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「日本の自殺」欲望肥大のサイクルから抜け出ることが必要/太り続ける既得権益ムラと無能な政治家の罪

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衰退する日本への攻撃機会をうかがう中国 太り続ける既得権益村と無能な政治家の罪
JBpress2012.02.11(土)今週のJBpress
 今週は自動車メーカーの第4四半期の決算が出揃った。トヨタ自動車やホンダはタイの洪水や円高の影響が大きく響いて大幅減益となり、主要7社の純利益は前年同期比で6割減となった。
 一方で、タイへの依存が少なく、またカルロス・ゴーン社長のもと海外生産を積極的に進めてきた日産自動車は2012年3月期の連結決算で純利益が約2900億円となり、ホンダの約2150億円、トヨタの約2000億円を抜いて日本の自動車業界で初の首位に躍り出ることが確実となった。
■トヨタは世界3位に後退
 タイを輸出拠点の核として世界の自動車メーカーの中で最も積極的な投資を行ってきたトヨタは洪水の影響をもろに受けた形で、自動車販売台数トップの座を米国のゼネラル・モーターズ(GM)に明け渡しただけでなく、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)にも抜かれて3位に後退するもようである。
 ショッキングな事実ではあるが、昨年は東日本大震災とタイの洪水という“想定外”の天災が日本と日本の産業界を襲っただけに純利益や販売台数のランキングが持つ意味はそれほど大きくはないのかもしれない。いずれトヨタは世界一へ復帰するだろう。
 ただ、トヨタの決算発表の中で気になることが1つあった。子会社のトヨタ自動車九州で作っているSUVの「ハイランダー」の生産を2013年に打ち切り、米国に移管するというものだ。
 ハイランダーは日本で販売しておらず米国や中国市場が中心とはいえ、日本、それも生産コストの安い九州の子会社の生産を打ち切って、1人当たりの国内総生産(GDP)が日本よりも高い米国で生産するということをどうとらえればいいのか。
 ニーズのあるところで作るというのは確かにうなずける。しかし、英フィナンシャル・タイムズ紙の『本格回復の初期兆候を見せる米国経済』によると、米国は今年3%の成長が見込めるという。
 日本と米国の1人当たりGDPの差はどんどん広がっていく傾向にある。日本の雇用は守るとしているトヨタでも、日本のリスクにはしっかりとヘッジしておきたいということではないだろうか。
 日本国債の金利をできるだけ抑えるために、デフレ政策を続けて名目金利を低く抑えたい。そして国債を買ってもらっている金融機関には何もせずに利ざやが取れる利益供与を続けたい。国債の暴落危機に対しては、消費税率のアップで対処する。
 財務省を中心とする金融村のためのこうした政策により、日本の製造業は内需低迷と円高に苦しみ、また構造改革が進まないことから電力料金などの引き下げがままならず、必死のコスト削減努力も限界に達している。
 金融村、既得権村が太り、あるいは焼け太る一方で、日本の成長を支える産業は日本のリスクを嫌って海外へ向かう。2011年に日本が貿易赤字に転落したのは、もちろん震災の影響だが、その底流にはこうした構造があるのは間違いない。
■アフリカで相次いだ中国人拉致事件
 さて、今週は中国関連の記事が読者の注目を集めた。中国人労働者の拉致事件を扱った記事2本が非常によく読まれている。
 1つは、中国コラムで人気の宮家邦彦氏による『アフリカで露呈した中国のお寒い危機管理能力』。もう1つは、フィナンシャル・タイムズ紙の『台頭する中国、不本意な超大国の試練』だ。
 1月28日にスーダンで、1月31日にはエジプトで中国人労働者が拉致された。エジプトの事件は翌日スピード解決したが、スーダンの事件では人質1人が射殺され、残りの29人は2月7日になって解放されている。
 両記事とも、後発の超大国である中国が、資源確保のためには政情不安などで危険な地域に進出せざるを得ない点を指摘している。「美味しい」開発先は既に先進国に独占されているからだ。ここに、急激に経済発展した「中国株式会社」の脆弱性が見えると、宮家氏は述べている。
 フィナンシャル・タイムズ紙は、危険地域で働く自国民を守るため、中国政府が人民解放軍の元幹部による警備会社の設立を密かに奨励してきたことに触れている。また、「一部の中国海軍幹部は、中国が国益を守るためには、在外基地が必要になると語っている」としている。
 その中国の軍拡に対し、あまりにも危機感が薄い日本の国政に警鐘を鳴らしているのが、『「中国の正体」に気がつかない日本』だ。筆者の古森義久氏は、産経新聞ワシントン駐在編集特別委員・論説委員である。
 古森氏は自著『「中国の正体」を暴く』(小学館101新書)で取材した米国の中国軍事研究の専門家たちの見解から、日本の国防にとって重要なポイントを挙げている。
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「文芸春秋」が37年前の論文「日本の自殺」を再掲載 朝日新聞の「エール」に応える
J-CASTニュース2012/2/10 19:24
月刊誌「文芸春秋」の最新号(2012年3月号)に、37年前の同誌に掲載された論文「日本の自殺」がトップで再掲載されるという異例のことが起きた。きっかけになったのは、朝日新聞が12年1月10日付け1面に掲載した若宮啓文主筆の「日本の自殺」に書かれていたことが現実になってきた、という記事だった。
また「日本の自殺」を書いた「グループ一九八四年」は誰なのか謎とされていたが、今回、当時の編集長がその正体も明かしている。
政治家やエリートは大衆迎合主義をやめろ
*「朝日新聞」と「文芸春秋」の思いがけぬコラボ?!
