内山氏ら、年明け新党結成=「民主と是々非々」―松木、横峯氏らも30日旗揚げ
2011年12月28日21:42 JST
民主党に離党届を提出した内山晃衆院議員ら9人は28日午後、衆院議員会館で記者会見した。内山氏は、衆院選マニフェスト(政権公約)に記載のない消費増税路線を進める野田佳彦首相を批判。「来年のしかるべき時期に新党をつくる。野党として、民主党が正しい方向に行くよう是々非々で対応する」と明言した。これとは別に横峯良郎参院議員も同日、離党届を提出。同党を除籍(除名)された松木謙公元農林水産政務官らとともに、30日に新党を結成することが分かった。
輿石東幹事長ら執行部は、内山氏らの離党の意志が固いことから、慰留はしない考え。八ツ場ダム建設再開に抗議して離党届を出した中島政希衆院議員を含め、政権運営への不満から計11人が離党届を出す事態に至ったことで、首相には打撃となる。大詰めを迎えた消費増税論議にも影響を与えそうだ。
内山氏は会見で「新しい第三極の固まりになる思いで行動した」と強調。「来る者は拒まずだ。しっかり受け皿になる」と述べ、民主党からさらなる追随者が出る可能性を示唆した。
内山氏ら9人のうち8人は、小沢一郎元代表のグループの議員。政党交付金受け取り手続きの期限である1月16日までの旗揚げをにらみ、新党の名称や基本政策などの調整を急ぐ方針。内山氏らは元代表が会長を務める勉強会「新しい政策研究会」にも引き続き参加するとしており、元代表とも呼応して活動するとみられる。
一方、松木、横峯両氏は、新党大地(代表・鈴木宗男元衆院議員)の浅野貴博衆院議員とともに新たな政党「大地・真民主党」を結成、30日に記者会見を開く見通し。昨年2月に民主党を離党した石川知裕衆院議員、無所属の平山誠参院議員も参加する。[時事通信社]
------------------------------
鈴木宗男氏、新党「大地・真民主党」届け出
民主党に離党届を提出した内山晃元総務政務官(千葉7区、当選3回)ら9人は28日、国会内で記者会見し、「来年のしかるべき時期に新党を作る。野党として民主党が正しい方向に行くよう是々非々で対応する」と述べ、年明けに新党を結成する考えを表明した。
野田政権が進める消費税増税や環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加などに反発したことが離党の理由だ。内山氏は「国民と約束したマニフェスト(2009年衆院選政権公約)をほごにしている」と野田首相を批判した。
民主党執行部は、年明けの役員会などで9人の離党を認める方針。党内の結束の乱れが集団離党に発展したことで、野田首相の政権運営への影響は避けられない情勢だ。
一方、仮釈放中の鈴木宗男元衆院議員は28日、東京都選挙管理委員会に新党「大地・真民主党」の設立を届け出た。
所属議員は、衆院議員が無所属の松木謙公(北海道12区、当選3回)、無所属の石川知裕(同11区、同2回)、新党大地の浅野貴博(比例北海道、同1回)の3氏。参院議員は、28日に民主党に離党届を提出した横峯良郎(比例、同1回)、無所属の平山誠(比例、同1回)の2氏だ。
(2011年12月28日20時48分 読売新聞)
-------------------
民主党決壊!離党予備軍90人超
日刊ゲンダイ2011年12月28日
小沢Gに限らず党全体に拡大
<松木謙公らが「新党」立ち上げ>
民主党の離党ラッシュが止まらない。八ツ場ダム建設再開に反対して離党表明した中島政希衆院議員(比例北関東・当選1回)に続き、28日午前、9人の中堅・若手議員が離党届を提出した。年末年始をはさんでさらに離党者が膨張するのは間違いない。いよいよ民主党の内部崩壊が始まった。
28日離党届を出したのは、いずれも衆院議員で内山晃(千葉7区・当選3回)と豊田潤多郎(比例近畿・2回)、渡辺浩一郎(比例東京・2回)。他に、石田三示(比例南関東)、小林正枝(比例東海)、斎藤恭紀(宮城2区)、中後淳(比例南関東)、三輪信昭(比例東海)、渡辺義彦(比例近畿)の1回生議員たちだ。
民主党を除名になり現在は無所属の松木謙公(北海道12区・3回)と新党を立ち上げる見通しだ。
「離党者は十数人まで膨れ上がりそうです。彼らは、野田政権が09年の政権交代で国民と約束したマニフェストをことごとく破り、マニフェストになかったTPPや消費税に猛進することに、もう我慢ならない、と本気で怒っている。ずいぶん前から、小沢グループの1年生は、松木さんに対し『新党をつくって下さい』という相談をしていた。小沢さんは『もう少し待て』とブレーキをかけてきたが、八ツ場ダムの建設中止という目玉公約を投げ捨てたことで、離党の動きに拍車がかかり、抑えが利かなくなった」(関係者)
