石原氏、公明に不満爆発=橋下氏「複雑な事情ある」―維新
時事通信2013年6月6日(木)21:50
日本維新の会は6日夜、東京都内のホテルで政治資金パーティーを開き、石原慎太郎共同代表と橋下徹共同代表(大阪市長)による公開対談を行った。石原氏は憲法改正に慎重な公明党について「あの政党はさっぱり分からない」と嫌悪感をあらわにしたのに対し、橋下氏は「大阪市議会は公明党の協力を得て運営している」と説明し、両氏の見解が真っ向から対立した。
石原氏は現行憲法を破棄すべきだとの持論を展開。その上で「憲法を破棄する勇気は安倍晋三首相にはなさそうだ。残念ながら公明党がくっついているから今の政権ではできない」と指摘した。
大阪市議会で、維新会派の議席は過半数を満たしておらず、条例可決には公明党会派の協力が不可欠だ。自民党会派などが提出した橋下氏への問責決議案が、公明党が土壇場で反対に回ったことで否決された経緯もある。橋下氏は奥歯にものがはさまったかのように「いろいろ複雑な事情がある」と語ったが、石原氏は「本当に理解できない。(公明党は)許し難い」と終始不満そうだった。
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維新の会:ダメージ深く 都内で政治資金パーティー
毎日新聞 2013年06月06日 22時11分(最終更新 06月06日 23時30分)
日本維新の会は6日、東京都内のホテルで2012年9月の結党以来初の政治資金パーティーを開催した。橋下徹共同代表(大阪市長)は「改革政党の原点に立ち戻る」と宣言。憲法改正や統治機構改革などを掲げて参院選に臨む考えを強調した。だが党内では「人集めに苦労した」とのぼやきが聞かれ、立候補辞退も相次ぐなど橋下氏自身の従軍慰安婦を巡る発言による党のダメージは深く、浮上のきっかけを見いだすのは容易ではなさそうだ。
橋下氏はパーティーで石原慎太郎共同代表と対談。自らの慰安婦発言の正当性を主張し「改革をやるために突破していく。力を与えていただきたい」と訴えた。会場は約3500人(主催者発表)の参加者で埋め尽くされた。党が支持率回復を狙い、5日に比例代表からの擁立を正式発表したアントニオ猪木氏を紹介。壇上で「1・2・3・ダー」のかけ声を張り上げ、会場を盛り上げた。
だが党勢の低迷に歯止めはかかっていない。ある維新議員は「パーティー券がなかなか売れず、地元から大量動員した」と打ち明ける。参院選を巡っては、党の公認が決定していた元衆院議員が橋下氏の発言を理由に比例代表での出馬を辞退するなど、計3人が立候補を辞退した。党幹部は「さらに『離脱者』が増える可能性はある」と頭を抱える。
「マスコミは寄ってたかって批判してくる」。橋下氏とともに6日午前、首相官邸を訪れた松井一郎幹事長(大阪府知事)がぼやくと、安倍晋三首相は「私も第1次内閣の時はマスコミにやられた」と応じた。橋下、松井両氏は会談で、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ訓練の八尾空港(大阪府八尾市)での受け入れを表明。高支持率に支えられる政府との「蜜月ぶり」をアピールした。だが、地元・八尾市は反発を強め、劣勢の立て直しにはつながっていない。他党からは「維新が掲げる地域主権の姿勢と矛盾している」(みんなの党幹部)などの批判が噴出している。【阿部亮介、村上尊一】】
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維新、東京で初パーティー 橋下氏「改革政党の原点に」
産経新聞 WEST 2013.6.6 23:23
橋下徹(左)、石原慎太郎両共同代表は対談形式で党の方針を説いた=6日、東京都千代田区(小野淳一撮影) 日本維新の会は6日、地元大阪以外では初となる政治資金パーティーを東京都内のホテルで開いた。共同代表の橋下徹大阪市長は「改革政党の原点に戻り、厚い岩盤を突破する」と述べ、都議選(14日告示、23日投開票)と、7月4日公示、21日投開票が予定されている参院選に向け、支持を訴えた。
橋下氏は石原慎太郎共同代表と対談。憲法改正について「自民党は選挙に負けるからと引っ込めた。維新ははっきりと打ち出し、参院選をたたかう」と表明すると、石原氏も「政治生命を賭けた命がけの仕事だが、誰かがやらねばだめだ。私たちがやりましょう」と応じた。
橋下氏の慰安婦発言などの影響で、1枚2万円のパーティー券の売れ行きが党内で心配されていたが、会場のホテルには約1500人(主催者発表)が来場した
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◆ 「憲法改正はエベレストより難しい」と石原慎太郎氏 / 最高齢80歳でエベレスト登頂 三浦雄一郎さん 2013-05-24 | 石原慎太郎
「憲法改正はエベレストより難しい」と石原慎太郎氏
朝日新聞デジタル2013年5月23日22時26分
日本維新の会の石原慎太郎共同代表は23日、冒険家の三浦雄一郎さん(80)のエベレスト登頂について「俺はこんなところでくすぶっているけど、彼は世界中の高齢者の希望の星だよ」と喜んだ。国会内で記者団に語った。
石原氏は三浦氏と同い年で親交もある。「人間の本当の生き様をあの年で明かしてくれた。参院選に出ないかな」。記者団から「かなえたい夢は」と聞かれると「憲法を変えること。そのために暴走しているんだ」と即答。ただ「憲法改正はエベレストより難しい」と本音も漏らした。
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〈来栖の独白 2013/5/24 Fri. 〉
>俺はこんなところでくすぶっているけど
石原さんの嘆息が聴こえるようだ。「こんなところ」とは、行く手を遮られたような安倍政権と「維新の会」を取り巻く現状だろう。
“憲法改正したいがために都知事の職をなげうち、一兵卒となって国政へ帰ってきた。安倍政権は成立したが、頑是ない輩の反対で96条改正すらままならぬ。先の戦争は「侵略」ではなかったが、「侵略」と考える政治家が依然多い。何より憲法改正への念願から(個々人の思想は自由だと自分に言い聞かせて)袂を分かつことはしなかったが。そもそも憲法「改正」ではなく、「破棄」が妥当だと考えるが、それも、新憲法創設したいがために「改正」に譲歩した。それ(譲歩)は、あの青年(橋下)にもわかっている。隠忍自重、我慢しても、なお「夢」は達せられず、「こんなところ」(憲法改正に遥か遠いところ)でくすぶっている。”
そんな石原さんの嘆きが、痛く伝わってくる。「(憲法)前文の醜さは、どうだ」。
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◆ 石原慎太郎氏「連立政権を組む公明党が一番大事で歴史的な問題で足踏みしていたら、この国は滅びる」 2013-04-27 | 石原慎太郎
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◆ 党首討論 憲法改正に関連して 維新・石原代表「公明党は、足手まといになる」 2013-04-18 | 石原慎太郎
◆ 石原慎太郎氏「連立政権を組む公明党が一番大事で歴史的な問題で足踏みしていたら、この国は滅びる」 2013-04-27 | 石原慎太郎
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石原慎太郎氏「公明党がくっついているから今の政権では憲法破棄できない」/橋下氏「複雑な事情 ある」
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