小沢・生活の党代表:TPP反対、工藤氏に選挙協力打診 参院選共倒れ回避へ /青森
毎日新聞 2013年04月23日 地方版
生活の党の小沢一郎代表が22日、青森市を訪れ、夏の参院選で青森選挙区に無所属で立候補する予定の新人で前県農協中央会会長の工藤信氏(59)と会い、選挙協力を持ちかけた。工藤氏は「後援会と相談し、近いうちに回答したい」と保留した。生活の党と工藤氏はともに環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の交渉参加反対を訴えており、同党公認で同選挙区から立候補予定の平山幸司参院議員との共倒れを避ける狙いがありそうだ。
小沢氏は青森市内の工藤氏の事務所で約50分間会談。平山氏も同席した。会談後の工藤氏の記者会見によると、小沢氏は「似たような政策で戦っても(当選は)無理ではないか。協力してもらいたい」持ちかけた。工藤氏は「特定の党に所属すると党利党略が優先し、農業者としての主張が通らない感じがしてつらい」と答え、小沢氏は「思いはわかる。参院選まで100日を切っている。早く結論を出そう」と重ねて呼びかけたという。
同党県連は21日の会合で、工藤氏を同党公認で比例代表で擁立し、選挙区の平山氏とのすみ分けを目指す方針を確認している。ただ、小沢氏は22日の会談では協力を呼びかけただけで、会談後の記者会見でも「2人で十分話してもらいたい」と話すにとどめた。
小沢氏は2月に県内を訪れた際、「(平山氏は)党唯一の1人区の現職でこのままだと(当選は)非常に厳しいが、自公以外が力を合わせれば勝てる」と野党候補の乱立を避ける意向を示していた。
工藤氏は昨年6月までの約5年間、県農協中央会会長を務めていた。今年1月の出馬表明の際、政党や業界団体の支援について「政策が合致するなら考えたい」と話している。
青森選挙区には平山氏と工藤氏のほか、いずれも新人の▽自民の滝沢求氏▽共産の吉俣洋氏▽幸福実現の石田昭弘氏の計6人が出馬の予定。民主党県連も田名部匡代代表に出馬を求めている。【吉田勝、伊藤奈々恵】
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小沢一郎・生活の党代表: TPP反対、前県農協中央会会長の工藤信氏に選挙協力打診/青森
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