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〈来栖の独白〉 小旅行中の報道で、衆議院が解散すること、高倉健さんの死去などを知った…「邯鄲」

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〈来栖の独白 2014/11/20 Thu. 〉
 小旅行中の報道で、安倍総理大臣が21日に衆議院の解散に踏み切ること、高倉健さんの死去などを知った。2年後よりも今解散して選挙の方が得策との決断だろうが、「先を読めていなかった」ことを露呈した。11月解散なら、9月の内閣改造は何だったのか。まったく先が見えていないではないか。改造の人選(任命)といい、解散といい、このところの安倍ちゃんの判断には誤りが目立つようだ。「過半数」見込めるというが、大丈夫か。
 高倉健さん死去で、メディアは大騒ぎ。こんな様相が予想された故、高倉さんの事務所は、しばらく死を伏せておいたのだろう。テレ朝「報道ステーション」は、高倉さんのかつての映像を流していた。観ていて感じたことは「人生は、長いな」ということだった。若々しい血気盛んな健さんがいて、そして老年の高倉さんがいる。人生は、長い。いや、長くなったのか。
 来月の名古屋能楽堂の演目は、「邯鄲」(観世流)。五十年の栄華も一睡の夢、粟ご飯が炊ける間の一炊の夢にすぎない。この世はすべて夢のように儚いものだと悟る盧生の話を、私は思い起こしていた。
 帰宅すると、「京都男性変死 妻の関係先から青酸化合物 逮捕の決め手に」の事件報道。すでにエンタメと化している。
 不意に思い出したのは、勝田清孝の事件である。「22人殺害」などと誤報道された。人類は、大きな事件ほど好む。
 *勝田事件 被害死者数について 「22名殺害」という誤った流布
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自公、共通公約検討 21日解散、270議席目指す
 中日新聞 2014年11月20日 朝刊
 自民、公明両党は十九日、衆院選の共通公約策定の調整に入った。二〇一七年四月に延期した消費税率10%引き上げ時の軽減税率導入や、円安対策などを検討している。与党で「絶対安定多数」(二百六十六)を超える二百七十程度の議席獲得を目指す方針だ。民主党は、安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」で格差が広がっているとして早期是正を主張した。衆院は二十一日午後に解散され、衆院選は「十二月二日公示-十四日投開票」の日程で実施される。
 共通公約の内容は自民、公明両党の政調会長が協議して詰める。生活必需品の税率を低く抑える軽減税率導入は公明党が強く主張。首相は十八日の会見で「しっかり検討していきたい」と前向きな姿勢を示していた。
 円安対策は燃料価格高騰への対処などが中心となる見通し。議員定数削減を含めた衆院選挙制度改革も盛り込む方向で調整する。ただ、軽減税率導入や定数削減の実現には曲折が予想される。
 自民党の谷垣禎一、公明党の井上義久両幹事長らは十九日の会合で、二百七十議席程度を目指す方針を確認した。今回の衆院選から小選挙区が五減り、定数は四七五。首相は十八日の会見で、自公合わせて過半数の二百三十八議席以上を勝敗ラインと表明した。
 首相が重視する地方創生関連法案は参院特別委員会で可決された。二十一日午前の参院本会議で成立する予定だ。首相は特別委で「われわれの経済政策によって生まれた好循環を全国隅々に届けていく」と述べ、自身が掲げる「アベノミクス」推進に自信を示した。
 野党党首はそれぞれ東京都内で街頭演説し、政権との対決姿勢を強めた。民主党や維新の党などは水面下で候補者調整を加速。首相の解散表明を踏まえ、十九日午後から法案審議に応じなかった。
 民主党の海江田万里代表は、「(安倍政権の)二年で皆さんの暮らしはよくなったか。この格差を何とかしないといけない」と訴えた。維新の党の江田憲司共同代表も「アベノミクスで景気が良くなったというのは大うそだ」と批判した。
 ◎上記事の著作権は[中日新聞]に帰属します
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<京都男性変死>妻の関係先から青酸化合物 逮捕の決め手に
  毎日新聞 11月20日(木)3時0分配信  
■事件前、催眠鎮静剤を購入か
 京都、大阪府内で死亡した高齢男性の体内から相次いで青酸化合物が検出された連続変死事件で、京都府向日市の無職、筧(かけひ)勇夫さん(当時75歳)を殺害した容疑で逮捕された妻千佐子(ちさこ)容疑者(67)の関係先から青酸化合物が見つかり、京都府警に押収されていたことが19日、捜査関係者への取材で分かった。また、筧さんの体内から、青酸化合物以外に睡眠を促す薬物も検出されていたことも判明。府警は、千佐子容疑者が筧さんの意識が薄れている間に青酸化合物を飲ませた可能性もあるとみて、入手ルートの解明を進める。
