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中国が仕掛ける情報戦 国際政治における宣伝の重要性〜『稀代のジャーナリスト 徳富蘇峰』藤原書店

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【産経抄】中国が仕掛ける情報戦 3月31日
 産経ニュース 2014.3.31 03:15
 昨年、生誕150年を迎えた徳富蘇峰が、国際政治における宣伝の重要性に気づいたのは、第一次大戦前夜のころだった。当時ドイツから自国の優秀さを強調する、英文のパンフレットがやたらと送られてきていた。バカバカしいと思いながら読んでいるうちに、だんだんその気になっていったそうだ。さらに、宣伝が得意なのは、中国だとも指摘している(『稀代のジャーナリスト 徳富蘇峰』藤原書店)。▼まさに慧眼である。中国の習近平国家主席が、訪問先のドイツで対日批判の講演を行った。日中戦争では3500万以上の死傷者が出て、南京事件では、旧日本軍が30万人以上を殺害したというのだ。▼死傷者数は、中国政府によってこれまで根拠のないまま水増しが続いてきた。「3500万」は、1995年に江沢民元国家主席が、モスクワで行った演説で言い出した数字だ。30万人殺害についても、当時人口が20万人だった南京では、あり得ない。▼事件直後に「大虐殺」を最初に紹介した英国のジャーナリストと、中国国民党の中央宣伝部とのつながりも明らかになっている。つまり、虚実不明の南京事件は、当時から中国の反日プロパガンダ(宣伝)に利用されていたことになる。▼蘇峰の言うように、事実が歪曲され数字に根拠がなくても、繰り返し語られれば、国際世論もいつか「その気」になるかもしれない。日本の評判失墜に成功すれば、尖閣諸島をわがものとし、国内の人権弾圧の実態を覆い隠すのに好都合だ。習主席がこう考えているとすれば、反日プロパガンダは、今後もエスカレートするばかりであろう。▼「日中関係改善はさらに遠のいたといえる」(毎日新聞)などと、呑気なことを言っている場合ではない。
 ◎上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します
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稀代のジャーナリスト・徳富蘇峰
 杉原志啓・富岡幸一郎 編 藤原書店
 刊行日: 2013/12
 定価: 3,780円
  近代日本言論界の巨人、その全貌。徳富蘇峰生誕150年記念企画!
 明治20年代、時代の新思潮を謳う新進の思想家として華々しく論壇へ登場、以後政治・経済・社会・文学・歴史など広範な領域において旺盛な言論執筆活動を繰り広げ、また『国民之友』『国民新聞』を発行・経営し、多くの後進ジャーナリストを発掘・育成。そして『近世日本国民史』全100巻で、日本という国家の歴史を描きえたこの巨人の全体像に迫る。
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習近平国家主席「南京で30万人虐殺」 独で講演、日本を名指し批判 2014-03-29 | 国際/中国/アジア 
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藤原正彦著『日本人の誇り』 悪質かつ卑劣な作り話「南京大虐殺」〜中国の対日外交における最大の切り札 2011-08-15 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉 
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