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「田母神戦争大学」出版記念パーティーが結党旗揚げ集会に

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 産経ニュース 2014.10.19 06:00更新
「田母神戦争大学」出版記念パーティーが結党旗揚げ集会に
 産経新聞出版から刊行された『田母神戦争大学』は田母神俊雄元航空幕僚長にとっては50冊目の著作、共著者の石井義哲元空将補にとっては初の著作だ。その記念すべき著書の刊行を記念して9月25日、都内で出版記念パーティーが開かれた。ところが両氏も加わる「太陽の党」の結党と重なったため、パーティーはいつの間にか結党旗揚げ集会になってしまったのだった。(溝上健良)
暴言暴走トリオ
 この日午後、田母神氏と西村真悟衆院議員は国会内で記者会見を開き、「太陽の党」結成を発表した。西村氏が代表に就任し、田母神氏は代表幹事兼国民運動本部長に就いた。この流れで同日夜、東京・元赤坂の明治記念館で開かれた「田母神戦争大学出版記念パーティー」には石原慎太郎氏や平沼赳夫氏など、次世代の党の重鎮らも詰めかけ、誰が主役なのか分からない展開になっていった。
 約800人が詰めかけたパーティー会場に、田母神、石井両氏は「海ゆかば」のメロディーに乗って登場。シンガー、sayaさんの国歌独唱に続いて、最初にマイクを握ったのは次世代の党の石原慎太郎最高顧問だった。
 石原氏はチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世との親交について触れ、「彼から祖国チベットがいかに侵食され、文化・伝統・民族を奪われて中国の属国になったかを逐一、聞きました。私は本当に、この日本をシナの属国にはしたくないね」と怪気炎を上げ、盛んな拍手を浴びていた。その上で「西村さん、田母神さんと新しくタッグマッチができたことは本当にうれしい。皆さんの手で、もっともっと大きな政治家に育てていただきたい」とエールを送っていた。
 続いて平沼赳夫、藤井孝男の両氏が登壇。さらに西村真悟氏がマイクを握り、「危険人物2人が石原先生から『太陽の党』の引き継ぎを命じられ、引き継がせていただきました」とあいさつ。「太陽の党は田母神俊雄新党であり、西村真悟もともに力をあわせて戦う政党であり、戦闘序列は次世代の党の平沼赳夫先生の指揮下にあるということでございます」「危機におけるわが国の総理大臣は平沼赳夫しかいないのであるという…」。これまた拍手で語尾が聞き取れないほどの大演説が展開された。
 ⇒「太陽」は沈んでいなかった! 「田母神新党」は次世代の別働隊?
 そしていよいよ田母神氏が登壇し「今日は実は出版記念パーティーだったんですけれど、何やら『太陽の党』結成記念式典のようになってしまいましたが、まあ仕方がないかと思っております」と会場の笑いを誘った。さらに著書『田母神戦争大学』の中身について「例えば、自衛隊は米軍の協力がないと戦えないとか、尖閣の守りはまだしばらく大丈夫でしょうから、その間に日本の軍事力を強化して、中国が軍拡をしてもやられない態勢をとるべきだと思いますが、そういうことを分かりやすく書いている本なんですね」と紹介。「産経新聞出版の営業努力もありまして6万部ほど売れましたが、これからも買っていただけると本当に生活が助かりますので」とPRし、「石原先生は西村先生と3人で握手したときに『暴言暴走トリオ』と名前を付けられましたが…。なんぼ頑張ってもあと20年、25年で命はなくなると思いますので、命がけで頑張りたいと思います」と締めくくった。
 続いてマイクを握った石井氏は「田母神閣下の秘書官兼警護官の石井義哲でございます」と自己紹介し「次なる国政選挙で『太陽の党』から立候補させていただきます」と決意表明した。田母神、石井両氏に花束贈呈の後、デヴィ夫人の音頭で乾杯。宴は続いた。
私は「右翼」ではない!
