長崎・佐世保の高1同級生殺害:少女 30日に家裁送致へ
毎日新聞 2015年01月29日 02時07分
長崎県佐世保市の高1女子生徒殺害事件で、長崎地検佐世保支部は28日、父親を金属バットで殴打したとして殺人未遂容疑で再逮捕された少女(16)の勾留延長を請求せず、30日に家裁送致する方針を固めた。送致容疑には、処分保留となっている殺害事件の殺人と死体損壊容疑も含まれる。
捜査関係者によると、少女は昨年7月に殺人容疑で逮捕された後、約5カ月に及ぶ検察側の精神鑑定を受け、今月20日に再逮捕された。長崎地検は30日まで10日間の勾留を裁判所に請求、認められた。さらに10日間の勾留延長も請求できたが、捜査を尽くしたとして延長しないと決めた。(共同)
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佐世保同級生殺害から半年、悲劇は防げたのか
TBS News 27日21:32
長崎県佐世保市で起きた高校同級生殺害事件で、容疑者の少女が逮捕されてから半年です。事件後、次々に明らかになる危険の予兆ともいえる出来事。「悲劇は防げたのではないか」という指摘も上がっています。
「娘が大変なことをやらかしたということは聞きました」(加害少女の父親の友人)
加害少女の父親の友人で、家族とも交流があったこの男性。事件直後、少女の父親と電話で会話をしていました。
去年7月27日。長崎県佐世保市内のマンションで高校一年の女子生徒が遺体で発見され、同級生で当時15歳の少女が殺人容疑で逮捕された事件。加害少女は取り調べで、「人を殺してみたかった」「解剖してみたかった」という趣旨の供述をしたといいます。
事件から半年たった今月20日、加害少女は、去年3月に父親を金属バットで殴った殺人未遂の容疑で再逮捕されました。
「(加害少女は)バタンとドアを開けていきなり(父親に)殴りかかった。最初はものの弾みとか衝動的にとか、そういうことなのかなと思ったけど」(加害少女の家庭を知る男性)
この事件で父親は外傷性くも膜下出血のけがをしましたが、周囲には「階段から落ちた」と説明して事件を表面化させず、学校に対しても口止めをしていました。
父親の殺害が未遂に終わったことと、事件が公にならなかったことで、「騒ぎを起こして父親を困らせようとする気持ちが殺人事件の引き金になった」という見方も浮上しました。その父親は事件の2か月後、自宅で首をつり自殺。父親の遺体と対面した加害少女は涙を流して泣いたといいます。
「この子の犯罪はどこか父への復讐というか父への見せしめと、(私の中で)勝手に想像していたので、自分の父親が亡くなったときには泣くんだと」(加害少女の父の友人)
加害少女は小学校6年の時には給食に洗剤を混入。中学になってからは猫への虐待をしていました。
元家裁調査官の佐々木氏は、危険のシグナルにその都度対応しなかったことで加害少女はさらに抑圧され、問題行動をエスカレートさせたと指摘します。
「問題は、その時点できちっと先生や親やその周りの大人が受け止めて関わりがあればよかった」(元家庭裁判所調査官・佐々木光郎さん)
これまでの取材では、加害少女が非日常的なものに対する強い好奇心を示していることも見えてきました。加害少女は、留置所生活の中で何が禁止されていて、どういう行動なら許されるのか?などに強い関心を示し、警察官が自分の調書をどのようにまとめていくのかも観察していたといいます。
少女はなぜ人を殺したいと思うようになったのか、答えを導く作業は事件から半年経った今も続いています。(27日21:32)
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◇ 佐世保高1殺害事件 少女の精神鑑定終了2015.1.16「刑事処分相当」の意見付け家裁送致する方向 長崎地検 2015-01-16 | 社会/生命犯 問題
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佐世保高1殺害事件 少女 30日に家裁送致へ
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