【暗躍列島を暴く】韓国、沖縄で卑劣工作 密かに宮古島に「慰安婦碑」 12カ国語で日本を批判 ★(2)
zakzak2013.11.20
米国で「日本の地方政府が建立」と“偽装”された沖縄県・宮古島の慰安婦の碑 日本批判する12カ国語の碑文
韓国側による、日本と日本人を貶める卑劣な工作活動がまた発覚した。韓国系団体は現在、米国や欧州で慰安婦の像や碑の設置計画を進めているが、何と、沖縄県・宮古島にひっそりと慰安婦の碑を建てていたのだ。12カ国語で日本を批判する碑文。自国の現実に目をつぶり、日本たたきに奔走する韓国側の暗躍ぶりについて、ジャーナリストの大高未貴氏が迫った。
「駐福岡韓国総領事は『過去の戦争でいろんなことがあった。日本(政府)はそれを認めようとしない』などと、しつこく話しかけてきました。私は『やはり、(あの碑が建てられた背景は)そういうことだったのか…』と思いました」
宮古島市の長浜政治副市長は、私(大高)の取材にこう語った。この様子は、スカパー・インターネット放送「チャンネル桜」でも放送された。
総領事ら3人は先月25日、宮古島を訪問した。島にある「慰安婦の碑」などを見学した後、碑を建立したメンバーとの懇親会に参加した。長浜氏も呼ばれて顔を出したところ、総領事から日本批判が始まったのだ。
宮古島に慰安婦の碑が建てられたのは2008年。ソウルの日本大使館前に慰安婦の像を設置した反日団体「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」と、日本の市民団体などが中心となり、私有地に建てられた。日本国も沖縄県も宮古島市もまったく関係はない。
ところが、米国から今年7月、宮古島市に対して「(同市が)慰安婦の碑を建てたのは本当か?」という問い合わせがあった。7月といえば、米カリフォルニア州グレンデール市で韓国系団体の要請で慰安婦の像が建立され、同州ブエナパーク市議会でも「慰安婦の碑を設置すべきか否か」と議論がされていた時期だ。
宮古島市は、「地元選出の国会議員を通じて『碑は存在するが、私的団体によるものであり、市が建立したものではない』と明確に回答した」(長浜氏)。
最終的に、ブエナパーク市議会は碑の設置を否決したが、宮古島市の回答が一助となっていたのは間違いない。
実は、私が入手した韓国系団体によるブエナパーク市への慰安婦碑設置要請書類には「米国、韓国、日本の地方政府も、日本軍による性奴隷の碑を建立している」として、「沖縄(08年)、ソウル(11年)、パリセーズパーク、ニュージャージー(13年)」などと記されていた。
つまり韓国系団体などが勝手に建立しておいて、それが地方政府(自治体)の主体的行動であるように錯誤させようとしたのである。
言うまでもなく、第2次世界大戦当時、公娼制度は合法だった。慰安婦は世界各国にいたプロの戦時売春婦であり、そのころの日本兵の数十倍もの高給を得ていた。日本軍や官憲による強制連行を示す政府資料は一切見つかっていない。
閣議決定もなく、慰安婦募集の強制性を認めた1993年の「河野洋平官房長官談話」については、その根拠である元慰安婦への聞き取り調査が極めてずさんだったことを、産経新聞が10月16日にスクープした。韓国総領事の宮古島訪問は、この報道の直後だったわけだ。
ところで、宮古島市にある慰安婦の碑は、かなり噴飯ものといえる。
まず碑の近くの案内版には「史跡」とあり、まるで公的機関による設置と誤解させるような意図が感じられる。碑文には「アジア太平戦争期、日本軍はアジア太平洋全域に慰安所を作りました。(中略)連行された少女・女性が性奴隷として生活することを強いられました」などとあるが、これが事実と異なることは前述したとおりだ。
そもそも、現在の韓国では売春婦が「自由に働かせろ!」とデモを繰り返し、憲法裁判所では、売春婦が「職業選択の自由」と「働く権利」を求めて国を訴えている。
さらに、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は9月にベトナムを訪問したが、ベトナム戦争時の韓国軍兵士による民間人虐殺やレイプ事件、ベトナム人女性に産ませた子供たち「ライダイハン」については、一切謝罪していない。
自国の現実には目をつぶり、60年以上前の日本について批判するとは、どういう精神構造なのか。碑文は日本語や韓国語、中国語、タイ語、ベトナム語など12カ国語で刻まれている。それほど国際社会で、日本や日本人を貶めたいようだ。
それにしても、韓国系団体はなぜ、東京から2000キロも離れた宮古島に碑を設置したのか。戦時中、約3万人の日本軍が駐屯し、島に慰安所があったのは事実だが…。私はこう分析した。
もし、東京にいきなり慰安婦の碑を作れば、猛烈な反発を受ける。目立たないところから、じわじわと侵略していく。これは中国の毛沢東元国家主席の「地方から都市へ」という革命戦略に似た、巧妙な罠だ。韓国は朴政権以前から、長期戦略で「日本を貶める」仕掛けを続けている。
最近、韓国メディアが少し軟化してきたとも伝えられるが、決して油断してはならない。
■大高未貴(おおたか・みき) 1969年、東京都生まれ。フェリス女学院大学卒業。ダライ・ラマ14世や、PLOのアラファト議長などにインタビューし、95年にジャーナリストとしてデビュー。世界100カ国以上を訪問し、潜入ルポなどを発表。著書に「神々の戦争」(小学館)、「冒険女王 女一人シルクロード一万キロ」(幻冬舎)「日本被害史」(共著、オークラNEXT新書)など。
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◇ 【暗躍列島を暴く】(1)沖縄の自称・市民活動家たちが展開する常軌を逸したヘイトスピーチ 大高未貴 2013-11-20 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
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