中国、バブル潰しで自爆! 2期連続で減速 金融危機を隠蔽工作
zakzak2013.07.16
中国国家統計局が15日発表した4〜6月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は2四半期連続で減速した。政府系エコノミストが「できるだけ早くバブルを潰すべき」と主張するなど、中国政府自身がクラッシュの引き金を引く危険がある。一方で、報道統制や統計隠しなど、当局による隠蔽工作も行われている。
4〜6月期の成長率が前年同期比7・5%増と、1〜3月期の7・7%を下回ったのは、習近平指導部が、不良債権拡大が懸念される「影の銀行(シャドーバンキング)」潰しへ金融引き締め策を行ったことが主な要因となった。
統計局の盛来運報道官は15日の記者会見で「短期的に成長率が影響を受けるのは避けられないが、長期的発展には有益だ」と虚勢を張るが、市場では下半期の成長率が7%を割り込む可能性も指摘されている。
中国政府に政策を助言する国務院参事で南開大国家経済研究院の夏斌院長は15日付の中国紙、第一財経日報に寄稿し「突然のバブル崩壊が起きないよう、政策決定者はできるだけ早くバブルを徐々に潰すことを検討すべきだ」と進言。「中国は既に事実上の経済危機の現象が表れている」と認めた。
バブル潰しを掲げる李克強首相の「リコノミクス」は、日本の土地バブルや米リーマン・ショックと重なるが、さらに厄介な問題は、中国の経済統計に捏造(ねつぞう)疑惑がついて回ることだ。李首相が輸出の異常な水増しについて是正するように指示したと報じられたが、隠蔽体質が変わったわけではない。
中国当局の宣伝部門は国内メディアに対し、金融市場の資金不足現象や株価下落について、大きく取り上げないことや、中国人民銀行(中央銀行)の政策を前向きかつ正確に解説することを指示したという。
また、製造業購買担当者指数(PMI)の月間統計で、鉄鋼業など特定の業界に関するデータ公表を停止した。中国統計局などが毎月公表するPMIは注目度が高く、6月の指数は50・1と、景気判断の節目となる50を辛うじて上回る低水準となっている。データの一部が公表されなくなれば、経済分析に大きな支障をきたす。中国経済の一寸先は真っ暗闇だ。
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