逮捕の稲沢市議、「投資損失穴埋め」誘われる
中日新聞 2014年4月22日 09時05分
【上海=加藤直人】愛知県稲沢市の桜木琢磨市議(70)が、中国広東省広州市の空港で覚せい剤を所持していた疑いで逮捕された事件で、中国筋によると、桜木市議は旧知のナイジェリア人に自分の投資損失の回復を手助けすると誘われ、裁判関係など公的な文書にサインするため初めて広州市を訪れたことが分かった。
中国筋によると、このナイジェリア人が東京にいる自分の妻に、商品サンプルのスリッパの底に隠された覚せい剤3・2キロ入りのスーツケースを届けるよう桜木市議に依頼したことも判明。旧知の仲であるうえ損失回復を手助けすると持ちかけられたため、市議はスーツケースを日本へ運ぶことを承諾したとみられる。
スーツケースは、ナイジェリア人からマリ人(市議の共犯としてすでに逮捕)に渡り、桜木市議はこのマリ人から受け取った。桜木市議は調べに「冤罪(えんざい)である」と述べ、スーツケースに覚せい剤が入っていることを知らなかったとして一貫して容疑を否認しているという。
逃亡中のナイジェリア人の身元は不明だが、公安当局は詐欺事件に関与しているとみて行方を追っている。中国筋によると、桜木市議は約20年前、このナイジェリア人がからんだ投資案件に5万5千ドル(約560万円)の手数料を払ったほか、計70万ドル(約7140万円)をつぎ込んだ可能性があるという。
この事件では2月下旬、広州市の検察当局が起訴の判断を先送りし公安当局に補充捜査を求めていた。中国筋によると、捜査を続けていた公安当局は21日に再送検した。検察は今回は約1カ月かけて5月下旬までに起訴の可否を審査する。十分な判断材料を得られない場合は、さらに起訴判断を1カ月延長する。
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◇ 桜木琢磨 稲沢市議 数年前からアフリカ人貿易仲介か / 覚せい剤、見本品のスリッパ底に 2014-02-22 | 死刑/重刑/生命犯 問題
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中国で逮捕(覚せい剤所持容疑)の桜木琢磨 稲沢市議、「投資損失穴埋め」誘われる
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