【浪速風】女子生徒が遺体切断に戦慄する(7月28日)
産経ニュース west 2014.7.28 12:29
カミュの代表作「異邦人」の主人公は殺人の動機を「太陽がまぶしかったから」と言ったが、犯罪には不条理としか説明できないものがある。長崎県佐世保市で同級生を殺害した高校1年の女子生徒は、何が凶行へと駆り立てたのだろう。とりわけ遺体を切断した行為は、少女だけに理解に苦しむ。
▼神戸で起きた連続児童殺傷事件や、古くは東京、埼玉の連続幼女誘拐殺人事件を思い出すが、女性の犯罪ではあまり聞かない。あっても、遺体を隠すのに重くて運べないといった事例だった。浅薄な理解で、性差が理由ではないかと思っていたのだが、人間の奥底に触れた気がして戦慄する。
▼少年犯罪の多発・凶悪化に対しては、改正少年法で刑事罰の対象が引き下げられた。加えて無条件で保護処分になっていた年齢でも、家裁から逆送されて刑事裁判が行われるようになった。今回の事件も捜査と裁判によってすべてを明らかにしてほしい。連鎖にピリオドを打つためにも。
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【佐世保高1女子殺害】少女は胴体切断も試みたのか…「文武両道で多才」母親の死後、生活激変
産経ニュース west 2014.7.28 12:13
長崎県佐世保市の高校1年の女子生徒(15)が殺害された事件で、遺体の胴体にも激しく傷つけられた痕があったことが28日、長崎県警への取材で分かった。殺人容疑で逮捕された同級生の少女(16)は周囲から「文武両道で多才」と評価される一方、「暗く、変わった子」とも見られていた。昨年秋に母親が亡くなって以降、生活が大きく変化していたといい、県警は事件に至った背景も含め、慎重に調べを進める。
捜査関係者によると、女子生徒の遺体は首などが切断されていただけでなく、胴体にも切断しようとした痕があった。司法解剖の結果、死因は窒息で26日午後8〜10時に死亡したとみられる。
学校関係者によると、少女をめぐる環境は最近1年間で激変。仲が良かった母は昨年10月に他界。冬季に父親とともに年代別の全国規模のスポーツ大会に出場した際は「母のためにもがんばる」と話していたという。少女は母の死に際して感情を表に出すことはなかったが、落ち込んでいる様子だった。父親はその後再婚した。
事件現場となったマンションで1人暮らしを始めたのは今年4月。大通りに面し、父親の職場に近く、学校へも徒歩圏。「アニメ好き」が共通点だったという女子生徒の自宅とは徒歩で10分ほどの距離だった。少女は9月から海外留学する予定で、自ら1人暮らしを希望。父親は「留学の練習」ということで許可したという。
一方、幼少期から少女を知る女性は「あまり笑わない。頭が良すぎるのか、少し変わっていた」とも。進学校に通い、父親の影響で始めたスポーツだけでなく、芸術的な才能にも恵まれていた。父親は地元で顔が広く、関係者は「誰もがうらやむような名士の一家」と話す。
ただ、学校関係者によると、少女は小学生時代に同級生の給食に異物を混ぜる問題行動を起こしていた。中学校では小動物の解剖に夢中になっているという噂が広まり、「少し浮いた感じになっていた」という。
県警は28日午後、少女を長崎地検佐世保支部に送検する。14歳以上の未成年者が逮捕されると通常、送検後に勾留され、地検が家裁送致し家裁が処分を判断。故意に人を死亡させた事件では検察官送致(逆送)もある。責任能力が争点となることが想定される事件では、地検は家裁送致前に数カ月間、鑑定留置をするケースが少なくない。
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◇ 佐世保・高1女子殺害事件「薬物混入・父を殴打…このまま行けば人を殺しかねない」医師が児相へ電話 2014-08-01 | 社会
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佐世保・高1女子殺害事件 「女子生徒が遺体切断」に戦慄する
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