女子生徒強殺、少年に懲役１０年求刑
讀賣新聞 2014年11月25日 12時29分
広島県呉市の山中で昨年７月、専修学校２年だった女子生徒（当時１６歳）の遺体が見つかった事件で、強盗殺人と死体遺棄、監禁の罪に問われた住所不定、無職少年（１８）の裁判員裁判の第８回公判が２５日、広島地裁であり、検察側は懲役１０年を求刑した。少年は「強盗殺人罪は認めません」と起訴事実の一部を否認しており、弁護側は最終弁論で「保護処分が相当」として広島家裁への移送を求め、結審した。判決は１２月２日。
検察側は論告で「被告人が首を絞めたことは明らか。残酷極まりない犯行で、結果は極めて重大。反省しているとも言えない」と述べ、「保護処分は社会的に受け入れられず、刑事処分が相当」と主張した。
これに対し、弁護側は最終弁論で「被告人は首を絞めておらず、犯行当時は心神耗弱状態だった。広汎性発達障害に加え、虐待を受けていたこともあり、医療少年院での処遇が更生には有効だ」と訴えた。
起訴状によると、少年は広島市東区の無職少女（１８）（１審・懲役１３年、控訴中）ら６人と共謀。昨年６月２８日未明に女子生徒を車内に監禁して暴行し、現金を奪ったうえ、呉市の山中で首を絞めて殺害し、遺体を捨てたとされる。
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