小沢一郎氏、国民を守るため「いまを生きる政治家が決断しなければいけない」
NCN 4月16日(土)20時16分配信
小沢一郎元民主党代表は2011年4月16日、「ネットメディアと主権在民を考える会」が主催する座談会に出席。「この国難を乗り切るためには、小沢さんがリーダーとして国を引っ張るべきでは」との質問に、「ここで何もしないのは、後世の日本人からの批判に耐えられない。私は政治家である以上、そういう方向に向かうべきだと思っている」と語った。
「ネットメディアと主権在民を考える会」は、大手メディアの発表に対し、庶民の武器であるネットメディアを駆使して真実を追求しようとする有志の会。今回は「世界中で注目される政治家のひとり」として、小沢一郎元民主党代表を招き、質問を投げかけた。なおこの模様は、ニコニコ動画で生放送された。
座談会では福島第1原子力発電所での事故に関連し、ニコニコ動画の視聴者からの「現内閣でこの国難を乗り切れるとはどうしても思えません。小沢さんとその仲間にも与党として責任があると思います。そして、その責任のとり方は、小沢さんがリーダーとして国を引っ張ることではないでしょうか。福島(第1)原発の最終収束まで10年、20年かかるわけで、政権交代の政治空白など取るに足らないものだと思います。いかがでしょうか」という質問が、参加者である市民によって代読された。
すると小沢氏は「最近の心境としては、自分自身のことや民主党政権うんぬんというレベルではない。本当に国民の命と生活を守るためには、そうしたことを越えて、今を生きる政治家が決断しなければいけない」とし、
「先週来、若い議員と話をしているが、このままだと大変だとわかっていながら何もしない、拱手傍観(きょうしゅぼうかん)しているというのは、後世の日本人からの歴史の批判に耐えられない。だからここは、お互いに行動しなければならないのではないかと話をした。私は政治家である以上、そういう方向に向かうべきだと自分自身も思っている」
と、決意を語った。
小沢一郎元民主党代表VSフツーの市民 「東日本大震災」と「福島原発大事故」、第三の建国に向け二つの国難にどのように立ち向かうか
「ニコニコ動画視聴者からの質問を代読」部分から再生
http://live.nicovideo.jp/watch/lv46671523#1:15:20
(番組はタイムシフト機能でいつでも視聴できる)
(土井大輔)
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小沢氏の発言要旨
民主党の小沢一郎元代表が16日、インターネットの番組で発言した内容は次の通り。
【政局】
最近の心境としては、自分自身のことや民主党政権うんぬんのレベルではない。国民の命、生活を守るには、政治家が決断しなければならない。このままだと大変だと分かっていながら傍観しているのは、歴史の批判に堪えられない。
−新党結成や内閣不信任決議案についてどう考えるか。
今のような状況を政治が続けるということは許されない。これを転換して思い切った政策をする決断を菅直人首相がして、皆で頑張ろうというならいいが、そうでない場合は、政治家としてどうすべきかを考えなければならない時期だと思っている。
【福島第1原発事故】
将来何十年という命と生活、日本経済全体の問題に関わる。本当に深刻に考えないといけない。(政府は)いろんな委員会などをいっぱいつくっているが、誰が責任者で、何をするところなのかがさっぱり分からない。役所に任せきりの時よりもごちゃごちゃして、訳が分からなくなってしまっているのが今の原発対策の現状ではないか。
(事故評価をレベル7に引き上げたことについて)日本政府は本当のことを言っていない、いいかげんだという(国際社会の)評価になってしまい、二重に日本の国民の被害が大きくなった。(今後)思い切って皆の知恵を集め政府が対策をしないと、取り返しのつかない状況に陥る。(時事通信2011/04/16-20:46)
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“今のままの対応なら首相退陣を”
NHKニュース4月16日 17時55分
民主党の小沢元代表は、インターネットの番組に出演し、東京電力福島第一原子力発電所の事故への政府の対応を批判するとともに、菅総理大臣が今のままの対応を続けるのであれば、退陣を求めざるをえないという認識を示しました。
この中で、小沢元代表は、政府の原発事故への対応について、「国内的なダメージと国際的な信用の低下で、国民にとっては二重の被害になっている。本当のことを正直に語ると同時に、みんなの知恵を集めて、思い切った対策をとらなければ、取り返しのつかない状況に陥ってしまう」と述べて、批判しました。そのうえで、小沢氏は「政府が今のような状況を続けることは許されない。菅総理大臣が、これを転換して、思いきった政策をするという決断をし、みんなで頑張ろうというのであればいいが、そうでない場合は、政治家としてどうするかということを考えなければならない時期だと思っている」と述べ、菅総理大臣が今のままの対応を続けるのであれば、退陣を求めざるをえないという認識を示しました。また、小沢氏は、原子力発電について、過渡的なエネルギーとして頼らざるをえないとしたうえで、できるだけ早く太陽光などの自然エネルギーへの転換を進めるべきだという考えを示しました。
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小沢元代表:内閣不信任案、同調示唆 ネット番組に出演
