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グアム移転費復活で合意 米上下両院 下院も尖閣条項を承認

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グアム移転費復活 米上院が可決
産経新聞2012.12.22 10:18 【ワシントン=佐々木類】
 米上院は21日の本会議で、在沖縄海兵隊グアム移転関連費2600万ドル(約22億円)を盛り込んだ2013会計年度(12年10月〜13年9月)国防権限法を可決した。下院は上院との協議で同法案を1本化した後の20日に可決。オバマ大統領が署名して成立する。
 グアム移転関連費の復活は2年ぶり。法案は、日本政府が09年から拠出しながら凍結されていた約8億3千万ドルのうち、設計費部分の執行も認めた。
 上院が方針変更して移転費の復活を認めたのは、東アジア地域で海洋活動を活発化させる中国軍を牽制(けんせい)し、海兵隊のグアム移転を促すためにも復活は不可避と判断したためだ。アジア太平洋に重点を置くオバマ政権の政策の遂行を後押しする狙いもある。
 国防権限法には、沖縄県・尖閣諸島について、米国による日本防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象であることを明記した「尖閣条項」も初めて明記された。
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グアム移転費復活で合意 米上下両院 下院も尖閣条項を承認
産経新聞2012.12.19 11:22【ワシントン=佐々木類】
 米上下両院の軍事委員会は18日、国防予算の大枠を定める国防権限法案の1本化作業を終え、在沖縄海兵隊のグアム移転関連費2600万ドル(約22億円)の2013会計年度(12年10月〜13年9月)への計上を承認した。これにより、上院で全額凍結されていた移転費の復活が決まった。近く上下両院の本会議で可決され、オバマ大統領の署名を経て成立する。
 日本政府が09年から拠出しながら移転費とともに凍結されていた約8億3000万ドルは、設計費部分についてのみ執行を認めた。
 移転費は、計画実現が不透明であるほか、グアム移転の前提条件である米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設が遅れていることから凍結されていた。
 今回、上院が方針変更して移転費の復活を認めたのは、東アジア地域で海洋活動を活発化させる中国軍を牽制(けんせい)し、海兵隊のグアム移転を促すためにも、移転費の復活は不可避と判断したためだ。再選したオバマ政権によるアジア太平洋最重視政策の遂行を後押しする狙いもある。
 一方、1本化された国防権限法には、沖縄県・尖閣諸島について、米国による日本防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象とした条項も明記。米政府が第5条に基づく米軍の投入を決めた場合、議会としてもこれを支持することを初めて公文書で明確にした。
 尖閣諸島への日米安保条約適用に反対し、「国防権限法から条項削除を求めてきた中国の激しいロビー活動」(日米関係筋)を上下両院とも一蹴した形だ。
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「グアム移転協定」問題/沖縄の負担軽減を理由に、日本が移転経費を一部肩代わりすることで米政府と合意 2012-02-08 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法〉 

    

 規模縮小でも減らぬ負担? グアム移転費用問題
 中日新聞 2012年2月8日 朝刊2面
 日本政府は、在沖縄米海兵隊のグアム移転の規模を見直すことで米政府と合意したことに伴い、日本側が負担する移転経費の減額を米側に求めていく方針だ。政府はグアムへの移転規模が当初の八千人から四千七百人に縮小されることから減額要求は当然との立場だが、財政難にあえぐ米側が求めに応じるかどうか、予断は許さない。
Q グアム移転の見直し合意とは。
A 日米両政府は二〇〇六年五月の在日米軍再編のロードマップ(行程表)で、沖縄の海兵隊八千人のグアム移転と、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を同時に実現する方針だった。ところが普天間移設が一向に進まないため、米側はグアム移転を先に進める方針に転換。財政難に伴い国防予算が圧縮される中、移転規模も四千七百人に減らし、残りはハワイやフィリピンなどでの一時駐留を繰り返すことにした。
Q 米国の海兵隊が米国の領土であるグアムに移転するのに、日本がなぜ移転経費を分担するのか。
A グアム移転は沖縄の負担軽減を円滑に進めるため、日本側の意向で米軍再編の行程表に盛り込まれた。移転する海兵隊員も当初は四千人だったが八千人に倍増させた経緯もある。沖縄の負担軽減が進展することを理由に、日本政府は移転経費を一部肩代わりすることで米政府と合意し、グアム移転協定を結んだ。
Q 負担割合は。
A 移転経費の総額は百二億七千万ドル。このうち日本側は海兵隊の司令部庁舎や学校、家族住宅、上下水道などのインフラ整備のために将来回収される融資を含めて六十億九千万ドルを負担することになっている。現在の換算レートでみると、総額約七千九百億円のうち、六割にあたる約四千七百億円を日本側がまかなう計算だ。
Q 規模が縮小するなら、日本の負担額は減るのが当然だが。
A 確かにそうだが米政府は、普天間移設に先んじて海兵隊の移転を実現させることで沖縄の負担軽減を大きくアピールできると考えている。さらに国防予算が大幅に減額されることを理由に、日本側にこれまで通りの負担を求めてくる可能性は十分考えられる。
Q 日本はこれまで実際、米国にいくら支払ってきたのか。
A 〇九年度に約三百四十六億円、一〇年度に約四百六十八億円それぞれ支払った。
Q 米側はきちんと予算を使ってインフラ整備しているのか。
A 実は二年分約八百十四億円は手つかずのままだ。
Q なぜか。
A 普天間移設が進まないことが大きく影響しているのは確かだが、グアムの環境影響評価が大幅に遅れ、インフラ整備に入れなかったのも事実だ。
Q 見直し合意を機に、費用分担は仕切り直しすべきだね。
A その場合、協定の修正が必要になるだろう。現協定は国会が承認しているから、政府はあらためて国会に承認を求めないといけない。野党はグアムの先行移転が普天間の固定化につながると反発しており、今後国会が紛糾する場面があるかもしれない。
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◆ 『日本の国境を直視する 尖閣諸島』/小沢一郎氏「野戦軍の総司令官として・・・」 2012-10-23 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法〉


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