「与那国に早期配備を」 防衛協、計画中断で要請へ 陸自部隊
八重山日報 2013年6月1日21:43:00
*与那国町への自衛隊早期配備を国に要請する方針を決めた八重山防衛協会の総会(31日午後)
与那国町への自衛隊配備計画が中断している現状を受け、八重山防衛協会(三木巌会長)は31日の定期総会で、自衛隊配備計画を推進し、八重山諸島周辺の安全保障体制強化を防衛省に要請する方針を決めた。要請書では、南西諸島の平和と安定、離島住民の安全は「国益の確保にとり極めて重要」と指摘。八重山、宮古が「防衛の空白地帯」となっている現状を指摘し、与那国町への陸上自衛隊沿岸監視部隊の配備計画を確実に実行するよう求めている。
要請書の内容は今月の役員会で決めた。総会での承認を受け、今後、役員が防衛省に直接出向いて要請書を提出することも検討する。総会で砥板芳行事務局長(市議)は「与那国への自衛隊配備計画がこう着状態になっている。八重山防衛協会はかねてから、自衛隊配備を支援してきた」と要請の理由を説明した。
三木会長は総会後の懇親会で、中国海軍の艦艇や潜水艦が沖縄周辺で活動を活発化させ、尖閣諸島周辺では中国公船が巡視活動を常態化させている現状を指摘。「わが国周辺は緊張が高まっている。防衛力を強化するべきだ」と訴えた。総会の役員改選では、会長に三木氏を再任した。任期は2年間。
*上記事の著作権は[八重山日報]に帰属します
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
◆ 【守れ!国境の島】 「第2の尖閣諸島」化の危機せまる与那国島 (2) 2013-05-16 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
【守れ!国境の島】「第2の尖閣諸島」化の危機せまる与那国島(2)
zakzak2013.05.15
現在、最も憂慮されている国境問題の1つは、日本最西端の島、与那国島(沖縄県与那国町)が「第2の尖閣諸島」と化してしまう危機だ。尖閣諸島の魚釣島には、戦前までかつお節工場があり、日本人が住んでいたが、無人島化して中国の領有権主張が始まった。人口流出が続く島にも同じことが起こらない保証はない。
さらに、島を他国から守る「戦力」といえば2人の警察官だけ。中国などとの紛争が勃発すれば、島の運命は風前の灯だ。不気味な隣国が、島の背後で大きな口を開けて待ち構えている。
与那国島は台湾との距離が約110キロ。晴れた日には肉眼で台湾が見えるほどの、文字通り「国境の島」だ。しかし、島内には総合病院や高校がなく、主産業の農業も疲弊。多くの住民が生活に不安を感じている。
終戦直後は1万人超だった人口は、今年3月末では1500人余。外間守吉町長によると「この10年間で200人が島から出ていった」という。
本土から見れば、国境の島々は「辺境の地」でしかない。しかし、そこに日本人が住み続けることによって国境が守られ、国境の内側にある本土が守られている。国境に日本人が住んでいる事実そのものが最大の安全保障なのだ。
戦後、日本人の「国境を守る」意識は薄かった。そのツケが、現在の与那国島の苦境であり、尖閣諸島問題の先鋭化だ。
「住民は貧乏に耐えてこの島を出ていかず、島を守っている。世の中、きれいごとでは済まないかも分からないが、これは非常に大切なこと」
与那国島出身の町議、糸数健一さん(59)はこう語る。住民の心意気に応えるためにも、国の責任で国境離島の地域振興を図る政策が必要だ。
島では、陸上自衛隊沿岸監視部隊の配備計画が進んでいる。駐屯が想定される部隊は100人規模。隊員と家族の移住による人口増や、地方税の増収などの経済効果も期待される。過疎化と安全保障の問題を一気に解決するカンフル剤だ。
「自衛隊は消費部隊」とまで言い切り、経済効果だけを目的に自衛隊誘致を進めてきた外間町長だが、ここへきて「迷惑料(市町村協力費)」の名目で国に10億円を要求。計画は暗礁に乗り上げた。
安全保障と地域振興は別の問題として進められるべきなのに、それを曖昧にし、住民に十分な説明をしてこなかった国にも問題がある。結局、国は戦後、与那国島に対し、両方の責任を怠ってきたのではないか。
*仲新城誠(なかあらしろ・まこと)
1973年、沖縄県石垣市生まれ。琉球大学卒業後、99年に石垣島を拠点にする地方紙「八重山日報社」に入社。2010年、同社編集長に就任。同県の大手メディアが、イデオロギー色の強い報道を続けるなか、現場主義の中立的な取材・報道を心がけている。著書に「国境の島の『反日』教科書キャンペーン」(産経新聞出版)など。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
◆ 《沖縄》メディアの操作によって県民全体が「左向け左」という指示を強制され、別の意見は許されない 2013-05-29 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
「県民の総意」は全体主義 民主主義は「県民の相違」だ 中川 建志
八重山日報2013年5月28日、0:50:00
私が沖縄に暮らしていて、時々、驚愕するもの。その一つが、沖縄で当たり前に使われている「県民の総意」という言葉だ。県民は誰も違和感を持っていないみたいだが、これは極めて民主主義にはなじまない言葉なのだ。
