【プロ野球】広島の前田健が高熱おして六回無失点 リーグ単独トップ15勝
産経新聞2013.9.21 23:29
高熱を押して登板した広島・前田健太。気迫の力投で巨人の胴上げを阻止した=21日、東京ドーム(中鉢久美子撮影)
優勝のかかった巨人に、セを代表するエースが立ちはだかった。広島の前田健が五回まで無安打投球。六回、先頭打者に右前打を許したが、8三振を奪って6回1安打無失点と強力打線を寄せ付けなかった。直球は最速147キロを計測し、変化球も低めに決まった。見ていた者は体調不良と気づかなかっただろう。
試合前、へんとう炎のため、38度以上の熱があった。登板回避も検討されたが「行きます」。登板前には「広島が勝つことだけ。今は一つでも順位が上に行けるように上を見てやっていきたい」と意気込んでいた。クライマックスシリーズ(CS)進出まであと一歩に迫った大事な試合で、マウンドを譲るわけにはいかなかった。当初は五回までの予定だったが、無安打投球が続いたため、六回まで登板。降板後は、病院へと直行した。
巨人の胴上げを阻止したエースの気迫の投球に「こいつはすごいなと思った」と野村監督。これでリーグ単独トップの15勝目。自身は7月14日のヤクルト戦(神宮)から9連勝となった。狙うは、球団初のCS進出。エースの意地をみた。(神田さやか)
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広島の前田健太が高熱おして六回無失点 リーグ単独トップ15勝
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