たかじんさん遺言本「殉愛」で初公開32歳下の妻語る
スポーツ報知 11月7日(金)7時4分配信
今年1月3日に死去した歌手・やしきたかじん(本名・家鋪隆仁)さん(享年64歳)の壮絶な最期をつづったノンフィクション「殉愛(じゅんあい)」が7日に幻冬舎から出版される。「永遠の0」などの作家・百田尚樹氏(58)が、たかじんさんが残した膨大なメモや、妻の家鋪さくらさん(33)の日記、証言をもとに執筆。これまで明かされていなかったさくらさんの素顔やツーショット写真を初公開。2年間の2人の極限の愛や、遺言などが赤裸々につづられている。
ベールに包まれていた「関西の視聴率王」と“最後の妻”の2年間が、400ページを超える長編ノンフィクションとして明らかにされた。
同書によると、たかじんさんは、11年12月に当時イタリアでネイルサロンを経営していたさくらさんと「フェイスブック」を通じて知り合い、翌年1月にはいきなり「最後の女に決めました」とプロポーズ。交際を断るつもりだったさくらさんは、その直後にたかじんさんに食道がんが見つかったため「一緒に闘うなら、お婿さんにしてあげる」と覚悟を決めた。
闘病生活は壮絶なものだった。12年4月9日に、がんの摘出手術を受けたが、縫合箇所不全で膿(うみ)が肺を圧迫したため同19日に再手術。体に何本もチューブが刺さったままのたかじんさんは、痛み止めの影響でせん妄状態(意識混濁や幻覚を見る症状)が続いた。また手術への恐怖や痛み、嘔吐(おうと)に苦しむたかじんさんを24時間付きっきりで看病したさくらさんは、突発性難聴に見舞われ左耳の聴力を失った。
さくらさんに周囲も驚くほどの愛情を注いでいたたかじんさんだが、浮気を繰り返していたことも。それでも2人の愛は揺るがず、13年10月に婚姻届を提出。亡くなる8日前には病院内の教会で愛を誓い合った。「さくらと、しといたらよかった」と一度も性的な関係を結ばなかったことを後悔する姿や「まだ死ぬんは嫌や もう会えんくなる」という死の直前のメモ、亡くなる前日の「アイラブユー」という最後の言葉が紹介されている。
たかじんさんは“メモ魔”で、闘病生活中だけでも、数十冊のノート、メモ帳を残していた。さくらさんは「皆様の心に、これからも生かし続けてほしい」との思いで出版を決意。「本を出すなら、百田に助けてもらう」というメモをもとに今年3月の「偲ぶ会」で百田氏に接触した。生前のたかじんさんとはほとんど面識がなかった百田氏だが、心を動かされ、ほかの予定をずらして執筆を決意。友人や番組関係者、安倍晋三首相、橋下徹大阪市長らにも取材。「こんな物語はこれまで見たことも聞いたこともない。凄絶(せいぜつ)で清冽(せいれつ)な愛の物語をひとりでも多くの人に知ってもらいたい」と、約半年間かけて書き上げた。
さくらさんは「懸命に闘い抜いた真実の姿を、一人でも多くの方に知っていただけたら…。そして、同じような病気と闘っていらっしゃる方に、少しでも勇気を持っていただけたらうれしく思います」と話している。
最終更新:11月7日(金)7時6分
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数億円の預金は全額寄付…たかじんさん遺言本「殉愛」
2014年11月7日6時4分 スポーツ報知
今年1月3日に死去した歌手・やしきたかじん(本名・家鋪隆仁)さん(享年64歳)の壮絶な最期をつづったノンフィクション「殉愛(じゅんあい)」が7日に幻冬舎から出版される。「永遠の0」などの作家・百田尚樹氏(58)が、たかじんさんが残した膨大なメモや、妻の家鋪さくらさん(33)の日記、証言をもとに執筆。これまで明かされていなかったさくらさんの素顔やツーショット写真を初公開。2年間の2人の極限の愛や、遺言などが赤裸々につづられている。
「殉愛」では「数億円」ともいわれる、たかじんさんの遺産についても書かれている。
亡くなる5日前に病室で弁護士の立ち会いのもと、遺言書が作成されたことが明かされている。主な内容は
★葬儀は密葬で
★立ち会う親族は、さくらだけ
★骨はハワイと大阪に分骨。ただし、大阪の墓はさくらがマンションからすぐにタクシーで行ける場所にすること。
★たかじんメモリアルを作る
★預金は全額寄付。寄付先は大阪市、親がいない子供たちの施設、盲導犬協会
というものだった。さくらさんが受け取る主なものは
★2人の名義の預金
★大阪、東京のマンション
★テレビ番組の看板料
としている。
関西では現在でも関西テレビ「たかじん胸いっぱい」、読売テレビ「たかじんのそこまで言って委員会」、テレビ大阪「たかじんNOマネー」の3番組が放送されており、名前の看板料は前事務所「P.I.S」のスタッフだったK氏でなく、さくらさんが設立した新会社に支払われている。
1人目の妻の子供で、唯一の実子である長女のH氏とは感情のもつれもあり、「一切相続させない」と記されていた。遺言書に書かれていても、法的には実子は遺産総額の4分の1を相続する権利を持つが、H氏は遺言書の無効を求めて提訴。しかし、裁判所は医師の「正常な判断力を有する」という診断書や、作成時の映像を見て遺言書の正当性を認める判断を下したという。
本書では友人、番組関係者から担当医師まで、ほとんどの登場人物が実名で記されているが、H氏、K氏と同僚のU氏だけはイニシャルで記されている。
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◇ 「たかじんのそこまで言って委員会」安倍晋三総理&飯島勲参与が出演 2013/1/13 読売テレビ 2013-01-20 | 政治
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◇ 勝谷誠彦 読売テレビ「そこまで言って委員会」を降板へ 事実上の「クビ」 2013-03-05 | メディア/ジャーナリズム/インターネット
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たかじんさんが残した膨大なメモや、妻の家鋪さくらさんの日記、証言をもとに百田尚樹氏が執筆 『殉愛』
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