民主党の小沢一郎元代表は16日、インターネットの番組に出演し、新党結成や内閣不信任案に同調する可能性について「今のような状況を政府が続けることは許されない。思い切った政策を菅直人首相がするのであればいいが、そうでない場合は政治家としてどうすべきかを考えないとならない時期だ」と述べた。野党が内閣不信任案を提出した場合、同調する可能性を示唆したとみられる。
衆院の民主、国民新両党に与党系無所属議員を加えた勢力は313議席で、不信任案が可決されるには73人以上が造反する必要がある。小沢元代表に近い議員からは不信任案が出れば賛成するとの声が出始めている。
また、福島第1原発事故への政府対応について小沢元代表は「国内的な実害と、日本政府は本当のことを言っていない、いいかげんだという(国際社会の)評価になり、二重に被害が大きくなった」と厳しく批判。被災者支援でも「政府の対応は非常に遅いし、十分ではない」と語った。【葛西大博】毎日新聞 2011年4月16日 19時56分(最終更新 4月16日 21時35分)
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「決断できぬなら総退陣を」 民主・原口氏、政府の原発対応を批判
NCN 4月15日(金)22時21分配信
民主党の原口一博前総務相は2011年4月15日午後に自由報道協会の主催で行われた会見で、放射性物質に汚染された水を海に流さないための有効な施策を未だ模索している政府について、「決断が1分1秒できないのであれば、政府は総退陣するべきだと思う」と自身の考えを述べた。
会見の質疑応答の時間にニコニコ動画の七尾功記者が、元佐賀大学学長で福島第1原発3号機の設計者の上原春男氏が提唱する原子炉から離れた場所に熱交換器を設置し、海水を使って冷やすという「全溶接型プレート式熱交換器」について質問。「上原氏の提案、上原プランについて、枝野幸男官房長官に質問したところ採用に乗り気であったような印象を受けたが未だ検討中。なぜ採用されないのか」と問いかけると、原口前総務相は、
「それが分かれば、原発事故は1ヶ月前に解決している。私もなぜ提案が途中で消えるのかわからない。上原先生を政府に紹介したのは事故が起きた直後」
と述べ、続けて、前日の4月14日に「スペックがあわないから採用しない」と上原プランが却下されたことを明らかにした。その上で、上原プランのような放射性物質に汚染された水を海に流さないための施策について、
「日本にはたくさんの技術がある。例えば水を蒸発させて濃縮した放射能を閉じ込める技術があるのにどうして使わないのか。世界の人が日本を疑っている。決断が1分1秒できないのであれば、政府は総退陣するべきだと思う」
と厳しい意見を口にした。
原口一博衆議院議員・緊急記者会見 主催:自由報道協会
「ニコニコ動画の七尾功記者の質問」部分より再生
http://live.nicovideo.jp/watch/lv46641583#18:27
(番組はタイムシフト機能で2011年4月22日まで視聴できる)
(丹羽一臣)
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小沢 痛烈な菅批判 「原発処理、オレなら手がある」
ゲンダイネット2011年4月13日
補正成立後に民主党内政変
さすがに黙っていられなくなったのだろう。「東日本大震災」後、沈黙していた民主党の小沢一郎元代表が、菅首相をロコツに批判し始めた。
12日鳩山由紀夫と会談し、政府が原発事故の深刻度を「レベル7」に引き上げたことについて「俺は最初からチェルノブイリ並みの事故だと思っていた。それを今更なんだ」と批判。鳩山との共同で、菅政権を批判する声明文をまとめる調整に入った。
さらに、民主党議員20人と自宅で懇談し「首相官邸の一部の人間が右往左往している。与党の国会議員を総動員して国民が安心できる態勢を整えないといけない」と語った。
親しい議員には「原発は夏までに収束するのか。俺ならいくつも手はある」と漏らしているという。
「小沢グループに限らず、民主党内には菅首相に対する不満が充満しています。被災者対策も原発対応も後手後手でまったく前へ進まない。その結果、政権与党の存在感を示せず、民主党の支持率まで下落し、4月10日の統一地方選は大惨敗だった。系列の県議を次々に落選させてしまった。このままでは4月24日の統一地方選の後半戦も苦戦間違いなしです。菅首相が最悪なのは、野党に連立を持ちかけたり、民間の学者を参与にするだけで、400人の民主党議員を活用しないことです。これではモノが動くはずがない。小沢さんはこうした党内の声を代弁したのでしょう」(民主党若手議員)
共同声明文の原案は菅政権の原発事故の対応について、「深刻な惨禍を招きかねない」、地方選の結果は「国民からの警告」と主張。「菅首相では日本はおかしくなる」――小沢は本気でそう思いはじめているという。
「不満を強める民主党議員は、震災対策の補正予算が成立したら、一気に菅降ろしに動く。その時、中心になるのは、地元が被災地の岩手で、東北人のことを誰よりも思っている小沢しかいない。世間も認めますよ」(政界関係者)
決起すべきだ。
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小沢一郎氏「国民の命と生活を守るためには、政治家が決断」/原口前総務相「決断できぬ政府なら総退陣を」
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