国連の潘基文事務総長の「悪い癖」
アゴラ 2013年08月27日08:34 長谷川 良
産経新聞電子版を読んでいると、「韓国を訪問中の国連の潘基文事務総長は26日、ソウルの韓国外務省で記者会見し、歴史認識問題をめぐり日本と中韓との対立が深刻化していることについて『日本政府と政治指導者は自らを深く顧みて、国際的な未来を見通すビジョンを持つことが必要だ』と述べ、日本政府に注文を付けた」という記事があった。
世界190カ国以上の加盟国から構成されている国連の事務畑のトップ、国連事務総長が日韓の「正しい歴史認識」問題で一方的な見解を表明すること自体、極めて異例なことだ。韓国に帰国中の発言であり、事務総長もついつい心が緩んだのではないか、といった憶測もできるが、事務総長には昔から「悪い癖」があった。日韓問題になると、自分の立場を忘れて感情に走ってしまうのだ。
潘基文事務総長が韓国の外交通商相時代の2005年、ブリュッセルの欧州議会を訪問し、その直後の記者会見で「欧州議会も小泉純一郎首相(当時)の靖国神社参拝を批判した」と発表したのだ。当時の韓国通信社の報道によれば、潘基文外相は欧州議員との会談後、「第2次世界大戦参戦国として日本軍の犠牲となった経験をもつ欧州の国民の視点から見ると、靖国神社参拝は受け入れられないという意見が多かった」と報告、「靖国参拝を問題化するのは韓国と中国だけ」といった麻生太郎外相(当時)の発言を一蹴している。
当方は当時、同相の発言の真偽を確認するため、北朝鮮を公式訪問(同年7月)した欧州連合(EU)の欧州議会朝鮮半島外交協議団団長のウルズラ・シュテンゼル欧州議会議員に電話をかけ、同外相の発言について聞いた。
同議員は、「韓国の潘外相との会談は非公式な性格のものだった。日本首相の靖国神社参拝が議題であったわけでもない。1人の記者が質問したので、欧州議員の誰かが答えただけに過ぎない。欧州議会が小泉首相の靖国神社訪問を正式に批判したという発言は過剰な表現であり、事実とは異なっている」と答えたのだ。すなわち、韓国外相の発言は政治的意図を含んだ一方的な解釈であり、事実ではなかったことが明らかになったわけだ。
一国の外相の立場にありながら、日本との「正しい歴史認識」問題では事実を正しく報告せず、国内世論に迎合する虚偽発言を平気でできるのだ。残念ながら、国連事務総長になってもその「悪い癖」は治っていない。その意味で、事務総長の韓国での問題発言は驚くに値しないわけだ。
未来志向的な隣国関係を提唱してきた李明博前大統領が任期満期間際に突然、竹島を訪問し、醜態を示したように、韓国の政治家、外交官には日本との問題となると途端に自制心を失い、感情に走る「悪い癖」がある。国連事務総長はその代表的な人物だ。
{編集部より:このブログはウィーン発『コンフィデンシャル』2013年8月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。}
*上記事の著作権は[アゴラ]に帰属します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
潘総長、国連憲章違反の疑い 中立守るべき立場で日本批判 室谷氏「ふざけるな」
zakzak2013.08.27
国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長に、国連憲章違反の疑いが浮上している。国連トップとして中立を守るべき立場ながら、母国・韓国で常識外れの日本批判を展開したのだ。潘氏はこれまでも問題言動を繰り返してきた。日本政府は事実関係を調査したうえで、国連に発言の意図を問い合わせる方針。9月の国連総会などで、日本の立場も説明する意向だ。
「日本の政治指導者は極めて深く自らを省みて、国際的な未来を見通すビジョンが必要だ」
潘氏は26日、ソウルの韓国外務省で記者会見し、安倍晋三政権の歴史認識や憲法改正の動きについて、こう語った。
これに対し、菅義偉官房長官は27日午前の記者会見で、「わが国の立場を認識した上でなされたのかどうか非常に疑問を感じている。国連を通じて真意を確認し、日本の立場を説明したい」と批判した。
国連憲章100条では、事務総長および職員に対し、国際的職員としての中立性を求めているが、潘氏の発言は「対日批判を強める韓国、中国の立場を代弁しているように聞こえる」(政府関係者)。このため、外務省は在ソウル日本大使館などを通じ、事実関係の調査に乗り出した。
