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風雲TPP〈中〉民主党内、半数が慎重派 集約へ鹿野氏キーマン/小沢氏「米国と誰が交渉できるんだ」

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風雲TPP:/中 民主党内、半数が慎重派 集約へ鹿野氏キーマン
 「拙速に議論を進めないでほしい」。民主党内を揺るがす環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉への参加問題。「TPPを慎重に考える会」会長の山田正彦前農相は25日昼、前原誠司政調会長を国会内の事務所に訪ね、詰め寄った。
 会談は約40分間。山田氏は11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で野田佳彦首相が交渉参加を表明するのを見送るよう求めた。だが、前原氏は「先送りは簡単ではない。首相はAPECまでのつもりだ」と反論、平行線に終わった。山田氏は会談後、「党内は完全に二分されている。無理をすればどうなるか」と記者団に不満を示した。
 民主党は経済連携プロジェクトチーム(PT)で11月2日までに意見集約を図る方針だが、議論は今月14日の第1回総会から荒れた。PT役員の大半が推進派だったことや総会の位置づけに批判が続出。鉢呂吉雄座長は「慎重派の役員を増やす。取りまとめ案は役員会で作るが、総会でしっかり決める」と譲歩せざるを得なかった。
 推進派が慎重派に配慮せざるを得ないのは、TPPの国会による承認を見据えれば、民主党内が分裂するような事態は避けなければならないからだ。交渉不参加の表明を求める署名簿には党所属国会議員の約半数にあたる200人(25日現在)がサインした。山田氏は「党内の半分は慎重論」と主張する。
 党支持率が低迷する中、選挙基盤の弱い若手や地方出身議員にとってTPP反対論が強い農業や医療関係の団体の組織票は貴重だ。推進派は「反対派は自分の選挙のために大声で反対することしか考えない。政権与党としての責任を果たそうとしない」と苦り切る。
 前原氏ら推進派はTPPが国益に沿わない場合は撤退する「条件付き参加」を落としどころとして探るが、同じ推進派でも玄葉光一郎外相が「(離脱は)簡単な話じゃない。論理的にはあり得るが、どういう国益を損なうかよく考えなければならない」と述べるなど足並みは乱れている。
 慎重派も一枚岩ではない。小沢一郎元代表に近い中堅・若手の衆院議員グループ「一新会」は25日、国会内で会合を開き、会として統一行動を取らないことを決めた。昨年10月、菅直人首相(当時)がTPP参加検討を表明した際には強硬に反対する姿勢を示したが、小沢元代表にも近い輿石東幹事長はTPP議論をまとめる側。グループ内には慎重派が多いが、野田政権と決定的な対立になるのを避けたとみられる。小沢元代表に最近面会した側近議員によると、元代表は「TPPはやらざるを得ないが、米国と誰が交渉できるんだ」と述べ、政府の交渉力に危惧の念を示したという。
 「議論をどうまとめるのか見えない」(PT幹部)中、推進派は鹿野道彦農相に期待を寄せる。官邸関係者は「鹿野さんが懸念しているのはTPPが党を二分すること。反対ではない。党を二分する事態は避けられると鹿野さんが踏めば、TPPは行ける」と語る。慎重派には民主党代表選で鹿野氏を支持した議員が多く、「『鹿野氏が言うなら仕方ない』と思ってもらうしかない」(推進派議員)との戦略だ。
 鹿野グループは民主党代表選の決選投票で野田首相に投じた。鹿野氏は野田首相誕生のキーマンでもある。首相と鹿野氏のコンビはどう決着をつけるのか。残された時間は少ない。
毎日新聞 2011年10月26日 東京朝刊
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きょう、TPP反対全国決起集会
JAcom 2011/10/26Wed.
 「TPP交渉参加に反対し日本の食と暮らし・いのちを守る全国決起集会」が26日、午後1時から東京・日比谷野外音楽堂に3000人が参加して開かれる。TPP(環太平洋連携協定)は、農業だけでなく医療や地域経済などにも大きな影響を与えることが明らかになってきた。しかし、政府は情報開示も国民的議論もないまま、交渉参加に向けて検討を続けており、集会では交渉参加に断固反対を訴え政府・国会に国民各層の声を届ける。集会終了後にはデモ行進も行う。

TPP反対集会に自公幹部ら多数議員 YouTube 

TPP:公明幹事長「反対」
 公明党の井上義久幹事長は26日午前、東京都内で開かれた環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の反対派集会に出席し「賛同することは、国是を変えることになる。断じて認めるわけにはいかない」と述べ、交渉参加への反対を表明した。
 井上氏は席上、反対派の署名が1000万人以上集まり、国会議員も356人が署名していることを紹介した上で「事実は極めて重い。これを無視して交渉参加を決断するようなことがあれば、首相として認めることはできない」と述べ、野田佳彦首相が交渉参加を表明した場合、政権に対し厳しい態度で臨む考えを強調した。【岡崎大輔】毎日新聞 2011年10月26日 東京夕刊
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◆小沢元代表、亀井国民新代表と会談
日本経済新聞2011/10/25 1:46
 民主党の小沢一郎元代表は24日夜、都内の日本料理店で国民新党の亀井静香代表と会談した。環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加問題や今後の政局などをめぐり意見交換したとみられる。亀井氏は元代表との会談後、同じ店で自民党の山崎拓氏とも懇談した。
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風雲TPP〈上〉反対論拡大、国論を二分 JAが先導、労組・日医も/政府、FTA出遅れに危機感 対米配慮2011-10-25 | 政治(経済/社会保障/TPP)
『TPP亡国論』/怖いラチェット規定やISD条項(毒まんじゅう)/コメの自由化は今後こじ開けられる2011-10-24 | 政治(経済/社会保障/TPP)

        


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