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小沢氏めぐり対照的な対応 民主・黄川田徹氏と未来・佐藤奈保美氏

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岩手のニュース
小沢氏めぐり対照的な対応 民主・黄川田氏と未来・佐藤氏
河北新報2012年12月07日金曜日
 衆院選(16日投開票)岩手3区で、民主党前議員黄川田徹候補(59)と、日本未来の党新人佐藤奈保美候補(46)の両陣営が、民主を分裂させた「王国」のあるじ、小沢一郎氏(未来、岩手4区)をめぐって対照的な駆け引きを演じている。黄川田陣営が選挙区内の小沢氏支持層に配慮し直接的な攻撃を避けるのに対し、佐藤陣営は黄川田氏を「反乱分子」と真っ向から批判する。
 5日夕、一関市内で街頭演説した黄川田氏。「小沢先生には一緒に震災復興に取り組んでほしかった」と語ったが、党分裂でたもとを分かった経緯などについては詳しい説明を避けた。
 応援のマイクを握った平野達男復興相(参院岩手選挙区)も、直接的な「小沢批判」をあえて遠ざけるような物言いに終始した。
 黄川田、平野両氏の遠慮がちな発言の背景にあるのは、岩手3区における中選挙区時代からの小沢氏の影響力に対する配慮だ。一関市をはじめとする岩手県南はかつて、小沢氏の「本丸」。「党を割ったとはいえ、けんかを売ったら逆に票を減らす」(黄川田陣営関係者)という力学が働く。
 黄川田氏は県南部だけでなく、公示日の4日夜に沿岸の大槌町で開いたミニ集会でも、復興に向けた施策は訴えたが、小沢氏や、対抗する佐藤氏への言及は避けた。
 一方、民主党を離党した小沢氏から「刺客」として擁立された佐藤氏。陣営は「打倒、黄川田氏」の旗印を鮮明にする。
 4日、一関市であった佐藤氏の選挙事務所開きで、総括責任者を務める菅原啓祐一関市議会議長は声を張り上げた。「小沢先生の声を聞き、12年前から(黄川田氏を)ひたすら支えてきたが、この決戦は違う」
 佐藤氏も公示後の遊説などで「黄川田さんは大胆な政策という点で欠けている。法律を変えられるのは私だ」と対抗心をあらわにする。
 民主分裂の間隙(かんげき)に、自民党新人橋本英教氏(45)と、共産党新人菊池幸夫氏(53)が割って入る。
 「王国」の一角を手中にするのは、どの陣営か−。攻防が激しさを増す。
 2012年12月07日金曜日
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東北のニュース
自民12選挙区優勢 民主苦戦、維新接戦も 東北・序盤情勢
河北新報2012年12月07日金曜日
 衆院選は16日の投開票に向けて中盤戦に入る。東北25選挙区の序盤情勢は、全選挙区に候補者を擁立した自民党が、12選挙区で優勢に立っている。民主党が先行するのは3選挙区にとどまり、苦戦している。両党は、第三極勢力が絡んだ構図も含めて5選挙区で接戦を展開。終盤に向けて攻防が激化しそうだ。第三極勢力は1選挙区で安定し、3選挙区で自民と競り合っている。
 自民が優勢なのは青森1〜4区、岩手2区、秋田2区、宮城3、4、6区、山形1区、福島1、2区。
 青森は2〜4区の前議員がリードし、県内全議席を制する勢い。党所属国会議員がいない岩手では2区の元議員が安定。宮城は6区の前議員が盤石。福島は1、2区の元議員が先行している。
 民主は、閣僚や党幹部を務める前議員が岩手3区、宮城5区、福島3区で優位に立つ。自民、日本未来の党の新人との三つどもえとなった岩手1区は、前議員が逃げ切りを図る。
 民主と自民の接戦区は終盤までもつれそうだ。宮城1区と福島5区は、自民元議員と民主前議員が互角の戦い。秋田1区と山形2区は、民主前議員と自民新人が激しく競り合っている。山形3区は幹事長経験がある自民党前議員を、無所属新人が追い上げている。
