報道特集(JNN / TBSテレビ)
2月14日の報道特集、後半の特集は…
【無期懲役 獄死への不安】
凶悪事件を起こし死刑こそ免れたものの無期懲役囚となった男たち。30年以上服役しなければ仮釈放を認められない現状がある。獄死への不安が広がる彼らの実態に迫る。
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〈来栖の独白 2015/2/14 Sat. 〉
番組の最後でキャスターが「無期懲役というのは、緩やかな死刑という気がしました」と述べていた。
が、これは、違う。キャスターさんは、無期囚の(遂に釈放されず)獄死もある実態を「緩やかな死刑」とおっしゃったのだろうが、日々、死刑執行の恐れに晒されて時を刻まされる死刑囚と死刑執行の恐れが皆無の無期囚とは、根本的に違う。
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死刑を免れた男たち~無期懲役囚の実態~
TBS 報道の魂 12年2月19日
全国の矯正施設には、およそ1800人の無期懲役囚が服役している。その殆どが生命犯、つまり殺人事件を起こし、世間を恐怖に陥れた事件の主犯で、1審判決死刑、2審で無期懲役という例も少なくない。彼らは極刑、つまり死刑を免れた受刑者だ。
無期懲役囚でも、早ければ12~3年で仮釈放が認められ、出所していた時代があった。しかし、被害者の遺族への配慮などから、平成16年に刑法が改正され、有期刑の最高が20年から30年に引き上げられた。そして、無期懲役囚が30年の有期刑の受刑者より先に仮釈放されることは困難になった。
岡山刑務所に収容されている660人のうち、260人が無期懲役囚だ。中には90歳の高齢者もいる。74歳で収容され、仮釈放の対象になるまでにあと14年、その時には104歳となる。洗濯工場で単純作業をしているが、夜は30歳も年下の無期懲役囚と独房で生活する。同居者は“老老介護”を皮肉り“無期無期介護”と苦笑する。刑務所が“介護施設化”し、介護が刑務作業の一つとなってしまった。
塀の中の平均年齢が上昇の一途を辿り、“獄死”するケースが増える一方、岡山刑務所で支払われる刑務作業の報奨金は一般の刑務所の2倍以上、日本一賃金が高い刑務所となった。備前焼などで、達人の域に達する受刑者が出る。受刑者の布団は、熟練した技術で打ち直されるため、刑務所のイメージからは程遠い“ふかふか”。 長期刑ゆえの“珍現象”も起きる。
介護や獄死の現実を目の当たりにし、“とにかく生きて社会に戻りたい”との“生”への執着が芽生えた無期懲役囚達。“救いようのない後悔の念”と“生き続けたいという執念”。ふたつの狭間で揺れ続ける“極刑を免れた男達”の現実を取材した。
制作:TBSテレビ
取材・構成:巡田忠彦(TBS報道局)
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◇ 無期懲役受刑者の増加と服役長期化は、被害者重視による厳罰化と仮釈放の減少などが要因 2008-07-06 | 死刑/重刑/生命犯 問題
◇ 仮釈放が認められにくくなり、事実上の終身刑化が進んでいる 2008-06-02
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