例えば、オスプレイ問題。本島を車で走ってみれば、幹線道路沿いに「反対」「No!」という反対派の看板に混じって、「オスプレイは八重山・尖閣を守る」という賛成派の横断幕も目に付く。ということは、沖縄の社会には、賛成反対の二つの意見が歴然としてあるということだ。しかし、県民の総意はオスプレイ反対だという。
例えば、普天間基地の辺野古移設に関しても、名護の中心部を離れたいくつかの区では、過去に辺野古移設賛成の決議がなされている。すると翌日の新聞には、それが記事になる。しかし、その記事は報道などという類のものではなく、新聞という公器を使った吊し上げのような様相を帯びている。「辺野古移設を賛成しやがった野郎はこいつらだ」という含みを感じるのである。これはとても、民主主義といえるものではあるまい。相違を主張したら、メディアを始め、様々な圧力が抹殺にかかる。これではまるで人民日報か朝鮮労働新聞と変わらないではないか。沖縄が閉鎖的なムラ社会であることを実感する瞬間である。
ちなみに辺野古区では、違法に公道を選挙している反対派のテントによって、区民の安全と静謐が守られないので、区が区民の署名とともに名護市に対してテントの撤去を要請している。しかし、沖縄の社会ではなぜか、そういう意見は粛清される。
各市町村議会などでも、沖縄では何かにつけ、全会一致が求められる。この全会一致に賛成しなければ、その首長は、間違いなく新聞の吊し上げをくらうことになる。この独裁的圧力を、もしメディアが作り出しているとしたら、社会としてこんな危険なことはない。
健全な社会とは、異なる意見が認められる社会だ。例えば、言論の自由が認められていない国。共産党一党独裁の中国。独裁者が支配する北朝鮮。100万人を粛清したと言われる過去のカンボジア共産党ポルポト政権。200万人を粛清したと言われるスターリン。反対意見を述べたら、殺されるのだ。
私たちは、自由ということの意味をもっともっと考えなければならないのではないか。私は県民の総意という言葉で反対意見を粛清する沖縄社会は危険だと思う。民主主義のルールは違う。少なくとも少数意見が抹殺される社会は民主主義ではない。「反対意見があり、少数意見があり、多数決の結果、こういう決定になりました」というのがあるべき姿ではないだろう。民主主義は県民の「相違」を認めるのである。
特に、メディアの操作によって県民全体が「左向け左」という指示を強制され、別の意見は許さない。そんな社会に沖縄がなってほしくない。私が八重山・宮古を訪れてホッとするのは、離島各紙はこういう妙な同調圧力の発信源になっていない点だ。公器としての新聞の使命は客観的であること、公正であることである。せめて、八重山・宮古のメディアは、メディアとしての健全な使命を、これからも守っていただきたいと思うものである。(本島在住)
*上記事の著作権は[八重山日報]に帰属します http://www.yaeyama-nippo.com/
=============================
◆ 【守れ!国境の島】「右傾化」指摘に八重山住民困惑 過去から続く沖縄本島との“温度差”(6) 2013-05-20 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
◆ 【守れ!国境の島】取材中に中国船に追い回された 尖閣実効支配先送りにしたツケ(5) 2013-05-19 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法〉
◆ 【守れ!国境の島】閉塞した沖縄の言論空間 基地に激し 尖閣には冷淡なメディア(4) 2013-05-17 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法〉
◆ 【守れ!国境の島】特攻敢行した沖縄の軍神 戦争、軍事を否定する風潮は日本人の魂奪う(3) 2013-05-16 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法〉
◆ 【守れ!国境の島】「第2の尖閣諸島」化の危機せまる与那国島(2) 2013-05-16 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法〉
◆ 【守れ!国境の島】土足で“裏庭”を荒らす中国船 「慣らされる」領海侵犯 (1) 2013-05-14 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法〉
====================
◆ 【沖縄が危ない】市民運動の域を越えた反基地運動とオスプレイ (6) 左翼集団が取りつけた違法設置物 2013-03-03 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法〉
----------------------------------
◆ 【沖縄が危ない】抹消された「米軍の功績」… 劇的に改善した衛生事情 (5) 2013-03-03 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法〉
--------------------------------------------
◆ 【沖縄が危ない】語られなかった米軍との諜報戦 (4) 2013-03-01 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法〉
