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川口順子元外相参院環境委員長 解任 「党利党略に走った野党。歴史の目で裁かれる」

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産経抄 5月10日
産経新聞2013.5.10 03:09
 「日本とアメリカの関係は突き詰めれば中国問題だ」。米国の著名な歴史家、チャールズ・ビーアド博士は、大正時代末期に留学中だった松本重治さんにこう喝破したという。▼評論家の粕谷一希さんが、『歴史をどう見るか』(藤原書店)のなかで、「ものすごい卓見」として紹介している。確かに、日中戦争から日米戦争に至る道筋を、予言しているかのようだ。現在は、中国が米国の関与に神経をとがらせつつ、尖閣諸島の奪取を狙っている。そんな東シナ海の危機的状況にもあてはまる。▼その中国を先月末に訪問していた自民党の川口順子参院議員がきのう、参院で過半数を占める野党の賛成多数によって、環境委員長を解任されてしまった。国会の許可を得ずに滞在日程を延長したのはけしからん、というのだ。果たして解任に値するほどの所業なのか。▼滞在を延長したのは、中国の楊潔篪国務委員が出席する会合が、急遽設定されたためだ。国会のルールを優先して帰国していたら、領土や主権について、日本の立場を主張する機会が失われていた。憲政史上初の「珍事」によって、国会が混乱する機会を中国が逃すはずがない。案の定、共産党の機関紙、人民日報は、沖縄の帰属にまで言及し始めた。▼「私的な外交を優先した」との批判にも首をかしげてしまう。粕谷さんは、米国とのパイプ役だった2人の人物が昭和の初めに前後して亡くなったのが、戦争への転換点となったと見る。▼ビーアド博士と親しかった後藤新平と府立五中(現在の都立小石川中等教育学校)の初代校長の伊藤長七だ。伊藤はハーディング大統領と単独で面会できたという。他国におもねる議員外交はごめんだが、パイプをつなぐ努力は続けるべきだ。
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川口氏を直撃 「党利党略に走った野党。歴史の目で裁かれる」
産経新聞2013.5.9 21:47
 参院環境委員長を解任された自民党の川口順子元外相は9日、産経新聞のインタビューに応じた。
−−解任されたが
 「野党は憲政史上初めて数を頼みに党利党略に走った。歴史の目、国民の目で裁かれていく」
−−滞在延長で得られた国益とは何か
 「領土問題で日本の立場を言わねばならないし靖国問題もあった。帰れば中国側にいろんなメッセージを送ることになり、国益を守れない」
−−尖閣や靖国の話もしたと
 「(中国のシンクタンク幹部との会談では)半分以上、かなり話をした」
−−「日本の領土だ」と主張したということか
 「もちろんだ。靖国問題でも日本の考えを伝えた。『日本には信教の自由がある。行くなということは日本の憲法からすればあり得ない』と説明した」
−−程国平外務次官との会談はどんな話か
 「『サイレントディプロマシー』(静かな外交)の原則で内容は言えないが、中国の外交政策だ。現在の中国の外交関係者はアジアの国々に理解を求めようという発想をしている。(日本との)緊張関係は荒立てずに沈静化しようと考えているとの印象を受けた」
−−楊潔篪国務委員(外交担当)とも会談したが
 「内容は言えないが、中国の外交政策全体のポイントについて話を受けた。具体的な名前の例示はあまり多くなかったが、外交の原則を述べていた。私が関心を持った話もあり、平和問題も強調していた」
−−安倍晋三首相は「有意義だった」と評価した
 「焦点は国益の判断が正しかったかであるべきだ。(国会内の)狭いルールに矮小化(わいしょうか)した議論しかできない野党を持つ国民は悲しんでいるだろう」
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