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オウム 高橋克也被告 第3回公判 2015.1.20 Tue. VX事件審理開始 永岡弘行さん証言に被告、動揺 

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オウム高橋被告、VXガス事件審理開始 双方の主張対立
 日本経済新聞 2015/1/21 1:37
 オウム真理教元信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判の第3回公判が20日、東京地裁(中里智美裁判長)であり、起訴された4事件の具体的な審理が始まった。この日はまず1994~95年の猛毒VXガス襲撃事件について、検察側が「重要な役割を担い計画に沿って行動した」と主張。弁護側は「教祖の犯罪の手足として使われただけ」と反論した。
 検察側はこの日の冒頭陳述で、高橋被告が94年12月に元幹部、井上嘉浩死刑囚(45)から教団が警察のスパイと疑っていた会社員、浜口忠仁さん(当時28)をVXガスで殺害すると聞かされ、大阪市の路上での殺害に運転手役として参加したと指摘。95年1月に都内の路上で「オウム真理教家族の会」会長の永岡弘行さん(76)を襲撃した際は、補助役として実行犯の姿が見えないよう傘で永岡さんの視界を遮るなどしたと主張した。
 弁護側は、浜口さんや永岡さんよりも前に行われた別の被害者へのVXガス襲撃では、高橋被告が被害程度を確認できなかったとして「教団が作ったVXガスに人を殺す威力がないと思っていた」と殺意を否定。「限られた情報しか与えられず犯罪の手足として使われただけ」として、事件は元教団代表、松本智津夫死刑囚(麻原彰晃、59)の犯罪だと訴えた。
 午後には、事件で重傷を負った永岡さんが出廷した。襲撃された直後に「間違いなくオウム(の犯行)ではないかと思った」と証言。現在も右半身のしびれなどの後遺症があり、20年間毎月通院を続けていると述べた。
 永岡さんは閉廷後、東京・霞が関で記者会見し「(高橋被告と)目が合ったが何の反応もなく、マインドコントロールを解くのは今まで会った元信者の中で一番難しい思いがする」と感想を述べた。2年前に高橋被告に送った手紙に返信などはないが「聞く耳を持っているということを彼に伝えたい」という。
 21日からはVX事件について井上死刑囚らの証人尋問を行う。
 ◎上記事の著作権は[日本経済新聞]に帰属します
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 産経ニュース 2015.1.21 09:48更新
【最後のオウム法廷】高橋被告公判に永岡さん証人出廷「元に戻す義務ある」
 地下鉄サリン事件など4事件に関わったとして殺人罪などに問われた元オウム真理教信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判の第3回公判が20日、東京地裁(中里智美裁判長)で開かれた。VXガス事件の審理が始まり、被害に遭った「オウム真理教家族の会」会長の永岡弘行さん(76)が証人として出廷。「信者は自分の頭で物事を考えられなくなっている。『大人』のわれわれが元の人間に戻す義務がある」と述べた。
 永岡さんは平成7年1月、東京都内の路上でVXガスをかけられ今も後遺症に苦しむ。「犯行時の記憶はなく、目が覚めたら1週間ほどたっていた」と当時を振り返った。閉廷後の会見で、高橋被告について「感情がなく、会ってきた信者で一番マインドコントロールを取るのが難しいと感じた」と印象を語った。
 高橋被告は16日の初公判で、VX事件について殺人の共謀と殺意を否認し、無罪を主張している。
 検察側の冒頭陳述によると、高橋被告は「重要な役割を実際に担い、暗殺を成功させるための協力や工夫をして計画に沿った行動をした」と主張。弁護側は「限られた情報しか知らされておらず、VXガスをかけても死ぬとは思わなかった」と改めて否認した。
 この日は、地下鉄サリン事件の際に警視庁科学捜査研究所で鑑定に携わった警察庁の係官も出廷。当時、「科捜研内でも二次災害があった」と明かした上で、VXの毒性や人体に及ぼす影響を証言した。
 ◎上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します
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無表情だったオウム高橋被告が法廷で唯一動揺見せた証言
 東スポ 2015年01月22日 11時00分
 オウム真理教元信者の高橋克也被告(56)の第3回の裁判員裁判が20日、東京地裁で開かれた。この日、証人出廷したのは「オウム真理教被害者の会」(現・同家族の会)会長で、1995年に猛毒VXで襲撃された永岡弘行さん(76)。息子の入信を機に信者家族らと交流し、これまで約100人を脱会させてきた。
 スパイ疑惑で殺害された会社員濱口忠仁さんと永岡さんにVXを用いた2事件について、弁護側は「被告は何ら説明は受けておらず、淡々と運転のワークに従事したにすぎない。また、“科学技術省”が製造したVXに殺傷能力があるとは考えていなかった」と主張。
 というのも同省が当時製造した「潜水艦」はドラム缶のハリボテで動力は人力。海に入れた途端に沈んだ。レーザー兵器、プラズマ兵器、UFOまで作ろうとしたが、どれもガラクタだったことを根拠にした。
