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関西電力美浜原発2号機 原子力安全・保安院が駆け込み延長?

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美浜 駆け込み延長? 「40年」目前 10年認可も
中日新聞2012/05/23 Wed.朝刊
 政府は原発の運転期間(寿命)を原則四十年とする法案を出しているのに、政府の一員である経済産業省原子力安全・保安院が、七月二十五日に運転開始から四十年を迎える関西電力美浜原発2号機(福井県)の十年間の運転延長を認める可能性が出ている。(鷲野史彦)
■保安院、「寿命」法案に逆行
 原子炉等規制法改正案は、運転開始から四十年を経た原発は運転できないと明記。原発の「寿命」を初めて法律に定める大きな改正となる。最大二十年の運転延長を認める既定もあるが、細野豪志原発事故担当相らは「延長を認めるのは極めて例外的なケース」と繰り返し強調している。
 ところが、保安院は関西電力が昨年七月に申請した美浜2号機の十年延長を認めるかどうか昨年十一月から専門家を集めて議論している。
 委員からは「結論は新しい規制庁ができてから出すべきだ」との指摘もあるが、保安院は「現行制度では満四十年までに結論を出さねばならない」と解釈し、近く十年の延長を認める見通しだ。
 法改正が成立・公布されれば、その後十ヶ月以内に施行。規制庁の設立準備をする担当者は「施行まで四十年超の原発の稼働を原則認めない厳しい基準をつくる」と話している。その通りになれば、保安院が運転延長を認めようが事実上無効になる。
 こうした動きに、専門家会合に出席する委員は「保安院がOKを出せば、運転延長が既成事実化する。そういうことをやっていいのか」と指摘している。


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