橋下氏「消費税率11%」で第3極選別 小沢とは完全に決別か
zakzak2012.10.31
「日本維新の会(維新)」代表である大阪市の橋下徹市長が「消費税率11%」という大胆提案をブチ上げた。道州制実現を前提に、消費税11%のうち5%を地方自治体の独自財源に、残り6%は地域間の税収格差を埋める財政調整分に充てる案だ。次期衆院選を見据えて、維新を軸とする第3極の選別が進むなか、「増税廃止」を掲げる小沢一郎代表率いる「国民の生活が第一」などへの決別となりそうだ。
「消費税率を11%程度にして配分すれば、地方の格差はそれほど生じないという結論が出た。問題ない」
橋下氏は30日、自身が提唱する消費税の地方税化と地方交付税制度の廃止に向けた提案書を公表し、市役所で記者団にこう語った。代表を務める維新の公約に盛り込まれる可能性もある。
今回の提案は、消費税の地方税化などが「大都市と地方で税収格差が生じる」と指摘されたことに対抗するもの。自身が共同代表を務める「道州制推進知事・指定都市市長連合」で提案書を協議する考えも示した。
提案書は「新しい国のかたち」と題し、地方が国から財政的に自立する必要性を強調。自治体の増収努力を促し、それでも財源が不足する場合、地方の自己責任で税率を上げられる仕組みにすべきだと主張している。
現在、永田町では、野田佳彦首相が「近いうち」解散を無視して居座ったため、赤字国債を発行するための特例公債法案の成立が見通せない。政府は11月分の地方交付税の支払いを当面延期する方針を固めている。
橋下氏はこの件について「こうやって各地の自治体に影響が出てしまう仕組みこそ諸悪の根源だ。国政のドタバタに地方全体が巻き込まれるのは勘弁してほしい」と批判している。
消費税をめぐっては、維新との第3極連携を模索する東京都の石原慎太郎知事が「増税賛成」を掲げる一方、渡辺喜美代表率いる「みんなの党」は「増税凍結」、小沢新党は「増税廃止」、名古屋市の河村たかし市長の「減税日本」は「消費税減税」と距離がある。
橋下氏の「消費税率11%」提案に、各党はどう反応するのか。
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橋下氏、たちあがれ日本「カラー合わない」 石原氏個人とは連携希望
産経ニュース2012.10.31 14:15
日本維新の会代表の橋下徹大阪市長は31日、石原慎太郎東京都知事が目指す新党に合流する「たちあがれ日本」について「カラーが合わないという気がする。(石原知事)個人とは一緒にやりたい」と述べ、政党としての連携は容易ではないとの認識を示した。
橋下氏は、たちあがれ日本の議員が「真正保守」を掲げていることについて「先に保守を掲げて政治行政をやる時代ではない。たちあがれのみなさんとは世代が合わない」と発言。さらに、たちあがれ日本の所属議員が、非公開の会談内容をもらしたり維新の政策を批判するなどしているとし、「ぺらぺらしゃべるような方々とは政治の信頼関係が築けない」と批判した。
一方、河村たかし名古屋市長率いる政治団体「減税日本」に民主党に離党届を提出した熊田篤嗣衆院議員(大阪1区)が合流を検討していることについて、「熊田議員は職員組合から応援を受けていたと聞いており、自分たちが基盤を置くグループとは違う。政策協議以前の問題。政策で争っていかないといけない」と述べ、減税日本との連携も困難との認識を示した。
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日本維新の会:「たちあがれ日本」とは信頼築けず…橋下氏
毎日新聞 2012年10月31日 20時06分(最終更新 10月31日 20時15分)
日本維新の会代表の橋下徹大阪市長は31日、大阪市役所で記者団に、東京都知事を辞職した石原慎太郎氏が新党の母体として想定している「たちあがれ日本」について「信頼関係を築けない」などとして党としての連携は難しいとの認識を示した。一方で「石原さん個人とは一緒にやりたい」と述べ、連携の対象を石原氏個人としたい考えを示した。
橋下氏は「石原さんの力は必要だと感じている」と強調。そのうえで、たちあがれ日本について「保守ということで全部政策決定されるというところで世代間のギャップを感じる。グループ、党となると(連携は)難しい」と語った。
一方、石原氏が第三極の「大連合」ができた場合には共同代表に就くよう、橋下氏から提案されたと話していることが31日分かった。たちあがれ日本の藤井孝男参院代表が同日の記者会見で明らかにした。
関係者によると、石原氏は新党結成を表明した25日に同党議員らの会合に出席した際、「橋下氏から『共同代表でやろう』と言われた」と述べたという。ただ、藤井氏は「一つの表現として出た話だ」と述べ、具体像は定まっていないとの認識も示した。
しかし、橋下氏は31日、共同代表案について「話題には上がったが、僕は持ちかけていない」と自分から提案したことは否定した。【中井正裕、茶谷亮】
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石原新党めぐる橋下氏発言に不快感 たち日幹部
産経ニュース2012.10.31 21:01
石原慎太郎東京都知事が結成を表明した新党の母体となる「たちあがれ日本」幹部は31日、日本維新の会代表の橋下徹大阪市長が石原新党との連携は困難との認識を示したことに関し「石原氏とだけ一緒にやればいいのか。取り合わない」と不快感を示した。
新党結成前の日本維新との政策協議に関し、別のたちあがれ日本幹部は「石原氏が『まずは話し合ってみよう』と言っている。新党結成前に日本維新と擦り合わせないといけない」と述べ、早急に協議すべきだとの認識を示した。
一方、藤井孝男参院代表は記者会見で、国政政党となった河村たかし名古屋市長率いる「減税日本」との連携については「現時点で接点はないが、会いたいとなれば対応する」と柔軟な姿勢を示した。
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橋下氏「消費税率11%」〜小沢とは完全に決別か/「連携の対象を石原氏個人としたい」〜たち日ではなく
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