 第三極勢力で優勢なのは、党首経験のある岩手4区の未来前議員にとどまる。日本維新の会は、宮城2区、秋田3区、福島4区で自民候補を追い上げる激戦を繰り広げている。
 前回2009年衆院選の東北25選挙区の党派別当選者は民主党19人、自民党5人、無所属1人だった。
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小沢の恐ろしさ 「国民の生活が第一」衆院選岩手3区に佐藤奈保美氏 〜民主残留 黄川田徹氏に刺客 2012-10-12 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア 
メディアで有名 旅館女将 佐藤奈保美氏 [ 国民の生活が第一]公認に 岩手3区/父親は菅原喜重郎元衆院議員 2012-11-01 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
「小沢王国」に挑む 反旗翻した飼い犬たち=階猛/黄川田徹のもとに届いた小沢氏の妻和子夫人からの手紙 2012-08-21 | 政治/検察/裁判/小一郎/メディア
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岩手日日新聞 解散・総選挙へ態勢固め/「国民の生活が第一」小沢一郎・畑浩治/「民主」黄川田徹・階猛 2012-08-29 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
 解散・総選挙へ態勢固め 衆院議員任期満了まで1年
 岩手日日新聞(08/29)
 衆院議員の任期は29日で、あと1年となった。本県でも民主、自民、新党「国民の生活が第一」、共産の各党が複数選挙区で候補擁立を図り、態勢固めに入っている。特に本県全4選挙区の議席を独占していた民主は、消費増税関連法案の採決をめぐり小沢一郎元代表が離党。同党県連、所属議員が完全に分裂した。民主は、分裂で空白となった2区と小沢氏の4区に候補を立てられるかが焦点。民主分裂劇を尻目に前回、議席を失った自民は全4選挙区に候補を立て議席奪還を狙う。小沢氏が立ち上げた新党は民主残留議員の1、3区に対立候補を立てる方針で、全面対決の様相だ。共産も党勢回復を図ろうと3、4区で候補を擁立する。野田佳彦首相の「近いうち」解散発言を受け、県内各党、各陣営は今秋、年内解散を視野に選挙モードに入る。
■3区 「生活」の候補擁立焦点
 岩手3区はこれまでに、民主党現職黄川田徹氏(58)、自民党新人橋本英教氏(45)、共産党新人菊池幸夫氏(53)の3人が出馬を予定。新党「国民の生活が第一」の候補擁立が大きな焦点だ。
 5選を目指す黄川田氏は、一関市上大槻街の前県議会議長佐々木一榮氏事務所に一関事務所を移転。民主党分裂後、同党県連代表に就任した。小沢氏支持者と重なっていた後援会にも出入りがあり、小沢氏系とは対立関係となるが「復興第一に取り組む」(関係者)と実績をアピールする。
 橋本氏は2005、09年に続く3度目の挑戦で、一関市中央町に事務所を設置。今回の民主党分裂を「千載一遇の好機」(関係者)と捉え、議席奪取を期す。後援会体制の再構築に努め、自民党の神崎浩之県議の全面的後押しを受けながら今後、一関地方を重点的に活動する方針だ。
 菊池氏も00、03、05年に続き4度目の立候補となる。11年の県議選一関選挙区で高田一郎氏が共産党県南初の議席を獲得し、勢いに乗る。陣営は「3年前より党員も増えている。消費増税反対、脱原発、環太平洋連携協定(TPP)交渉の反対を訴える」といい、民主、自民、新党以外の支持層の取り込みを図る。
 「国民の生活が第一」の小沢代表は、消費増税法案採決で棄権しながら民主党に残留した黄川田氏を厳しく批判。対立候補擁立が選挙戦の動向を大きく左右しそうだ。
