消費増税反発、小沢系17人辞表
2012年3月31日 02時00分
野田佳彦首相は30日夜、消費税増税関連法案の国会提出を受けて官邸で記者会見し「今国会中に全力で成立を期す。政治生命を懸ける」と表明した。民主党の小沢一郎元代表グループの政務三役、党役職者計17人が増税に反対して辞表を提出。自民、公明両党も早期の衆院解散・総選挙に向け攻勢を強め、「消費税政局」は民主党分裂、解散の可能性をはらみながら本番へ突入した。
小沢氏らは法案採決で造反も辞さない構え。国民新党の連立離脱問題をめぐる混乱で政権基盤は揺らいでおり、首相は一段と厳しい立場に追い込まれた。辞表を提出した政務三役は牧義夫厚生労働副大臣、森裕子文部科学副大臣ら4人。党役職は鈴木克昌幹事長代理ら13人。
このほかにも、小沢グループ出身の政務三役や党役職者の中には政権揺さぶりのため、さらに辞任を模索する動きがある。
これに対し民主党の輿石東幹事長は記者団に「調整したり、お願いしたりしたい」と述べ、慰留に努める考え。
首相は近く自民党の谷垣禎一総裁に党首会談を呼び掛け、与野党協議を求める。会見では「政策のスクラムを組むことは十分に可能だ」と訴えた。自公両党は与野党協議拒否の姿勢を崩しておらず、審議を通じて法案の不備を追及する方針。
会見で首相は、消費税増税について「社会保障を充実させて安定させるために不可欠だ」と意義を強調。「国会審議、与野党協議を通じ、先送りできない課題に最終的な成案を得ないといけない」とも語った。
成立しなかった場合に解散か、内閣総辞職を選択するのかとの質問には「私の胸三寸だ」と答えた。
政府、民主党は審議難航も見越して6月21日までの通常国会会期の大幅延長も検討する。参院で野党多数の「ねじれ国会」で道のりは険しく、成立への協力と引き換えに首相が早期の解散を確約する「話し合い解散」や民主、自民両党による大連立構想の再燃も否定できず一気に緊迫することも予想される。
(共同)
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三宅雪子@miyake_yukiko35
小沢元代表は本当にいつも「進退は政治家が自分で判断するもの」と言う。それでもあの数だから、仮に指示をすればおそらく全員になるんだろう。私の顔を見て「なんか(よくわかっていない)辞めたんだって?」。「広報副委員長です」というかんじ。
2012年3月31日 - 7:55Keitai Webから· 詳細
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◆小沢一郎氏「国会で議論の見通しない」消費増税で首相批判 CS放送/小沢G、政務三役十数人の辞任論も 2012-03-27 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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◆小沢“決死隊”21人リスト/小沢一郎氏裁判 禁錮3年求刑/具体的証明ない…元代表側が不快感2012-03-10 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
これが小沢“決死隊”21人リストだ!野田と激突で玉砕?開花?
