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【都知事選】細川護煕氏、早くも窮地 記者会見を2度延期 公開討論会は欠席 出馬辞退という選択肢も

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細川氏、早くも窮地 記者会見を2度延期 公開討論会は欠席 陣営は混乱か
 zakzak 2014.01.17
 東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)で、細川護煕元首相(76)が窮地に立たされている。東京佐川急便からの1億円借り入れ問題に加え、2020年東京五輪辞退発言などが直撃し、記者会見を2回も延期したのだ。特に、政治信念で語った「五輪辞退発言」は致命傷となりかねない。18日の公開討論会にも欠席予定という異常事態に陥っている。
 「公約などの準備が整っていないため」
 細川陣営の関係者は16日、出馬会見を17日から20日以降に延期した理由をこう説明したが、陣営内の混乱は明らかだ。当初、15日の予定だった会見はまた延期され、18日に青年会議所が主催する公開討論会にも「スケジュールが合わない」として欠席する見通しという。
 小泉純一郎元首相(72)が同席した14日の出馬表明以降、細川氏は失点続きだ。1億円借り入れ問題の悪質性が次々に報じられたうえ、16日には、五輪開催都市のホストとしては致命的といえる大暴言が発覚した。
 ジャーナリストの池上彰氏が昨年末に出版した「池上彰が読む 小泉元首相の『原発ゼロ』宣言」(径書房)のインタビューで、細川氏は「東京オリンピックだって、安倍(晋三首相)さんが『原発問題があるから辞退する』と言ったら、日本に対する世界の評価は、格段に違った。指名を受けても辞退して、そう宣言していたら、『日本はやっぱりすごい国だ』という評価になった。それが総理のリーダーシップだ」と語っていたのだ。
 これについて、菅義偉官房長官は同日、「(五輪招致は)多くの国民が期待し、決定した瞬間は日本中に歓喜の声が巻き起こった。(東京五輪を)やってほしいというのが国民感情ではないか」と批判した。
 細川陣営内からも批判が続出し、公約や質疑での回答案を作成している陣営関係者は「決まった以上、よい五輪にするため全力を尽くす」と説明する方向で調整しているようだが、これは完全におかしい。
 細川氏は五輪辞退について、「開催資金が足りない」とか「治安に不安がある」といった外的要因ではなく、「脱原発」を掲げる政治家・細川護煕の信念で発言している。「指名を受けても辞退して」とも言い切っており、都知事選に出馬する場合、「脱原発」とともに「五輪辞退」を掲げなければ、細川氏は「二枚舌」「詐術的政治家」というそしりを免れない。
 一国の宰相まで務めた人物が、選挙に通るために自らの主義・主張を簡単に曲げるとすれば、あまりにも都民・国民をバカにしている。
 政治評論家の浅川博忠氏は「細川氏は晩節を汚しつつある。小泉元首相とタッグを組んだ効果も半減してきた」といい、こう続ける。
 「これまで細川氏は76歳という高齢と、東京佐川急便からの1億円借り入れ問題、脱原発の対案がないことなどが批判されてきたが、『東京五輪辞退』発言のダメージは大きい。都民・国民が期待しているうえ、国際社会への責任もあり、それを『辞退せよ』と発言するなど、政治家としての勘が鈍っている。対立陣営やマスコミは徹底的に追及する。中途半端なままで出馬すれば、さらに傷を負う。出馬辞退もあり得るのではないか」
 ◎上記事の著作権は[zakzak]に帰属します 
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 「外から見る日本、見られる日本人」blog 2014年01月17日10:00
細川護熙の本気度
 都知事選に立候補の意思を見せていた細川護熙元首相の出馬会見が延期されています。他の立候補者は細川氏の動きを横目でちらっと見ながらも自分の戦いにまい進しているように見えます。
 細川氏、本当に出馬するのでしょうか?
 私は氏が今、迷っているように見えるのです。もともと、民主党から声掛けしてもらった際、固辞しました。それは民主党とウマが合わないということはあったのかもしれません。その後、小泉元首相から熱烈なるエールをもらい、壇上に上がる階段のところまでは来たのですが、スポットライトに照らされる自分を今、想像しながら、これが自分の描いている道か、葛藤が起きているようです。理由はなぜでしょうか?
 もともと、自分から表舞台に立つつもりはなかったのです。担ぎ上げられた、というのがもっとも正しい表現でしょう。そして、政界から引退して20年近くにもなり、人的交流はあったものの自分がその前線に立つというのは思ったほど簡単なものではないということを改めて悟っているのかもしれません。それは20年前にはなかったネットという手段を通じて国民のボイスがダイレクトに伝わってくる仕組みが彼には残念ながら斬新すぎるのかもしれません。
 そして、年齢もまた、コンサバな気持ちを後押しするかもしれません。1月14日で76歳です。他の候補者も60代半ばが揃っているという点では企業の活力に例えればあまり好ましいわけではないのですが、76歳で立候補し、仮に80歳前後までやるとなると都民が萎えてしまわないでしょうか?高齢者の支持者層には良いのかもしれませんが、オリンピックを控え、デフレ脱却にカジノの案もあり、国家戦略特区もある中で東京都に求められるものは何なのでしょうか?
 もう一つは脱原発の争点であります。これはメディアを含めて大きく取り上げらていますし、私も先日のブログで書かせていただきました。原発問題は国策であって都知事レベルの問題ではないのですが、論点をすり替えることで撹拌させる意図が見て取れるのです。ところが、脱原発という点では舛添氏も宇都宮氏もその方向を主張しておりました。つまり、他の候補者との争点にならないということであります。
 その上、メディアでは氏の著書に、オリンピックの誘致について原発の影響があることを鑑み、日本には誘致しない方がよいという趣旨の内容を記していることが紹介されていました。これは細川氏にとっては大きな打撃となります。
 つまり、氏の出馬に対してあまりにも強い向かい風がすでに吹いているということです。これは出馬の会見をする前の段階としては異例であると思えます。ではなぜでしょうか?上述したようにネットによる情報の拡散がありますが、思った以上に氏のスタンスに対して批判的なボイスが多いことにやや、意図的な感じがしないでもありません。これは日本のメディアの傾向にもあるのですが、ある一定方向に盛り上がるととことん、突き詰めるという癖がある中(猪瀬元知事の時もそうでした)、細川氏に出馬させないようにしているように見えるのです。
 そして、仮に出馬した場合、以前書きましたようにある程度の混戦が見込まれそうな気がしております。つまり、簡単に勝てる勝負ではないという中でその本気度が問われているということでしょうか?
 出馬会見は早いに越したことはありません。それをぐずぐず延ばしているのは戦略的にそうしているのか、世論とのすり合わせをしているのか、他の候補者の出方を見ているのかのどれかだろうとは思います。事実、出馬はなるべく遅く、というのが小泉氏とのもともとの打ち合わせだったと記憶しておりますのでもしかしたら準備万端かもしれません。が、都民、そして世論は案外、新鮮さを感じなくなりつつあるかもしれません。
 個人的には出馬を止めるという選択肢が大きく開いてきたように感じております。
 今日はこのぐらいにしておきましょう。
 ではまた明日。
 ◎上記事の著作権は[外から見る日本、見られる日本人]に帰属します 
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