安倍首相、原発新設に意欲示す
AFPBB News 2013年01月01日 14:12 発信地:東京
【1月1日 AFP】安倍晋三(Shinzo Abe)首相は12月30日、出演したTBSの番組で「新たにつくっていく原発は40年前の古いもの、事故を起こした東京電力福島第1原発とは全然違う。何が違うのかについて国民的な理解を得ながら、新規につくっていくことになる」と語り、原子力発電所の新増設に意欲を示した。日本経済新聞(Nihon Keizai Shimbun)などが31日に報じた。
企業寄りとされる安倍政権が、民主党前政権が打ち出した「原発稼働ゼロ方針」から180度転換し原発再稼働へ向かって動くことは広く予想されているが、12月26日に首相に就任して以来、安倍氏が原発新設を支持する考えを示したのは初めて。
また読売新聞(Yomiuri Shimbun)によると安倍首相は同番組のインタビューの中で「国民は当面の電力需要への対応が不安なのだろう。だから、簡単に『脱原発』『卒原発』と言葉遊びに近い形で言ってのける方たちは(衆院選で)信用されなかった」と語った。
安倍首相は前日の29日には、メルトダウン (炉心溶融)を起こした事故の収束作業に大勢の作業員が従事している東京電力(TEPCO)福島第1原発を視察している。(c)AFP/Hiroshi Hiyama
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「希望を政策にしない」 安倍首相、原発ゼロ見直し表明 福島視察
産経新聞2012.12.29 18:52
安倍晋三首相は29日、就任後初の視察先として福島県を訪れ、東京電力福島第1原発などを視察した。首相は記者団に「希望を政策にするのではなく、責任あるエネルギー政策を進めていく」と述べ、民主党政権が掲げた「2030年代の原発稼働ゼロ」目標を見直す考えを示した。第1原発の廃炉作業は「スピードアップさせる」と強調。復興行政も「復興庁に権限を集中し、ワンストップで判断していきたい」と効率化を図る方針も表明した。
就任後初の視察先に福島を選んだのは、震災復興を最優先課題と位置付ける姿勢を鮮明にするため。
首相は第1原発で事故処理にあたっている作業員を激励し、1〜4号機の廃炉作業の進捗(しんちょく)状況を確認した。事故時に指揮所となった免震重要棟内で東電職員ら約80人を前に「これだけ大規模な廃炉作業は人類史上初めての挑戦で、廃炉が成功して初めて福島、日本の復興につながる。政府も全面的にバックアップする」と語った。
首相は、住民に帰村を促す全村民帰還に取り組んでいる同県川内村にも足を運び、仮設住宅や帰村した住民の新たな雇用先となっている工場を見て回った。
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安倍晋三首相 原発新設に意欲/「希望を政策にするのではなく、責任あるエネルギー政策を進めていく」
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