zakzak 2012.03.09
陸山会事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の論告求刑公判が9日午前、東京地裁(大善文男裁判長)で開廷。判決を4月下旬に控え、小沢氏は、野田佳彦首相(54)が執着する消費税増税に反対し、造反・離党含みの政局を仕掛けている。首相周辺は「小沢氏に付いていくのは数人」とタカをくくるが、小沢親衛隊の面々は「最後まで一致団結」と心中覚悟の神経戦を続けている。
「今、消費税を上げたら大変なことになる。消費税反対をもっと訴えろ。まだ足りない。本気で訴えたら(増税を)止められるぞ」
小沢氏は8日夜、自らに近い中堅・若手議員約10人と都内で会食し、こう語りかけた。ほぼ連夜、こうした会合を繰り返し、野田執行部への批判とグループの結束を呼びかけている。
小沢親衛隊のコアメンバー21人は別表の通り。その徹底抗戦シナリオは後述するとして、小沢氏の足かせになっている陸山会裁判は、論告求刑と弁護側による最終弁論を経て、4月下旬に判決が言い渡される。
政治資金規正法違反罪の法定刑は、5年以下の禁錮または100万円以下の罰金で、「有罪判決なら小沢氏の政治力は失墜する」が共通認識だが、東京地裁が、小沢氏の元秘書、石川知裕衆院議員の検事調書を不採用と決定したため「無罪説」も流れている。
一方、永田町の「小沢切り」は加速している。
今月初めに発覚した、野田首相と自民党の谷垣禎一総裁による極秘会談では、消費税増税法案を民主、自民両党で可決させて衆院解散・総選挙をする「話し合い解散」が話題に上ったとされる。
政治評論家の浅川博忠氏は「話し合い解散なら、野田首相は小沢氏を説得することを捨て、谷垣氏は小沢氏と組んで内閣不信任案を通すことを捨てたことになる。両者による『小沢切り』だ」と分析する。
前後して、民主党執行部は衆院当選1回議員らを対象に個別面談を行い、1人300万円の「活動費」を支給することを伝えた。活動状況を見極めて額に差をつけるという。小沢氏に近い若手議員は「消費税増税に反対させないための露骨な引き締めだ」と不満を漏らした。
野田首相に近い議員は「世論調査をすると7、8割が『小沢氏は議員辞職すべき』と答える。秘書3人が有罪判決を受けた意味は大きい。腹をくくって小沢一派を切れば、増税しても『よくやった』と支持率が上がるのでは。そもそも、党員資格を停止で、カネもポストも配分できない小沢氏に付いていく議員は、それほど多くない」とまで言い切った。
これに対し、小沢氏は、親しい鳩山由紀夫元首相を“使者”にして、野田首相との直接会談を探りつつ、増税法案の閣議決定に合わせて、自らに近い政務三役の集団辞任を示唆。グループ議員らに12日以降は都内にいるよう「禁足令」を発するなど造反をほのめかせている。同時に、若手議員には衆院選の準備をするように指示した。
この狙いについて、小沢氏に近い議員は「両にらみの構えだ。『党内で復権する』のが最優先で、『離党して大阪市の橋下徹市長と連携して衆院選を戦う』のは次善の策だ」といい、続けた。
「解散となれば民主党は壊滅する。野田−小沢会談が実現し、消費税増税に景気条件を付けたり、小沢氏にポストを与えるなど、首相側が譲歩すればそれでいい。党内で、早期の衆院選に納得できるのは、選挙に強い一部の閣僚と、『増税できるなら死んでもいい』という滅びの美学に酔っている20人程度。『解散阻止』を旗印にして、野田首相を党代表からリコールしたり、秋の代表選で引きずり降ろす手もある。小沢氏は『日本改造計画』に続く政策本の準備をしている。これを掲げて離党もあり得る」
後段に進むにつれ、グループ内でも賛同者は減るが、最後まで小沢氏に付き従うとみられているのが前述した21人だ。
ベテラン勢では、山田正彦元農水相は「反TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)」の急先鋒として知られ、山岡賢次前国家公安委員長は「閣僚時代のマイナスイメージが強く、選挙があれば生き残りは厳しい」(首相周辺)とされる。
中堅では、すでに離党した松木謙公衆院議員(新党大地・真民主)とともに「小沢側近四天王」といわれた樋高剛、岡島一正両衆院議員と、佐藤公治参院議員の3人が名前を連ね、小沢氏の政策ブレーンである中塚一宏衆院議員もいる。
若手では、転倒・転落事故にあった三宅雪子衆院議員や、岡本英子衆院議員、谷亮子参院議員ら小沢ガールズが健在だ。
くしくも、21人といえばAKB48の選抜メンバーと同数だが、「他に50人ほどいる」(ベテラン秘書)との見方も。小沢親衛隊は玉砕へと進むのか、AKBのように大ブレークできるのか。
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