潘氏は1944年生まれ。70年にソウル大学を卒業後、韓国外交部に入部した。米州局長、外交通商部長官(外相)を経て、2007年から国連事務総長を務めている。
潘氏をめぐっては、問題発言がこれまでも指摘されてきた。ニューズウィーク日本語版のHPには、「世界で最も危険な韓国人、潘基文」(2009年6月23日)と記事があり、「歴史的にレベルの低い国連事務総長のなかでも際立って無能」という記述まである。
夕刊フジで「新悪韓論」(毎週水曜)を連載するジャーナリストの室谷克実氏は「ニュースを聞いて『ふざけるな!』と思った。国連の事務総長という立場になっても『韓国が正しい。日本の話など聞かない』という意識なのだろう。どっぷり韓国人なのだとあきれた」といい、こう続けた。
「潘氏は就任以来、事務総長としてまともな活動はしていない。この時期にシリアではなく、韓国にいること自体が問題だ。国連で(韓国人などの)優遇人事ばかりしている。欧州のジャーナリズムは潘氏に落第点を付けている。日本政府としては、官房長官会見などで『事務総長不信任』をにおわすぐらい強い不快感を示した方がいい」と語っている。
国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長に、国連憲章違反の疑いが浮上している。国連トップとして中立を守るべき立場ながら、母国・韓国で常識外れの日本批判を展開したのだ。潘氏はこれまでも問題言動を繰り返してきた。日本政府は事実関係を調査したうえで、国連に発言の意図を問い合わせる方針。9月の国連総会などで、日本の立場も説明する意向だ。
「日本の政治指導者は極めて深く自らを省みて、国際的な未来を見通すビジョンが必要だ」
潘氏は26日、ソウルの韓国外務省で記者会見し、安倍晋三政権の歴史認識や憲法改正の動きについて、こう語った。
これに対し、菅義偉官房長官は27日午前の記者会見で、「わが国の立場を認識した上でなされたのかどうか非常に疑問を感じている。国連を通じて真意を確認し、日本の立場を説明したい」と批判した。
国連憲章100条では、事務総長および職員に対し、国際的職員としての中立性を求めているが、潘氏の発言は「対日批判を強める韓国、中国の立場を代弁しているように聞こえる」(政府関係者)。このため、外務省は在ソウル日本大使館などを通じ、事実関係の調査に乗り出した。
潘氏は1944年生まれ。70年にソウル大学を卒業後、韓国外交部に入部した。米州局長、外交通商部長官(外相)を経て、2007年から国連事務総長を務めている。
*上記事の著作権は[zakzak]に帰属します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
世界で最も危険な韓国人、潘基文 歴史的にレベルの低い国連事務総長のなかでも際立って無能。 核拡散の脅威や難民危機にも関心を示さない潘のおかげで、国連はあってもなくても関係ない存在に堕ちた
NewsweekJapan 2009年6月23日(火)16時56分
ジェーコブ・ハイルブラン(ナショナル・インタレスト誌シニアエディター)
見た目にはきわめて重要なポストでありながら、歴代の国連事務総長はどちらかと言うと大した実績を上げてこなかった。
アメリカの国連大使だったダニエル・パトリック・モイニハンは、自身の回顧録「危険な場所」のなかで、70年代に事務総長を務めたオーストリア人のクルト・ワルトハイムをこう評している。彼は「郵便局」のようだった。「やや古臭いが、オーストリア・ハンガリー風にそこそこ効率的な経営がされていた。誰かと向き合うと、世間話をしながら心のなかでは郵便の仕分けをしているような男だ」
ブトロス・ブトロス・ガリ元事務総長はどうか。90年代のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争でセルビア人勢力が破壊の限りを尽くしているとき、彼は傲慢さと無責任さを発揮。クリントン米政権は、ガリの再選に拒否権を発動した。コフィ・アナン前事務総長は、息子のコジョがイラクでの国連石油・食料交換計画で不正報酬を得ていたことが発覚して評価を下げた。
だがこれだけ情けない前任者たちと比べても、今の潘基文(バン・キムン)事務総長の無能ぶりは際立っている。韓国外交通商部長官(外相)から現職に転じた後の2年半の間に、何かとんでもない失敗を犯したというわけではない。