--------------------------------------------
◆ 【沖縄が危ない】旧軍人の名誉回復が必要(3) 左翼や地元マスコミは、沖縄戦の史実を改竄して・・・ 2013-02-28 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法〉
--------------------------------
◆ 【沖縄が危ない】習近平氏が進めてきた沖縄と日米の分断工作 (2) 2013-02-27 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法〉
-------------------------------------------------------------
◆ 【沖縄が危ない】中国万歳!? 沖縄で勢い増す「反日」「反米」世論 (1) 2013-02-26 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法〉
=======================
◆ 『沖縄が中国になる日』恵隆之介著 育鵬社 2013年4月2日 初版第1刷発行 2013-05-16 | 読書
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
◆ 八重山日報 「日本を守る沖縄」「正しい歴史教育」「他国の侵犯を断固許さない姿勢」へ 2013-05-11 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
「日本を守る沖縄」へ 兼次 映利加 2013年5月 在京OL悲しみの日
八重山日報 2013/5/9
進学のために那覇市から上京して、ちょうど10年が経ちました。ふるさとをとりまく環境は、わたしが沖縄に暮らしていた頃のそれとは全く異なるものになったと感じます。以前から問題であった米軍基地返還・移設問題、教科書採択問題、そして尖閣領海侵犯問題…。問題が解決しないうちに新たな問題が起こり、まさに山積状態です。
「なぜ、悲惨な地上戦を経験した沖縄に基地が必要なのか」
「なぜ、育鵬社の教科書が採択されたのか」
「なぜ、中国の領海侵犯に機敏に対応しなくてはならないのか」
これは県内外を問わず人々が抱く自然な疑問だと思います。かわいい我が子にこのような質問をなげかけられたときに、どれだけの大人がはっきりと答えることができるでしょうか。
それは、自分の身を守るためであり、自虐史観から脱し子どもの尊厳を守るためであり、父祖が築いたこの土地を守るためです。
社会生活において強盗事件が起こればわたしたちは警察を呼びます。しかし例えば沖縄の船が攻撃を受けたとき、あるいは島民が命の危機にさらされて自衛隊の助けが必要なとき、今の憲法では自衛隊を即座に出動させることはできません。実際にそのような事態に陥ったとき、わたしたちには解決の術がないのです。それは、大事な仲間や家族の危機を黙って傍観するしかないということを意味します。
沖縄は平和を愛する島ですが、自衛隊や基地をなくせば平和が訪れるのでしょうか。平和を重んじ、武力を持たなかったチベットという国は、1950年以降隣接する中国に侵攻され、たくさんの人が虐殺され、今なお弾圧は続いています。沖縄から基地を追い出し、自衛を放棄することは、新たな侵略の歴史を自ら招き入れるのと同じことです。
長い歴史のなかで、大和との統一やアメリカによる統治を経験した沖縄ですが、わたしたち県民はこの日本という国家の庇護と、アメリカの力に守られて、連綿と続いてきた祖先とのつながりを今日まで維持することができました。
一方チベットやウイグル(東トルキスタン)は、今まさに民族と文化がまるごと消滅の危機にあります。彼らが抱いているであろう、祖国を失う恐怖と喪失感をわたしたちはよく知っています。
それを鑑みたとき、先祖代々のウチナーンチュが現在も沖縄に平和に暮らしていられることは、当たり前のように思えますが、実はとても有り難いことだとわかります。このことに気づき、わたしたちは尊い使命を果たしていかなくてはいけません。
その使命とは、抑止力としての米軍基地受け入れであり、正しい歴史教育であり、他国の侵犯を断固許さないという姿勢です。
人々に愛されるわたしたちの故郷は、「守られる沖縄」から、「日本を守る沖縄」へと変化の時期を迎えているように思います。(東京都)
(この連載は不定期で掲載します)
*上記事の著作権は[八重山日報]に帰属します。
http://www.yaeyama-nippo.com/2013/05/09/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%82%92%E5%AE%88%E3%82%8B%E6%B2%96%E7%B8%84-%E3%81%B8-%E5%85%BC%E6%AC%A1-%E6%98%A0%E5%88%A9%E5%8A%A0/
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
◆ 「主権回復の日」〜賛成派の沖縄の声に耳を貸さず、声の大きな反対派ばかりを大々的に取り上げる報道 2013-04-28 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
.........................