安倍首相、内政課題の答弁で「らしさ」も、外政は「論争の種」回避
産経新聞2013.2.1 00:38
安倍晋三首相は31日、衆参両院本会議の各党代表質問への答弁で、国家観や教育観、憲法改正の考え方など内政課題に関して、1月28日の所信表明演説では言及しなかった首相らしい主張を行い、「安倍カラー」をじわりとにじませた。ただ、これまで以上に踏み込んだ発言はほとんどなかったほか、外政上の課題については波風の立たない表現に終始し、与野党対立などを用心深く回避する姿勢は変わらなかった。
「第1次安倍内閣で述べた『美しい国、日本』を目指すことは私の永遠のテーマだ」
首相は、自民党の中曽根弘文参院議員会長から「どういう国づくりをするのか」と問われると、かねての持論を高らかに語った。このほか首相は、憲法改正や日本版NSC(国家安全保障会議)の設置についても、自らの構想実現に改めて意欲を示した。
ただし、その内容はやはり昨年末の衆院選で掲げた自民党の公約や従来の発言の範囲内にとどまり、構想そのものや実現までの段取りなどの、具体的な説明には踏み込まなかった。
一方、政権交代後、野党が多数を占める参院で初めて答弁に立った首相に、民主党の岡崎トミ子副代表が、経済再生などに絞った所信表明演説を「あれでは政権の評価のしようがない」と酷評。集団的自衛権行使容認など首相の持論に関して、矢継ぎ早に質問を浴びせた。
だが、首相は「集団的自衛権の行使は、日本の外交原則の大きな転換になる。冷静な議論が必要だ」などと答弁し、岡崎氏の挑発に乗ることはなかった。
さらに、この日の答弁では、根拠なしに慰安婦強制連行を認めた平成5年の河野洋平官房長官談話(河野談話)について「官房長官による対応が適当だ」と述べたほか、慰安婦問題に対しても「政治問題、外交問題化させるべきではない」と述べるにとどめた。
首相にとって、これらの外政上の課題は優先度の高いテーマであるはずだが、今月下旬に予定されている日米首脳会談を前に、あえて論争の種となるのを避けたようにもみえる。
「今夏の参院選までは安全運転」(首相周辺)とはいうものの、度が過ぎれば首相を支持する保守層の不満が募り、選挙戦に思わぬ影響を与える可能性もある。政権運営の中で「らしさ」をどう演出していくのか、しばらくは手探りの状態が続きそうだ。
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〈来栖の独白2013/02/01 Fri. 〉
>しばらくは手探りの状態が続きそうだ。
いえいえ、見事な受け答えだと思います。とりわけ「河野談話」について。
やはり「第2次(内閣)」となると、違いますね。成長なさいました♪。このようにして5か月後の参院選勝利を祈ります。
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◆ 【突破する日本】歴史問題で尖閣を侵食しようとする中国 安倍外交の足を引っ張る人も(2) 2013-01-30 | 政治
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安倍首相 見事なお手並み 衆参両院本会議の各党代表質問への答弁
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