オウム高橋克也被告 第11回公判 2015.2.2. 井上嘉浩死刑囚証言…高橋被告が「非常につらい」と不満

　産経ニュース　2015.2.2 19:12更新
【オウム公判】「非常につらい」高橋被告　被害者と実父の姿重ね
　地下鉄サリン事件など４事件で起訴された元オウム真理教信者、高橋克也被告（５６）の裁判員裁判の第１１回公判が２日、東京地裁（中里智美裁判長）で開かれた。証人尋問で、目黒公証役場事務長、仮谷清志さん＝当時（６８）＝監禁致死事件の実行グループの一員だった元教団幹部の井上嘉浩死刑囚（４５）が出廷。事件後に「高橋被告から自分の父と仮谷さんの姿がダブり、『非常につらかった。なんでこんなことになったのか』と不満を初めてぶつけられた」と証言した。
　井上死刑囚は、中川智正死刑囚（５２）から「ポア（殺害）できる薬物を試したら死亡した」と仮谷さんの死亡の経緯を告白されたことも話した。昨年開かれた平田信被告（４９）の裁判員裁判でも同様の証言をしているが、中川死刑囚は殺意を強く否定している。
　高橋被告は平成７年２月、信者の居場所を聞き出すために、仮谷さんを都内で拉致し、大量の麻酔薬を投与して死亡させた事件に関与したとして逮捕監禁致死罪などに問われている。弁護側は計画の手助けをしただけで、死亡の責任はないなどと主張している。
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