「日本の自殺」はもともと同誌の1975年2月号に約22ページにわたり掲載されていた。高度成長に湧き豊かさを享受している現在の日本だが、かつて栄華を誇った古代ギリシャ、ローマ帝国の衰退と没落と同じ道を歩いている、という視点で書かれている。
「ほとんどすべての事例において、文明の没落は社会の衰弱と内部崩壊を通じての『自殺』だったのである」
とし、現在の日本の間違った繁栄によって、道徳は荒廃し、人心はすさみ切り、日本人は病み個性を失って呆然と立ち尽くし、自壊に向かっている、と論じている。
「自殺」を食い止めるためには、欲望肥大のサイクルから抜け出ることが必要で、自己抑制を行い、人の幸福をカネで語るのをやめ、国民が自分のことは自分で解決するという自立の精神と気概を持ち、政治家やエリートは大衆迎合主義をやめ、指導者としての誇りと責任を持ちなすべきこと、主張すべきことをすることだ、と結論付けている。
「文芸春秋」の現在の編集長である木俣正剛さんは大学生のころ、この論文を読んだ。高度経済成長に沸き、繁栄は続くと誰もが思っていた時代だっただけに、強い衝撃を受けた。当時、この論文は非常に注目され、経団連会長の土光敏夫さんは絶賛しコピーしては知り合いに配ったそうだ。
「文芸春秋」編集長に就任して以来、この「日本の自殺」のような論文が掲載できれば、と常に考えてきた。
そんな折、12年1月に朝日新聞1面「座標軸」という大型コラムに「『日本の自殺』を憂う」という見出しで、次のような記事が掲載された。筆者は、朝日の若宮啓文主筆だった。
「古い論文が手元にある。1975年の文芸春秋2月号に載った『日本の自殺』だ・・・古代ギリシャもローマ帝国も自らの繁栄に甘えて滅んだと指摘、日本も衆愚政治で同じ道を歩んでいると警告する刺激作だった・・・国の借金が瀬戸際までふくれたいま、『日本の自殺』がかつてなく現実味を帯びて感じられる」
そして
「与野党とも政局や選挙の利害ばかりを考えず、明日への責任を心に刻んで大人の議論をすること。それが『自殺』を避ける道である」
と結んでいた。
*筆者「グループ一九八四」のメンバー名が明かされる
「37年たっても『読みたい』という問い合わせがあるんですよ。でも書籍にはなっていません。今回、朝日新聞が話題にしたことで、あっと思いまして、であるならば、異例なことではありますが、全文を再掲載しようと。多くの人にこの素晴らしい論文を読んでいただきたいですし、今の日本、今後の日本を考える大きなヒントをもらえると思います」
木俣さんはそう話している。
この論文の筆者は「グループ一九八四」で、ジョージ・オーエルの近未来小説「一九八四」をもじったものだとされているが、いったいどんな集団なのかは謎のままだった。今号には、37年前にこの論文を掲載した当時の「文芸春秋」編集長、田中健五さんが寄稿し、筆者について明かしている。
それによれば、グループは各分野の専門家二十数人による学者の集まりで、中心人物は香山健一元学習院大学教授だったことが後にわかったという。そして田中元編集長の想像で、グループには公文俊平元東大教授、佐藤誠三郎元東京大学名誉教授、さらには清水幾太郎元学習院大学教授の研究室にいた学者たちがいたのだろうと書いている。
文芸春秋が今回、朝日の「エール」に応える形で再掲載に踏み切ったことで、この論文が再び注目されることになりそうだ。
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「中国の正体」に気がつかない日本 米国の専門家が分析する中国軍拡の最終目標とは2012-02-08 | 政治〈領土/防衛/安全保障〉
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小沢一郎が語った「原発/衆愚の中からは衆愚しか/マスコミは日本人の悪いところの典型」 〈悪党?〉2011-09-19 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
