〈来栖の独白〉
合成だとして、それが御二人の身に起こったことについて明るいニュースとは言いきれないのではないか。もっと悪い、恐ろしい状況も考えられるのでは・・・。
「安倍総理、対イスラム国対策で2億㌦の支援」との報道に接し、漠然と、「思い切ったことをする。大丈夫かな」と私は感じた。無論、今般の事態を予想したわけではない。が、イスラム国に関しては、問題は複雑すぎる。是々非々で決断できることは一つも無い。政治・宗教・歴史・地政学・人権…さまざまな問題がさまざまに絡み合っている。単純においそれと、一方を支援したり反対したりできる事柄ではないだろう。
ただ、この事件を「集団的自衛権」の否定議論に取り込むとしたら、それは誤り。集団的自衛権とは別の問題。
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産経ニュース 2015.1.21 01:27更新
【イスラム国殺害予告】中東歴訪突いたイスラム国 中東和平支援は好意的評価受けたが… 限られる交渉手段
中東歴訪最終日の朝、安倍晋三首相の元に飛び込んできた過激派「イスラム国」とみられる集団による日本人2人の殺害予告の一報。首相は今回の外遊でイスラム国対策として2億ドルを拠出し、「テロとの戦い」での連携を表明したばかり。イスラム国側は、そのタイミングに合わせてきたとみられる。
「人命を盾にとって脅迫することは許し難いテロ行為であり、強い憤りを覚える」
首相は20日午前10時45分ごろ(日本時間同日午後5時45分ごろ)、当初の予定より約1時間遅れで始まったエルサレムでの記者会見でこう述べ、テロに屈しない姿勢を重ねて強調した。
安倍首相はその約3時間前、殺害予告のビデオ声明をネット上で確認した外務省から報告を受けていた。首相自身も確認し、午前9時ごろ(同午後4時ごろ)に菅(すが)義(よし)偉(ひで)官房長官に対して(1)事実関係の確認に全力を尽くす(2)関係各国と協力し、人命第一に対応する-ことを指示した。
安倍首相がテロとの戦いに強気の姿勢を示すのは、中東歴訪で打ち出した中東和平に向けた非軍事分野の支援が各国で好意的に受け止められたことが大きい。エジプトの英字紙「エジプシャン・ガゼット」が安倍首相とシーシー大統領との会談を1面で報じたほか、イスラエルで最大の有料新聞「イディオト・アハロノト紙」は、日本とイスラエルの連携強化などに関する安倍首相の寄稿に「真の友からの提案」と見出しを付けた。
そうした中で起きた殺害警告。イスラエルのネタニヤフ首相が首脳会談で「日本が巻き込まれる可能性もある」と述べていたことが現実となった。
安倍首相は記者会見で、2億ドルが避難民に食料や医療を提供するための支援だと強調。会見後には再び菅氏と連絡をとり「あらゆるメディアを使って人道援助だと発信する必要がある」と指示した。
安倍首相はパレスチナのアッバス議長との会談後、エルサレムに戻り、ヨルダンのアブドラ国王に電話で「早期解放に向けた支援をいただきたい」と協力を要請。国王は「あらゆる協力を行う用意がある」と応じた。
トルコのエルドアン大統領らにも協力を求めたが、軍事的な対抗措置を持たない日本にとって、テロ組織との交渉手段は限られている。(エルサレム 沢田大典)
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警告映像は加工、合成の疑い 男性2人の影「不自然」
スポニチアネックス[2015年1月20日 23:10]
過激派「イスラム国」とみられるグループが公表したビデオ映像は合成、加工された疑いがあることが20日、分かった。映像を分析した日本政府関係者が明らかにした。映像編集の専門家からも映像の不自然さを指摘する声が出ている。
ビデオ映像には、日本人とみられる男性2人と黒い覆面をかぶりナイフを持った人物の計3人が写っている。
政府関係者によると、フリージャーナリスト後藤健二さん(47)の可能性がある男性は、左半身側に影が映っているのに対し、湯川遥菜さん(42)とされる男性は、右半身側に影があるように見える。
政府関係者は「どこで、いつ、どのように撮影されたかとともに、2人の顔が合成されている可能性も含めて確認する必要がある」としている。
映画編集者の田巻源太さん(33)は「太陽光では原則こうした影はできない」と指摘する。ただ、室内で複数の照明を使い撮影し、背景を合成したとすればありうる映像だといい、「2人を別々に撮影したとまでは断定できない」とみる。
近畿大短期大学部の黒田正治郎教授(情報処理)も「砂漠で撮影したとしては2人がまぶしそうではなく、まばたきも少ない」と分析。カメラから同距離とみられる2人の顔のピントもずれていると感じており、別々に撮影した可能性も高い。
また「目視だけでは判断しにくいが、2人の襟周りに不自然に白い部分の肌がある。日焼けや着衣の影響とは考えにくく、体と首の映像をつなげているようにも見える」と話している。
左藤章防衛副大臣は20日、個人的な感想として「合成という話もでてきており、映像の確認をしたい。ちょっと違うかなというイメージがした」と述べた。防衛省で記者団に語った。
◎上記事の著作権は[スポニチアネックス]に帰属します
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日本人人質事件 後藤さん家族に2014年から身代金要求メール
フジテレビ系(FNN) 1月20日(火)17時32分配信
イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループが、インターネット上に、日本人とみられる2人の映像を公開した。日本政府に対して、身代金として2億ドル(236億円余り)を要求している。
今回殺害を予告された、フリージャーナリスト・後藤健二さんの家族に対しては、2014年の11月初旬から、身代金を要求するメールが送りつけられていたことがわかった。
政府関係者によると、後藤さんは、2014年10月に連絡がつかない状態になっていたが、11月の初旬になって、妻のところに、「イスラム国」の関係者を名乗る人物から、メールが送りつけられ、「後藤さんを誘拐しているので、日本円で、およそ10億円の身代金を払え」と要求してきたという。
日本政府が、海外の捜査機関に問い合わせたところ、このメールの発信元は、アメリカ人ジャーナリストのジェームズ・フォーリー氏の首を切って殺害した、イギリス人なまりの英語を話す「イスラム国」メンバーと一致することがわかっていた。
また、妻の問い合わせに対し、本人しか知りえない情報が開示されたために、日本政府は後藤さんが誘拐されているおそれが高いとみて、水面下で情報収集を続けていたものとみられる。. 最終更新:1月20日(火)18時11分
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[イスラム国 邦人2名 殺害予告] 警告映像、合成の疑い / 後藤さん家族に2014年から身代金要求メール
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