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Channel: 午後のアダージォ
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軍事研究禁止の東大 / 主要国では産学官軍が協力して、安全保障の研究開発に凌ぎを削っているが

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【産経抄】首を傾げる大学 1月19日
 大学入試センター試験が、きのう終わった。いよいよ受験シーズンの本番を迎える。毎年この時期、メディアでは東京大学の話題が多くなる。なんといっても、受験生にとってあこがれの大学である。ただこの大学には時々、首をかしげるような出来事が起こる。
 ▼防衛省が昨年5月、不具合が起きた航空自衛隊輸送機の原因究明のために、東大の大学院教授に協力を要請したところ、大学側に拒否された。日本の大学でもっとも多い800億円もの交付金を国から受け取っておきながら、なぜ、協力できないのか。
 ▼昭和34年、42年の評議会で、軍事研究の禁止の方針を確認しているからだという。「学問の自由」を持ち出す向きもある。むしろ、大学による自由の封殺といえまいか。少なくとも海外の名門大学では、聞いたことがない方針だ。主要国では例外なく、産学官軍が協力して、安全保障の研究開発にしのぎを削っている。
 ▼数年前、東大でロボットの開発に取り組んできた著名な研究者の退職も、この方針に関係があるといわれる。在職のままでは、最新技術を求める米国防総省がかかわる、ロボットのコンテストに参加できないからだ。
 ▼小紙は先週、東大大学院の情報理工学系研究科のガイドラインから、「一切の例外なく軍事研究を禁止する」との文言が削除されていることをスクープした。東大によると、軍事研究禁止の方針は変わらないそうだが、半歩前進とすれば喜ばしい。
 ▼東大の大学院は、世界中から院生を受け入れている。なぜか自衛官の入学だけは、ほとんど認められてこなかった。もっとも、東大を卒業して、自衛隊に入隊する若者は少なくない。首をかしげるような、学生ばかりでないことも、救いである。
 ◎上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します
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東大大学院「軍事研究認めない」…「解禁」の一部報道を否定 2015-01-16 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉 
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