■4区 カギ握る民主動向
 岩手4区は、「国民の生活が第一」代表を務める現職小沢一郎氏(70)、自民党新人藤原崇氏(29)、共産党新人高橋綱記氏(64)が出馬を予定。社民党も候補擁立を模索する。小沢氏が離党した民主党が対立候補擁立に動くかどうかが、最大の焦点となっている。
 次期衆院選で15選を目指す小沢氏は新党結成前後にたびたび本県入り。9月2日には地元の奥州市水沢区を訪れ、自身の後援会拡大役員会に出席する予定で、翌3日は盛岡市で開かれる県連結成大会に臨み、支持基盤の引き締めを図る。
 2月末に自民党岩手4区支部長に就任した藤原氏は、後援会事務所を北上市内に移転し、党支持者を中心にあいさつ回りに取り組む。9月中旬には奥州市の後援会組織を固め、事務所も開設する。花巻市や西和賀町でも組織構築を目指す。
 7月下旬に共産党県委員会が擁立を決めた元花巻市議の高橋氏は、街頭演説を中心に戸別訪問活動を行うキャラバンを展開し、既に選挙区内を一巡。今後はミニ集会を各地で開催して主張を訴えるなど、支持拡大にさらに力を入れる考え。
 社民党は4区を含め、県内4選挙区で候補擁立を検討している。4区について関係者は「重要な選挙区。慎重かつ大胆に進めたい」と検討を急ぐ。
 民主党県連は対応を検討中。関係者の中には「政党政治の筋論を通すため、候補擁立に全力を挙げるべき」との意見がある半面、「争いはしたくない」と“全面対決”回避を望む声もある。
■1区
 岩手1区は、民主党の現職、自民党の新人候補に加え、小沢一郎代表の「国民の生活が第一」から候補擁立が確実視される。共産党も候補を擁立する意向で、現職を軸に各党候補が絡む展開が予想される。
 現職の階猛氏(45)は民主党分裂時、小沢氏と同一歩調を取らず残留した。これに対し、小沢氏は消費増税関連法案の採決で造反しながら同党にとどまった階氏に、対立候補を擁立する考えを明らかにしている。
 特に、同区は生活の立候補者が情勢の鍵を握る。小沢新党に賛同する達増拓也知事は衆院議員時代の地盤で、国政への転身もささやかれるが、「知事以外の関わり方は今、頭にない」との姿勢を保つ。むしろ後継としてきた階氏に生活への合流を期限付きで期待する。
 自民党新人の高橋比奈子氏(54)は、09年の衆院選に続いて再度挑戦する。前回の得票に、民主党分裂などを踏まえた新たな支持獲得を目指し、あいさつ回りなどで存在感のアピールに力を注いでいる。
 共産党は岩手全区で候補を擁立する方針。社民党も検討を重ねている。地域政党いわては候補を立てず、大阪維新の会などの動きを注視する。
■2区
 岩手2区は、民主党を離党した「国民の生活が第一」の現職畑浩治氏(48)に、議席奪還を目指す自民党の元職鈴木俊一氏(59)、これに空白区となった民主党や、共産党の出方によって選挙図が大きく変わる。
 畑氏は、民主離党から生活結党の経緯などを支持者に説明してきた。8日に設立した党県連も9月3日に結成大会を予定し、畑氏ら公認候補の支持拡大に向けて結束を強める。
 鈴木氏は前回衆院選で畑氏に敗れたが、当選6回の実績と元環境相という知名度を基礎にしながら、民主党分裂を好機と捉えて議席奪還を狙う。県連会長として9月2日に政経懇談会を開く。
 民主党は候補擁立について「党本部としっかり協議する」(黄川田徹県連代表)としている。生活とは党分裂時に、県連資金4500万円の移動が問題化したことで、両党間の溝が一気に深まった。
 公明党は小選挙区に候補を立てず、「比例区候補に重点を置く」(小野寺好県本部代表)。共産党は「候補者を擁立したい」(菅原則勝県委員長)と時期をにらむ。社民党は「岩手全区で検討中」(伊澤昌弘県連合代表)としている。
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