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トヨタ国内生産、急回復 6月、下落率15%に縮小

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【自動車産業ニュース】
トヨタ国内生産、急回復 6月、下落率15%に縮小
2011年7月26日
 トヨタ自動車が25日発表した6月の国内生産台数(単体)は前年同月比15・9%減の24万9660台となり、5月の54・4%減から下落率が大幅に改善。東日本大震災後の部品不足で4月には減少率が8割近かったが、部品調達網の復旧で、車両生産の回復が鮮明になった。
 トヨタは9月以降、震災による減産分を取り戻して納車待ちの顧客に対応するため、休日操業を増やす。2011年度全体での世界生産台数は、前年度を超える水準とする計画だ。
 6月の世界生産台数は9・2%減にとどまり、59万3839台。部品輸送に時間のかかる北米は30・8%減と回復が遅れているが、中国が14・9%増と5カ月ぶりに前年実績を上回った。
 1〜6月でみると、国内生産は前年同期比38・0%減の105万8012台、世界生産台数は23・3%減の298万1420台。国内、世界とも大幅に落ち込んだが、リーマン・ショックの余波を受けた2009年1〜6月よりは減少率が小さかった。
 ただ1〜6月の国内販売は41・3%減で、減少率は09年の26・6%を上回り、販売記録の残る1965年以降で最悪だった。
*大手8社、前月比5割増
 自動車主要8社が25日発表した6月の国内生産台数の合計は、前年同月比15・2%減の69万9296台と、5月の32・0%減より下落幅が大幅に改善した。台数ベースでも5月に比べ5割増となり、部品供給網の復旧により東日本大震災の影響からの回復が鮮明になった。7月の生産は各社ともほぼ正常化しており、下期での挽回を目指すとしている。
 トヨタ自動車は、輸出も20・8%減の12万6127台と、5月の63・3%減から急速に持ち直した。国内生産は「7月はほぼ当初計画レベルに戻る」としている。
 増産に備え部品を多めに確保していた日産自動車の国内生産は、1・9%増の10万2390台と5月に続き前年同月を上回った。輸出もプラスに転じたほか、全世界での生産も18・5%増の41万9831台と単月の生産として過去最高を記録した。
 一方、部品調達が遅れたホンダは、国内生産が前年同月の半分にも届かず、回復の遅れが目立っている。しかし、6月下旬から国内生産は当初計画まで回復したという。
 このほか三菱自動車が5月に続き国内生産が前年同月を上回り好調。マツダとダイハツ工業も下落幅を2%台まで縮め、三菱自とマツダは輸出がプラスに転じた。
 同時に発表した2011年1〜6月の累計は各社ともエコカー補助金の終了に伴う反動減や震災の影響で、トヨタが38・0%減、ホンダが45・7%減になるなど、国内生産は8社とも前年同期を下回った。
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トヨタは国内生産を維持すべきか?2011-07-23 | 社会(経済)


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