<女性殺害>名大生、事件直後「休学する」
毎日新聞 1月30日(金)15時1分配信
名古屋市昭和区のアパートで、森外茂子(ともこ)さん(77)を殺害したとして、名古屋大学の女子学生(19)が愛知県警に殺人容疑で逮捕された事件で、女子学生が事件直後、「生活が苦しいので休学して実家に戻る」と周囲に話していたことが、捜査関係者への取材で分かった。ただ、金に困っていた形跡はなく、県警は、学校を離れるための虚偽の説明だったとみている。
捜査関係者や知人によると、女子学生は昨年12月7日の事件当日、友人に「大家と家賃の交渉をするので、部活を休みます」と連絡。その後「休学することに決めた」と伝え、同月中旬からは音信不通になっていた。女子学生は実際には事件翌日から東北地方の実家に帰省。今月26日に名古屋に戻り、27日に逮捕された。
県警が女子学生の金融機関口座を調べたところ、まとまった額の預金があった。生活に困窮していた様子はないという。
県警によると、森さんの遺体は27日に見つかるまで、女子学生の部屋に放置されていた。居室には血を拭いたような跡はあるが、凶器の手おのがキャリーバッグから見つかるなど、積極的に証拠隠滅を図った形跡はない。一方で、事件直後に森さんを捜しに来た知人に「森さんを家に招いたが、すぐに帰った」とうそをついたり、虚偽の説明で学校を離れたりするなど、行動に一貫性がないとの指摘もある。
県警は女子学生の行動の裏付けを進めながら、当時の心理状態の解明を進める。【三上剛輝】
最終更新:1月30日(金)15時1分
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女性殺害:女子学生、中学時代に毒キノコ研究
毎日新聞 2015年01月29日 15時00分
名古屋市昭和区のアパートで昨年12月、同市千種区の森外茂子(ともこ)さん(77)を殺害したとして、愛知県警が殺人容疑で逮捕した名古屋大学の女子学生(19)は、中学生時代から毒物に強い関心を持っていたことが、当時の同級生への取材で分かった。女子学生は「人を殺してみたかった」「高校時代、同級生に毒を飲ませた」などと話しており、県警は動機解明に向け、生い立ちなども調べる方針。【山本佳孝、永野航太】
同級生によると、女子学生は、東北地方の実家から中学校に通っていた頃、「毒に興味を持っている」と話し、インターネットなどで毒キノコや化学薬品を熱心に調べていた。自宅には複数のビーカーが転がっており、「自分で作った薬品をハムスターにかけた」とも話していたという。
また、ハサミやカッターをポケットに入れて持ち歩いていた。猫の脇腹にハサミを突きつけ、「中身を見てみたい」「しっぽを切りたい」と話したこともあったという。
女子学生は中学の卒業文集に「いままでありがとー! いつかまた会おうゼ! 忘れんなよ」と書いた。自身のことを「おれ」と呼ぶなど個性が強かったというが、優しい一面もあり、友達の悩み事の相談に乗ることもあったという。同級生は「事件はショックだが、『やっぱり』という思いもある」と複雑な心境を明かした。
愛知県警によると、女子学生は昨年12月7日に森さんを殺害したとされる。翌日、室内に遺体を残して実家に帰省し、今月26日に名古屋に戻り、27日に逮捕された。調べに対し「26日夜は遺体を放置したアパートで寝た」と話しているという。
■タリウム入りか、自宅で容器押収
名古屋大の女子学生(19)の自宅アパートから、薬品のような粉末などが入った複数の容器が押収されていたことが、愛知県警の捜査関係者への取材で分かった。女子学生のものとみられるツイッターの投稿などから、毒性の強い「タリウム」の可能性もあるとみて県警が鑑定を進めるほか、入手経路も調べる。
タリウムは毒劇物取締法で18歳未満への販売が制限されている。ツイッターには「硫酸タリウムの半数致死量は1g(成人男性)だろ?」などの投稿があった。【三上剛輝】
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◇ 名古屋老女殺害容疑の名大女子学生「高校時代に友人に毒。友人に障害」 2015-01-29 | 社会/生命犯 問題
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〈名古屋老女殺害〉名大女子学生 事件直後「休学する」と説明/中学生時代から毒物に強い関心 毒キノコ研究
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