 『悪党 小沢一郎に仕えて』石川知裕 元小沢一郎秘書・衆議院議員著(朝日新聞出版)
--第3部〈対決〉より部分抜粋転写--
p220〜
小沢 役所は、クリーンで、コストの安い、安全なエネルギーであるみたいな宣伝文句を言っていたんだけども。いまの現実もその当時も、あまり変わりないのは、結果的に原発からできる高レベル放射性廃棄物の処理の方策が、いまだ適当な策がないんだよ。ボクは当初から、役所の宣伝文句は別として、過渡的なエネルギーとしては仕方がない。石油もないからね。石炭だってないし、事実上。だから過渡的なエネルギーとしては仕方ないけども、いずれ新しい、クリーンで、しかも日本で大量に生産できるエネルギーっちゅうものを考えなければダメだというふうに思ってきたし、オレは言ってきたんだ。
石川 はい。
小沢  だからいま、六ケ所村かな、ガラス固化で地中に埋めるという技術をフランスから導入したけどね、もう40年近く前から言ってきたことなんだ。だけどそれは技術として完成していないんだよ。ガラスに固めて埋めたってね、地震でつぶれっかもしれないしね。だから、高レベル放射性廃棄物っつうのはいまの事故でよくわかったけどもコンクリから鉄骨から、なにからみんななんだよ。だから本当は宇宙に飛ばすのが1番いいんだけども、とにかくこの処理はどこの国もまだ確実な方法は見つかっていないんだよ。まあ、見つかるわけないんだけどな。
石川 この間、三陸に被災地の慰問に行った時、三陸は地盤が固いと聞きました。津波被害を受けなかった地区では地震によって倒壊した家屋は少なかったそうです。岩手に原発がないというのは、先代(小沢佐重喜)だったり、ほかの岩手選出の政治家、小沢先生も含めて、誘致運動を止めたということでしょうか。当時は福島にあれだけ原発を持ってきているのに。
小沢 いや、止めたわけではない。結果として、だな。別に岩手がいいというオファーが強くあったわけでもなかったし、ぜひともほしいということもないし。だから、結果として何もなし。1つはね、むしろ電力会社の方がリアス式海岸があまり適してないと考えた節もあるな。オレも積極的にあれこれ運動はしなかった。
石川 やはり青森に六ケ所村があって、福島に原発があって・・・。
小沢 うん、岩手にはないわな。
石川 世間では「岩手は小沢一郎が思い通りに動かしている」と常に言われています。岩手に原発がないのは、「小沢先生ががんばったから」という都市伝説のような噂もあるらしいのですが、結果的には誘致する機運がなかったということでしょうか。
小沢 オレもあまり積極的に引っ張ってこようという気はなかったな。まあ、あの、みんなアレなんだよ。交付金狙いだから。だから、事故が起きない限りはカネをいっぱいもらうからいいっちゅうことになったけど、いまにして考えれば事故が起きて現地の人も大変だし、国全体が大変なんだ。
p226〜
石川 ロシアは北方領土、中国は尖閣諸島に目をつけています。歴史からいうと第1次世界大戦後に列強が中国に入り込んでいったように、いま日本が周辺諸国から攻め込まれようとしています。これだけ好き放題にやられてしまっているのは、やはりリーダーの責任でしょうか。
小沢 リーダーのせいではあるけれど、それ以前に日本人自身の問題だな。よく言うように、国民のレベル以上のリーダーは出ねえんだよ。衆愚の中からは衆愚しか生まれない。だから国民のレベルアップをしないとリーダーも育たない。その意味でどうしたらいいのか。そういうことをもう少し日本人は自分で考えなきゃいけないな。
石川 はい。
小沢 いまの震災を例にすると、マスコミを含めてバカみたいに、やれ挙国一致だ、やれいま政権を変えるのはどうだ、ってアホみたいな議論をしている。これは日本人的な議論だ。欧米では違うんだよ。危機だからこそ強力な政権とリーダーを作らなければならないっちゅうのが彼らの考え方だよ。日本人はみんな丸く丸くなろうとする。丸くなって、談合ばかりしていたって解決しねえんだよ。原発事故にしても誰も責任をとらない。誰が責任者なのか、誰が決めているのか。わけがわからない。そこをマスコミが一緒になってもっと仲よくなれって。何を考えているんだよ。
