場]
《津田ブロマガ特別企画》小沢一郎ドイツ脱原発視察 現地取材リポート #3
http://live.nicovideo.jp/watch/lv111780052
(拡散希望)
◆ 独の物理学者 日本の脱原発は「いまがチャンス」
dot. (更新 2012/10/16 16:00)
福島原発事故を受けて、ドイツは2022年までに国内17基の原発すべてを閉鎖することに決めた。ジャーナリストの邨野継雄氏は、ドイツの古都フライブルク市の環境保全局長であり、核技術を専門とする物理学者でもあるディーター・ヴェルナー博士に、3.11以降の福島第一原発の有り様をどのように見つめていたのか尋ねた。
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震災と原発事故から6週間もたつと、さすがにニュース番組がこれらの話題を扱う頻度は少なくなっていった。しかし博士の心の中には、「あっという間に数万人の人々が故郷を失ってしまった」という事実が重くしこりのように残り続けた。博士は、学会や自治体交流で7回の訪日経験があり、なおさら他人事には思えなかったという。
一方で、1986年にチェルノブイリ事故を受けて特別市議会が決議したフライブルクの“脱原発宣言”は正しかったと、再認識したともいう。
「市が掲げてきたスローガンと政策を再確認して『ああ、これでいいんだ』と思ったんですね。連邦レベルでの法整備も、売電価格の見直しも、経済的な再試算も、国がやらざるを得なくなったと思いました」
ヴェルナー博士の思惑通り、フライブルク市があるバーデン・ヴュルテンベルク州議選で「緑の党」を中心とした野党が勝利。さらに連邦議会が脱原発を宣言するのは、その3カ月後、2011年6月30日のことだった。
博士は「慎重に申し上げたいのだが」と前置きして、言った。
「私たちは40年かけて脱原発に至ったんです。日本とフランスがいまだに原発推進を国是としていることが、私にはまったく理解できません。倫理的にアクセプト(受容)できないものに持続性があると主張するのは間違いです。先進工業国であるならば、技術的、経済的に、世界のために何をなすべきかを考えなければなりません。日本にとっては、いまがチャンスなのではないでしょうか」
※週刊朝日 2012年10月26日号
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「日本で起こるなら独でも」の思いが脱原発を推進
dot. (更新 2012/10/ 5 07:00)
福島原発事故から1年半、日本は脱原発の道筋を見いだせないでいる。かたやドイツでは、事故からわずか3カ月あまりの昨年6月末、2022年までに国内17基の原発をすべて閉鎖する方針を決めた。この違いは何なのか。そのヒントを求めて、「黒い森」と共生するバーデン・ヴュルテンベルク州の人々の脱原発への道のりを、ジャーナリストの邨野継雄氏が辿った。
* * *
2011年3月27日にドイツで行われた州議会選挙で環境政党である「90年連合・緑の党(緑の党)」が躍進し、与野党が逆転した。アンゲラ・メルケル連邦首相が属する連立与党などの得票率を大きく上回ったのだ。メルケル首相が「敗因は福島原発」と語ったように、この“緑の風”を加速させたのは、ドイツから1万キロ離れた日本で起きた福島第一原子力発電所の「レベル7」の過酷事故だった。
緑の党の党員でバーデン・ヴュルテンベルク州議会議員ヴォルフガング・ラウフェルダー(41)は、州議会でエネルギー改革・原子力発電担当の部会に所属している。結党当初から脱原発を掲げてきた緑の党の党員として、日頃から原発推進派と頻繁に接触する立場にあり、原発事故にはことさら敏感だった。
「福島事故のレベルが日を追うごとに上がっていくのを見ていて確信したのは、原発は危険だと言い続けてきた我々の主張は正しいということでした。トーデン(東京電力)の発表は疑わしく、日本政府が開示する情報も信頼できない。チェルノブイリのときと、情報の出方がよく似ていました。事故のコントロールができそうもなく、尋常な状態ではないことは明らかに見てとれました」
ラウフェルダーは、「さらに重大なポイントは、この事故が日本で起きたことだ」と続けた。「チェルノブイリ事故では、ソ連(当時)の技術的な不安定さが批判の的になりました。けれども日本は、ドイツと並んで世界的に技術力が評価されている国です。日独ともに、安全基準の厳しさは、世界に類を見ません。その日本が事故を起こすのなら、ドイツでも起き得ることだと、誰もが思ったんです」
事実、ドイツのメディアの多くでは〈あの日本で事故が起きた〉という論調が際立ち、いかに技術大国であろうと、技術に完全はないという認識を示した。※週刊朝日 2012年10月12日号
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独「緑の党」支持者 「電力不足なんて政治的な嘘」
dot. (更新 2012/10/ 5 07:00)
福島原発事故からわずか3カ月あまりの昨年6月末、ドイツでは2022年までに国内17基の原発をすべて閉鎖する方針を決めた。一方、日本はいまだに脱原発への道筋を見いだしてはいない。この違いは何なのか。ジャーナリストの邨野継雄氏は脱原発を掲げる「緑の党」支持者の学生に話を聞いた。
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ドイツのシュツットガルト市南部にある州立ホーエンハイム大学のキャンパスに足を運んだ。生物学科に在籍しているシーモン・マンダー(25)とは大学の事務室で会った。マンダーの両親はシュツットガルト近郊でワイン生産と果樹園を営む“森の民”だという。
「フクシマの事故はショッキングな出来事だったけど、あまり驚いてはいない。だって、原発は危険なものだというのは、分かりきったことだし、事故は今後も起こり得ると思う。日本にとっては大変に不幸なことだったけど、ドイツには幸いしたんだよね。だって、選挙結果はわずか3%の差だったんだもの。フクシマがなければ野党の勝利はなかったし、脱原発の宣言にも至らなかったと思うんだ」
マンダーは遠慮のない口調で続けた。「脱原発は絶対に正しい判断だ。ドイツは未来に向かって一歩踏み出したんだね。利潤は電力会社に残り、危険のリスクだけ市民に押しつけられるなんて、そもそも変な話さ。原発がなければ電力が不足するなんてのは、電力ロビー側による政治的な嘘なんだ。超党派で脱原発が決議されたのは、すべての政党が、いま脱原発に踏み切らなければ、社会との摩擦が増すだけだと分かったからだと思うよ」。
※週刊朝日 2012年10月12日号
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