 対する検察は「永岡さん襲撃の際は、VX入りの箱を車に積み込み、被告自ら傘で(犯行を)目隠しすることを提案し、実行した」と主張。また、誤って自分に付着した場合に備えて、VXを解毒できるパムを注射する練習をしていたことから殺傷能力を十分に認識していたとした。
 無表情でまばたきばかり繰り返す高橋被告が、動揺したように見えた瞬間があった。永岡氏が「息子が『尊師(麻原彰晃死刑囚)はダライ・ラマが認めた最終解脱者だ』と言うのでダラムサラまで行って関係者に会わせた。『(麻原を)知らない』と言われて、息子は目を覚ました。麻原を問い詰めると『それがどうした!』と(すごんだ)」と語ると、この時ばかりは上体を揺らしながら聞いていた。
 閉廷後、会見した永岡氏は「一度、高橋君と目が合ったけど反応は何もなかった。心の中ではマントラを唱えているんだろう」とコメント。高橋被告はいまだ麻原死刑囚の強い影響下にあるようだ。
 ◎上記事の著作権は[東スポWeb]に帰属します  *リンクは来栖
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関連; <消えない狂気の記憶>オウム真理教事件 (1)松本サリン事件~(5)カルトに潜む危険意識 2014-06-29 | オウム真理教事件 
   (抜粋)
<消えない狂気の記憶>(3) 終わらない家族の戦い
 中日新聞 2014/6/24 朝刊
 息子をオウム真理教から脱会させた永岡弘行さん(76)は、猛毒ガスの「VX」でオウムに殺されかけた後遺症で手を震わせながらも、今なお得体(えたい)の知れない教団相手に戦う姿勢を崩さない。松本サリンなど凶悪事件の記憶は遠くなりつつあるが、「まだまだ悩んでいる家族がいる」と語る。
 息子の辰哉さん(45)を取り戻そうと一九八九年に他の信者家族とつくった「オウム真理教被害者の会」はその後、教団が無差別テロを犯してから「自分たちが被害者と名乗るのはおこがましい」と「家族の会」に名前を変えた。いまだに家族のもとに帰らない信者は多い。
 オウムから改称した「アレフ」や「ひかりの輪」の新たな入信勧誘の動きに対抗して、家族の会は今年四月、インターネット上に初めてホームページをつくった。埋もれたトラブルや信者家族の掘り起こしを目指す。
 早速二件の相談が寄せられた。弘行さんは「お年寄りが入信させられているんです。年金があるから」と、弱者に付け込んでくる手口に怒りを新たにする。
 七十余の会員家族が今も現役信者の子を抱える。会員男性(62)の三十代の娘は中学三年で入信し、完全には信仰を捨てていない。精神状態に波があって今も説法のCDを聴くときがあるが、精神科のカウンセリングが効き目をみせ、穏やかに家族と会話を交わせる日も増えてきた。
 男性は「ここまで粘り強く娘と向き合ってこられたのは、会のアドバイスのおかげ」と話す。
 息子を奪還してから二十年以上も会を引っ張り続けるわけを、弘行さんは「大人の責任」と説明する。「辰哉が入信した理由の一つは父親である私だった」
 家庭より仕事を優先し、厳しく叱るばかり。辰哉さんも「父には力でも理屈でも勝てない。僕は病気がちで体力もなく、それで超能力とか神秘的なものに興味が向いた」と振り返る。
 出家後、原因不明の記憶喪失になった辰哉さんは九〇年一月、家に戻ってきた。しかし回復して信仰の記憶を取り戻して心が揺れだした時、父親は粘り強い対話を心がけた。
 信仰の根底に、チベット仏教の指導者ダライ・ラマ十四世が、麻原彰晃死刑囚(59)を「最終解脱者」と認めたという“事実”があると分かった。すぐに息子を連れてインドへ飛んだ。
 ダライ・ラマの側近はその“事実”を完全否定。オウムが宣伝に使うダライ・ラマと麻原死刑囚が肩を並べる写真も、高額な寄付金のお礼代わりと分かった。「自分はどんなにバカだったんだ」。辰哉さんははっきり悟った。
 帰国から十日後、弘行さんはインドでつかんだウソの証拠を麻原死刑囚本人にぶつけた。家族の会などでも公表。一方の辰哉さんは、元信者の立場を生かして脱会カウンセリングの活動に打ち込んだ。
 オウムの大きな脅威となった父子。松本サリン事件から七カ月後の一九九五年一月、教団はVXで弘行さんを襲撃。奇跡的に命を取り留めたが「警察は自殺だろうとか言って捜査もろくにしてくれなかった」と弘行さんは警察不信を今もぬぐえない。
 <オウム真理教のだましの手口>
 麻原死刑囚がダライ・ラマと並んだ写真のほか、座禅を組んだ信者が空に浮いているかのような写真が、オウムの出版物にたびたび載った。修行によって「空中浮揚」できるようになると宣伝していたが、被害対策弁護団の滝本太郎弁護士は自ら座禅を組んだまま跳躍した一瞬を撮影した写真を公表。空中浮揚はウソだと訴えた。
 オウムには「イニシエーション」と呼ばれる儀式があり、信者は麻原死刑囚や幹部からグラスを手渡されて、液体を飲み干す。幻覚症状などが起き、教祖の力で神秘体験したと思わせていた。教団内でLSDなどの幻覚剤や、覚せい剤を密造していたことが後の捜査で分かり、こうした薬物が儀式に使われていた。 
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オウム 高橋克也被告 第2回公判 2015.1.19 上祐史浩氏「ダライ・ラマの麻原称賛を“金で買った”」 2015-01-19 | オウム真理教事件 
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