 捜査関係者によると、千佐子容疑者の関係先で捨てられた物品から少量の青酸化合物が検出された。府警は管理が厳しい青酸化合物が身辺から見つかったことが逮捕の決め手になると判断した模様だ。
  一方、捜査関係者らによると、事件前、千佐子容疑者に似た小柄な女性が1人で薬局を訪れ、店員に「ミンザイ(睡眠導入剤)ちょうだい」と声をかけていた。店員が「処方箋がないと売れない」と言うと、女性は処方箋が不要な催眠鎮静剤を購入して帰ったという。自宅からはこの薬のレシートが見つかった。
  捜査関係者によると、千佐子容疑者がこれまで結婚したり交際したりした高齢男性から相続した不動産や保険金などは計数億円分に上ることも分かった。結婚の度に公正証書を作るなど、多額の遺産を相続していた。ただ、不動産などすぐには処分できない財産も多く、知人などから1000万円以上の借金があったという。借りては別の人に返す自転車操業で、府警が千佐子容疑者の多数の口座を確認したところ、多額の現金が残っているものはなかった。
  殺害されたとされる筧さんにも土地を含めて数千万円相当の遺産があり、千佐子容疑者は死亡直後に遺産相続の手続きを開始。一部は相続したが、今夏、支払いを拒否した地元金融機関を相手取り、相続分の預託金425万円の支払いを求めて京都地裁に提訴し、係争中となっている。【岡崎英遠、村田拓也、松井豊】
 最終更新:11月20日(木)3時0分
 ◎上記事の著作権は[毎日新聞]に帰属します
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京都男性変死:「こうして倒れてた」容疑者、部屋で再現
 毎日新聞 2014年11月19日 15時00分(最終更新 11月19日 18時22分)  
 「真実は一つ。人殺しなんかしない」。京都・大阪の連続変死事件で、結婚して2カ月後に死亡した京都の男性の妻、筧(かけひ)千佐子容疑者(67)が殺人の疑いで逮捕された。他に結婚、交際した男性が相次いで死亡している千佐子容疑者。毎日新聞記者を自宅に招き入れ、自ら床に横たわって夫が倒れていた時の状況などを説明し、事件への関与を否定した。一方、逮捕という急展開に遺族らは真相解明への期待を寄せた。
 千佐子容疑者は今年10月7日、事件現場とされる京都府向日市の自宅に毎日新聞記者を招き入れ、夫の筧さん(当時75歳)が死亡した経緯を語った。
 自宅は築40年の木造2階建て。千佐子容疑者は筧さんが倒れていたという2階の6畳ほどの居間に記者を案内した。床はフローリングにカーペットが敷かれていた。
 洋服ダンス、本棚、勉強机が並び、ラジカセやひな人形が入ったカバンが床に転がっている。ノート型パソコンは机から離れた場所に置かれていた。筧さんが死亡した日のままにしているという。
 記者が倒れていた時の状況を尋ねると、千佐子容疑者は突然、床に横になった。「部屋の入り口の方を頭にし足を伸ばしてうつぶせで倒れていた」。昼食は餅、夕食は水炊きを食べ、筧さんは午後6時ごろから2階居間にこもったという。
 午後9時40分ごろ、下りてこないので2階へ上がると、筧さんが頭を廊下に向けて倒れていた。意識はなく、すぐ救急車を呼んだという。
 千佐子容疑者は首をかしげて言った。「なんでこうなったか分からない。私は毒なんか飲ませていない」
 千佐子容疑者は佐賀県多久市出身。小学生の頃、父親の転勤で北九州市に転居した。高校を卒業後は大手銀行に就職した。
 旅行中に知り合った大阪府貝塚市の男性と24歳の時に結婚、2人の子に恵まれた。貝塚市で夫とTシャツなどに絵柄をプリントする印刷会社を経営した。1994年に夫が急死、負債を抱えて2003年に自宅や会社工場を差し押さえられた。
 その後、結婚相談所や知人を通じて知り合ったという高齢男性と3度の再婚や交際を繰り返した。捜査関係者によると、結婚、交際した男性のほとんどが死亡している。
 千佐子容疑者によると、12年3月にバイクで転倒した後に死亡、血液から青酸化合物が検出された貝塚市の男性(当時71歳)とは死亡の数年前に知人の紹介で知り合った。同棲(どうせい)はせず、男性宅に通って交際していた。
 千佐子容疑者は今年9月、取材に「死亡直前に貝塚市内の喫茶店で男性と会っていた」と説明した。しかし、10月に入ると、「やっぱり会っていない。なぜ死亡したか分からない」と話した。
■「逮捕にほっと」バイク事故親族
 バイクの転倒事故の後に死亡、血液から青酸化合物が検出された大阪府貝塚市の男性の親族は「千佐子容疑者が関わっているかもしれないと思うと憎い。逮捕の知らせに正直ほっとした。真相を早く明らかにしてほしい」と語った。
 男性が死亡後、男性の自宅マンションが千佐子容疑者に遺贈された。
 近所の男性(76)は「男性から『結婚をしたい』と千佐子容疑者を紹介された。しかし、千佐子容疑者は結婚をせず、男性が亡くなったことも教えてくれなかった。ようやく警察が動いてくれた。捜査の行方を見守りたい」と話した。
 ◎上記事の著作権は[毎日新聞]に帰属します
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