石川 まあ、そうですね。
小沢 マスコミは日本人の悪いところの典型なんだ。国家の危機を経験してきた欧米人は、危機のときだからこそ強いリーダーを選ぶ。第2次大戦前のイギリスはチェンバレンという首相がいて、ヒトラーと妥協して「チェンバレンの平和」と言われたんだな。それが結局はヒトラーの勢力を増大させてしまった。そのときにイギリス人は最も批判の多かったチャーチルを首相に選んで、チェンバレンを降ろした。危機だからこそ変えた。危機じゃなかったらチャーチルは総理にならなかった。発想が違うんだよ、ゆでガエルみたいな日本人とな。
(中略)
p229〜
石川 産経新聞には私も先生もたたかれてきましたが、小沢一郎が総理にふさわしい人1位になっていました。国民の期待が高まれば、先生はそれに応える思いがあるのでしょうか。
小沢 おう、そういや、この言葉が好きで机に取っておいたんだ。「人事を尽くして天命に遊ぶ」。「天命を待つ」「天命に従う」が普通の言葉なんだよ。これは自分で自分に期待感がこもるだろ。自分のいいように天命が回ってくりゃいい、と。それじゃ、本当のアレじゃない。「天命に遊ぶ」ってのは、確か戦前の左翼が言ったんだよ。だからあまり言うなと忠告する人もいるけど、オレは最高に気に入っているんだ。期待するでも何でもない。待つんじゃねえんだよ。
石川 では、チャーチルのように70代でも総理に・・・。
小沢 そんなスケベ根性を起しちゃダメだっつってんだよ。人事を尽くすことが大事。それぞれが自分の立場、職責で全力を尽くせば世の中はよくなるんだよ。見え透いた根性を起すからみんなおかしくなるんだよ。
石川 なるほど。私も政治家として肝に銘じます。
小沢 お前も、まだまだだな。いまの民主党の欠陥は、俗に言う「雑巾がけ」、基礎的な鍛錬、基礎的な勉強もしないで偉くなっちゃったヤツばっかなんだよ。だから危機が起きるとどうしたらいいかわからなくなるんだよ。基礎的な修行を積み、経験を積み、知識を積み、そしてこういう時はこう、ああいう時はこうと、自分の価値判断基準、政策判断の基準っつうのが自然と作られてくる。それがピョンと偉くなっちまったもんだから。
石川 福田康夫政権で大連立騒動の時に私は先生に反対しに深沢まで行きましたけど、あの時は「先生は何でそんなことするんだ」という考えでした。
小沢 そうだったかな。
石川 でも、先生の言うとおりに「やっぱり大連立にしておけばよかった」と書く報道機関が最近になって多くなった気がします。
小沢 いい加減だからな。マスコミが時代遅れなんだよ。マスコミがダメだから日本がおかしくなっている。もっと合理的に論理的に、先見性を持ったオピニオンリーダーじゃなくちゃダメなんだよ、マスコミは。逆だもん。官僚と一緒になって足引っ張っているだけだから。意見を封殺する。
石川 大連立は、やはり民主党に経験を積ませないといけないと思ったからでしょうか。
小沢 うん。それが大きいね。それと政権交代への近道でもあった。わからねえんだからしょうがねえ。だからちゃんと相談したんだから、役員会で。1人でやっていて、誰も文句言わなかった。菅なんか何も言わなかったよ。
石川 そうでした。
小沢 これが権力の差よ。オレが総理だったら、あの時、誰も文句言わないよ。当時は野党の党代表だったから、みんな後になってワーワー言いだして。
石川 はい。
小沢 その程度だ・・・みんな。はあー(大きくため息)。
石川 歴史が動こうとしているときにお時間いただいてありがとうございました。あしたも裁判です。
小沢 そうか。
(2011年5月31日、チュリス赤坂内の小沢一郎事務所にて) *リンクは来栖
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