だがグローバルな指導力が切実に必要とされ、地球温暖化や国際テロ、60年ぶりの金融危機への対応が求められているときに、潘は世界中で名誉学位を収集して歩き、見事なまでに何も記憶に残らない声明を発表し、事務総長として影響力を発揮できたかもしれない貴重な機会を無駄にすることに費やしている。
彼は、行き当たりばったりに世界のあちこちを旅するいわば「偶然の旅行者」になった。遊び半分の事務総長だ。
■国連は今や存在しないも同然に
核拡散防止やアフガニスタン復興に貢献するため、大胆な演説で国際世論の支持を呼びかけるわけでもない。人権の擁護者として活躍するどころか、難民を助けようともしない。
例によって名誉学位を受けるため4月にマルタを訪問したときは、マルタがアフリカからの不法移民を船でイタリアに送り出している問題について聞かれたが、答えは逃げ腰だった。「介入する立場にない」
スリランカ内戦で多くのタミル人が「人間の盾」として反政府組織に海岸沿いに連行されても、潘とその顧問たちはニューヨークの国連本部で手をこまねくだけで、やっと現地に赴いたのは内戦が終わってからだ。
彼の指揮の下、国連は単に役立たない組織になっただけでなく、あってもなくてもほとんど関係ない存在になった。
潘の欠陥は、彼が韓国の外交官として働いた数十年を振り返っても明らかだ。当時のあだ名「官僚中の官僚」が、その欠陥をよく物語っている。
潘にとって幸運なことに、そして世界にとっては不運なことに、徹底して反米的なアナン前事務総長に手こずった後、アメリカのブッシュ前政権は官僚タイプを求めていた。アジアから国連事務総長を選ぶ順番が回ってくると、ブッシュ政権のコンドリーザ・ライス前国務長官は、潘を当選させることを自らの使命と心得た。
だが外部の専門家には、潘は不評だった。ジャーナリストのジェームズ・トラウブは、著書「善意」のなかで、事務総長選の最中の潘がニューヨークのシンクタンク、外交評議会で行った演説を回想している。「退屈な演説と意味のわからない下手な英語のせいで、ついうたた寝をしてしまった」
■オフィスに並ぶサムスン製テレビ
眠気をもよおす潘効果は、事務総長としても発揮された。ある国連ウォッチャーは私に、潘は有名な哲学問答にある「誰も見ていないところで倒れた木」のようだと語った。誰も聞く者がいないなら、木は倒れる音を発しなかったのと同じだが、潘の場合も同様に、何も言っていないのに等しいというわけだ。
オフィスの壁にサムスン電子の薄型テレビを並べ、上級顧問に韓国人の仲間たちを選ぶなど、韓国経済の利益を図ったという点を除けば、彼の足跡はほとんど無視できるほどでしかない。
潘でさえ、自分にどれほど存在感がないか気づいているようだ。08年8月、イタリアのトリノで国連幹部を相手に潘は、国連内に蔓延する官僚的な無気力症を克服することの難しさを嘆き、最後は格言を引用して敗北を認めた。「私は自ら範を示して指揮しようとしたが、誰もついてこなかった」
国連事務総長はうまくいけば、世界の良心を刺激して変化のための真の触媒になれるはずだ。たとえば50年代に事務総長を務めたダグ・ハマーショルドは、ニュース価値が高くしかもしばしば危険な使命を担うことで、国連の役割を拡大しようとした。
ハマーショルドは毛沢東政権下の中国指導者たちと会い、朝鮮戦争の間に捕虜になった15人のアメリカ人を解放させ、非植民地化の過程のコンゴが内戦に陥るのを防ぐため数度にわたって現地を訪れた。
80年代に事務総長を務めたハビエル・ペレス・デクヤエルは、フォークランド紛争でアルゼンチンとイギリスの調停役を務めたことや南アフリカが実効支配していたナミビアの独立を支援したことで称賛を浴びた。
今までのところ、潘にそうした実績はない。まるで、彼が名を上げるのに足るだけの危機が今の世界には存在しないかのようだ。スリランカ、スーダン、中東と出番はいくらでもあるのだが、こうした国や地域に影響を及ぼそうとする気配もない。そんな気があるかどうかさえ怪しいものだ。
*上記事の著作権は[NewsweekJapan]に帰属します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇ 「日本は歴史を顧みよ」潘基文国連事務総長、異例の注文 / 中立性を求めた国連憲章100条違反の恐れ 2013-08-27 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
............
↧
国連 潘基文事務総長 「悪い癖」/世界で最も危険な韓国人/この時期にシリアではなく、韓国にいる無能ぶり
↧