猪瀬知事、なんで徳田議員に会ったのか…石原氏
読売新聞 12月4日(水)19時18分配信
前東京都知事で日本維新の会の石原共同代表は4日、猪瀬直樹都知事が医療法人徳洲会側から5000万円を受け取った問題で、「(猪瀬氏には)潤沢な政治資金、選挙資金があったはず。その体制を彼に引き継いだ。なんで徳田(毅衆院議員)君に会いに行ったのかわからない」と述べた。
石原氏への徳洲会側からの資金提供は「ありません」と語った。石原氏は昨年末の都知事選で猪瀬氏を後継指名した。
最終更新:12月4日(水)19時18分
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懐厳しい? 猪瀬知事テレビのギャラに「ネチネチ文句」
dot. (更新 2013/12/ 3 16:00)
「徳洲会」から5千万円もの現金を受け取ったことが大きく報じられている猪瀬直樹知事。選挙資金の提供だったのか、個人的な借り入れだったのか──その決定打として出してきたのが、11月26日の会見で猪瀬知事本人が持ち出してきた「借用証」である。ところが、そこには「5000万円」という金額に日付、署名こそあるものの、返済期限も実印も印紙もない。後から慌てて作ったのでは、と勘繰られても仕方のないシロモノだった。政治資金問題に詳しい岩井奉信(ともあき)・日本大学法学部教授(政治学)は、こう語る。
「現金でやりとりするなど、表に出せないカネなんだろうという印象ですね。広く言えば選挙資金だし、悪く言えば裏ガネ。しかも自分自身が取りに行っているから言い逃れしにくい。選挙のためとなれば、公選法違反の共同正犯が成立するので、猪瀬さんに即責任がいく可能性がある。百歩譲ったとしても道義的責任は免れられません。無利子・無担保で徳洲会という利害関係団体から借りるということは、許されるわけがない。『厚意で貸してくださるのに、お断りしたら申し訳ない』というのは、もはや政治家としての資質の問題。本来、断るべきです」
もともと徳洲会の徳田虎雄理事長は、石原慎太郎前知事と自他ともに認める「盟友」の関係だ。それが、一面識もなかった猪瀬氏に多額の資金提供をしたことについて、『トラオ〜徳田虎雄 不随の病院王』の著者でジャーナリストの青木理氏は、
「半分は石原氏の後継だから、半分は次の都知事と繋がっていて損はない、という考えだったのだろう」
実際、都知事選で猪瀬氏の資金繰りは厳しかったようだ。
「副知事職で年収1500万円程度はあったが、著述業時代から個人事務所を構え、秘書も何人か雇っていただけに蓄えがあるわけじゃない。自分で銀行口座の出入りを一件一件確かめては、たとえばテレビ局からの未入金に気づくと、深夜であっても担当者に電話を入れ、早く振り込むよう促していた。さらにはギャラが数年前より下がったと腹を立てて、ネチネチ文句を言ってましたよ」(知人)
それでも選挙では、都庁近くのビルの吹き抜け1階フロアを選挙事務所として借り切った。当時の選対関係者が言う。
「選挙素人の猪瀬さんは、石原さんの組織力に頼った。いわゆる“選挙屋”と呼ばれる実行部隊が送り込まれた。彼らは選挙のプロですから、ポスターの貼り方から選挙カーの稼働まで経験則で仕切った。その“業務委託費”が2500万円。なんやかんやで、全部で4千万円くらいかかったと記憶している」
そんな懐事情で「5千万円」となれば、誰もが疑惑の目を向けたくなるだろう
※AERA 2013年12月9日号より抜粋 *リンクは来栖
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『トラオ 徳田虎雄 不随の病院王』 著/青木理
定価 670円(税込)
発売日 2013/11/06
判型/頁 文庫判/352頁
ISBN 9784094120479
徳田虎雄氏の「正体」に迫る決定版評伝
日本一の病院帝国を築いた徳洲会創設者・徳田虎雄氏がいま、己の「生」と向き合っている。ALSとは身体を動かす神経系が壊れ、全身の筋肉が縮んでいく難病だ。02年春に同病を患った徳田氏は、もはや全身の自由が利かない。
それでも眼球の動きで文字盤を追いながら、こう語るのだ。「これからがじんせいのしょうぶ」。
だがそんな徳田氏にも「運命の時」が近づいている。13年に徳洲会グループは、次男・毅氏の衆院選を巡る公選法違反容疑事件で東京地検特捜部の強制捜査を受ける。さらに徳田氏自身の病も進行し、眼の動きすらままならなくなる「完全なる閉じ込め状態」も、近く訪れるかもしれない。
窮地の徳田氏の「心奥」と徳洲会騒動の「核心」を気鋭のジャーナリスト・青木理氏が描く。
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