 ところで振り返ってみると、石井氏は次の国政選挙への参戦を表明したが、田母神氏はその点については言及がなかった。「太陽の党」としてどのような政策の実現を目指すのかについては「自主憲法の制定」などをうたった綱領が同党ウェブサイトに掲げられているが、もう少し詳しい所信も聞きたかったところだ。そこで田母神氏の近著『田母神新党』(ワニブックスPLUS新書)をみてみよう。
 「女性が社会進出すれば、少子化が進行して当然」との項目がある。「少子化の原因は至ってシンプル。女性が皆、働くから少子化が進行するのである」との主張だ。もう少し詳しくは「私は、能力も働く意欲も十分にある女性に働くなと言っているわけではない。そういう女性は働けばよい。しかし、日本女性の大半は家計を助けるために働いているのが現実だ。だから、国としては女性が働かなくても家計が成り立つ国を目指すべきである」とのことである。これには賛否両論あるだろう。こうした主張をした上で「これで『田母神はダメだ』と思う人は投票してくれなくて結構。耳に心地良いことばかりを言って迎合しようなどとは一切考えていない」と潔い。
 意外なことに、新党での最優先課題として経済成長を挙げている。「経済成長なくしては、憲法改正も国防軍構想もすべては絵に描いた餅になる」というわけだ。外国人参政権の付与には反対、大規模な移民導入にも反対の立場を表明している。
 そして「国民年金より生活保護のほうが支給される額が高いというのはおかしなことだ」といった例も挙げて、「私が政治的にリーダー的な立場に立った場合、基本的には『自立』を奨励していくつもり」と主張する。さらには「まず日本が国家としてアメリカから自立しなくてはいけない。…軍事的に自立して、自分の国を自分で守れる態勢ではなかったら、真の独立国とは言えない」と言い切っている。
 なお「私は『右翼』ではない」とも主張している。その理由は同書で。他にも、ここでは書けないような思い切った記述もいくつかあり、なかなか読み応えのある本だ。
 また「政治を志す者は全員総理を目指すべきだと思う」として、自身が首相の座を狙うことも「可能性は0%に近い」と自覚しつつも明記している。首相は無理としても、氏が国会議員になれば、日曜日の討論番組であのマシンガン・トークが展開されることになるのだろうか。それはそれで見てみたい。
 同書では、田母神氏がどこかの知事選に立候補する可能性についても否定してはいない。「私も空軍ですから、いっぺん飛び上がったら敵空母を撃沈するまで戦うしかない」と宣言した田母神航空隊の、今後の進路が注目される。
 ◎上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します
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〈来栖の独白〉
>『田母神戦争大学』
>「私も空軍ですから、いっぺん飛び上がったら敵空母を撃沈するまで戦うしかない」
 田母神俊雄氏の頭の中は、結構まともなことを考えているのだ。ならば、それに見合う言葉を選ばねばならない。『田母神戦争大学』との著書名は、如何にも好戦的である。田母神氏のことを「戦争したがっている」と決めつける左翼をからかって楽しんでいる、としか思えない。実際、面白がって著書名を決めたのだろう。野党なら、よい。しかし真面目に政治の一端を担おう(国民の生命を守ろう)というほどの覚悟があるなら、些かの誤解も警戒し慎むべきだ。端から政権など取れない、責任ある立場にならない、そんな軽い気持ちなのだろう。デヴィ夫人がウロウロするのも気に喰わないが、誰にも「自由」がある。
>氏が国会議員になれば、日曜日の討論番組であのマシンガン・トークが展開されることになるのだろうか。それはそれで見てみたい。
 如何にも軽い。「マシンガン・トーク」によって国民の誤解を招き、心が離れるのは目に見えている。
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田母神戦争大学講義(上)「政治の世界に足を踏み入れたら、もうカタギの世界には戻れないんじゃないかと」 2014-06-08 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
田母神戦争大学の白熱講義(中・下)「よその国で普通にできることが日本では普通にできない」 2014-06-28 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉 
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田母神俊雄氏と西村真悟衆院議員が「太陽の党」結成を発表 2014-09-25 | 政治 
これから真の保守結集に向かう。私、西村真悟も参加する。石原慎太郎さん、頑張ろう。 [眞悟の時事通信] 2014-06-06 | 政治/石原慎太郎 
◇ 【真の保守結集へ 石原慎太郎さん、がんばろう】 西村眞悟「眞悟の時事通信」 2014-06-02 | 石原慎太郎
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