東奥日報 2015年2月2日(月)
秋葉原の無差別殺傷、死刑確定へ 最高裁が上告棄却「社会に衝撃」
東京・秋葉原で7人が死亡、10人が重軽傷を負った無差別殺傷事件で殺人罪などに問われ一、二審で死刑とされた元派遣社員の加藤智大被告(32)の上告審判決で、最高裁第1小法廷(桜井龍子裁判長)は2日、「残虐な犯行で、社会に与えた衝撃は大きい」と被告の上告を棄却した。死刑が確定する。
最高裁は加藤被告が職を転々としながら社会への不満と孤独感を強めていたと指摘し、「インターネット掲示板で受けた嫌がらせに怒って犯行に及んだ」と動機を説明した。その上で「17人を殺傷した結果は極めて重大で、遺族らの処罰感情も強い。酌量の余地はない」とし、死刑はやむを得ないと判断した。
(共同通信社)
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加藤被告の父親の事件後 職を失い家族も離散
スポニチアネックス 2015年2月2日 15:46
東京・秋葉原の無差別殺傷事件で殺人罪などに問われて一、二審で死刑とされ、2日に最高裁で上告を棄却された加藤智大被告(32)の父親(56)は、判決を前に複数回、居住する青森市で共同通信の取材に応じ「(加藤被告や事件について)何も考えることはない。連絡を取りたいとも思わない」などと心境を語っていた。
父親は、事件から6年半以上たつが一度も面会していないと説明。「弁護人から連絡がなく(本人も)会いたくないのかもしれない」と話した。
加藤被告は高校卒業まで、青森県内で家族と暮らした。事件の要因が家庭にあったかを問われると、父親は「どうしたら止められたのかは結局、分からない」と述べた。
近所の無職男性(66)は「事件後、父親は職を失い、家族もばらばらになった。事件を起こしたのは成人で、世間から非難の目で見られる父親に同情できる面もある」と気遣った。
[ 2015年2月2日 15:46 ]
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