雪崩を打ったような離党騒ぎだが、見過ごせないのは、小沢一郎元代表が号令を掛けているわけではないことだ。24日に離党届を出した中島は小沢グループではなく、松木たちの新党には合流しないとみられ、中間派の1年生も水面下で「民主党ではもうダメだ」とサジを投げている。
つまり、民主党の離党ドミノは、もはや小沢グループに限った話ではなく、党全体に広がっているのだ。完全に決壊し始めている。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏がこう言う。
「表立って『離党』とは口にしていなくとも、民主党が政権交代の原点を忘れ、変質していることに失望している議員は、取材すると1年生中心に相当数います。次の選挙は民主党では戦わないと決心している人もいる。『離党』か『新党』か『みんなの党』へ行くのかなど、悩みに悩んでいて、あとは飛び出すタイミングを計っている状況です。これからどんどん離党者が出るでしょう。最後のヤマは、小沢グループの集団決起。60〜70人規模で新党もしくは分党の旗揚げになるのではないか」
小沢グループを入れれば、“離党予備軍”は90人を下らない。
年末年始、民主党議員は地元で支援者から、「自分たちの身も切らずに、消費税を増税するのか!」と罵声を浴びせられるのは必至。年明け、永田町に戻れば、離党の渦はますます拡大する。
野田が消費増税に突き進み、マニフェスト違反を続ける限り、民主党は空中分解するしかない。
=============================
◆民主党9人が離党届提出/斎藤恭氏も離党表明/小沢系[新しい政策研究会]の出席者一覧2011-12-28 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
野田政権に大打撃 民主、若手9人が離党届を提出
産経新聞 12月28日(水)10時28分配信
野田佳彦首相が目指す消費税増税などに反発する民主党の内山晃衆院議員(57)=千葉7区=ら9人が28日午前、国会内で樽床伸二幹事長代行に離党届を提出した。内山氏らは、すでに党除籍(除名)となっている松木謙公衆院議員(52)=北海道12区=と年明けの新党結成に向けて連携する意向で、野田政権にとって大きな打撃となる。
離党届を提出したのは、内山氏のほか、渡辺浩一郎(67)=比例東京▽豊田潤多郎(62)=比例近畿、斎藤恭紀(42)=宮城2区▽中後淳(41)=比例南関東▽石田三示(59)=比例南関東▽三輪信昭(69)=比例東海▽小林正枝(40)=比例東海▽渡辺義彦(55)=比例近畿の各衆院議員。9人は午後に国会内で記者会見する。
党執行部は離党をとどまるよう慰留に務める方針。1月下旬に開かれる党常任幹事会で正式に対応を決める。
..................
関連;小沢系勉強会の出席者
民主党の小沢一郎元代表を会長とする新勉強会設立総会の出席議員は次の通り。(敬称略、丸数字は当選回数)
◇民主
〔衆院〕小沢一郎(14)、小沢鋭仁(6)、東祥三、川内博史、小林興起、原口一博、山田正彦=以上(5)、黄川田徹、伴野豊、松野頼久、三井辨雄、吉田治=以上(4)、内山晃、奥村展三(参(1))、神風英男、鈴木克昌、中塚一宏、仲野博子、樋高剛、松宮勲、和田隆志=以上(3)、太田和美、岡島一正、古賀敬章、階猛、辻恵、豊田潤多郎、中川治、橋本清仁、福田昭夫、松崎哲久、横山北斗、若井康彦、渡辺浩一郎=以上(2)、石井章、石田三示、石原洋三郎、石森久嗣、石山敬貴、今井雅人、大谷啓、大西孝典、大山昌宏、岡本英子、奥野総一郎、笠原多見子、金子健一、川口浩、川島智太郎、木内孝胤、菊池長右エ門、木村剛司、京野公子、熊谷貞俊、熊田篤嗣、黒田雄、小林正枝、坂口岳洋、菅川洋、瑞慶覧長敏、空本誠喜、高橋英行、高松和夫、田中美絵子、玉城デニー、中後淳、中野渡詔子、萩原仁、橋本勉、畑浩治、福嶋健一郎、水野智彦、皆吉稲生、三宅雪子、村上史好、柳田和己、山岡達丸、渡辺義彦=以上(1)
〔参院〕尾立源幸、主浜了、広野允士(衆(1))、森裕子=以上(2)、梅村聡、大久保潔重、行田邦子、小見山幸治、佐藤公治(衆(2))、武内則男、田城郁、谷亮子、徳永エリ、友近聡朗、外山斎、中村哲治(衆(2))、西村正美、はたともこ、姫井由美子、平山幸司、藤原良信、室井邦彦(衆(1))、安井美沙子、米長晴信=以上(1)
◇新党大地
〔衆院〕浅野貴博(1)
◇無所属
〔衆院〕松木謙公(3)、石川知裕(2)、佐藤夕子(1)
(時事通信2011/12/21-19:39)
↧
離党、更なる追随者の可能性/「大地・真民主党」に松木謙公・石川知裕・浅野貴博・横峯良郎・平山誠氏
↧