「小沢氏はコメンテーターに」「政治家として崩壊」松田賢弥氏が“転身のススメ”
zakzak2013.06.13
生活の党の小沢一郎代表の鼻息が荒い。メディア露出を増やし、野党を糾合して再び政権交代を目指す構想をブチ上げているのだ。そんなことがあり得るのか。小沢氏の妻、和子さんの「離縁状」をスクープしたジャーナリストの松田賢弥氏は、10年にわたる小沢氏取材の集大成を近著「小沢一郎 淋しき家族の肖像」(文芸春秋)にまとめた。松田氏は「小沢氏中心では(野党糾合は)無理だろう。いっそ政治コメンテーターになったらどうか」とアドバイスした。
小沢氏は最近、「アベノミクスは壁にぶつかり、早晩崩壊する。政権はそう長くは続かない」(5月30日、都内講演)、「きちっとした受け皿ができれば、基数は小さくても次の衆院選は絶対に勝つ」(同10日、時事通信インタビュー)など、再び政権を奪取する意欲を隠さない。
民主党の細野豪志幹事長は11日のラジオ番組で、参院選で生活と選挙協力を行う可能性に触れた。関係者は「小沢氏と細野氏は接近している。小沢氏は民主党にあるカネと、選挙マシンとしての連合が欲しい。参院選後に連携する布石では」と語る。
これに対し、松田氏は「小沢氏の『安倍政権の崩壊予測』には一理ある。アベノミクスの効果はまだ庶民に届いていないし、消費税増税を控えている。野党が分裂していては自民党に勝てないのも正論だ。しかし、小沢氏は離縁状問題で政治家として崩壊した。参院選でも生活はかなり厳しい。むしろ野党糾合の足かせといえる。コメントは素晴らしいので、政治コメンテーターに転身したらどうか」と語った。
政治家出身のコメンテーターには、衆院議員や三重県知事を務めた北川正恭氏、元経企庁長官の田中秀征氏、小泉チルドレンの杉村太蔵氏らがいるが、小沢氏がなるなら別格といえそうだ。
松田氏は注目の新著で、離縁状をスクープした経緯のほか、隠し子疑惑の追跡取材、小沢氏に東日本大震災の被災地・岩手入りを懇願してきた民主党の黄川田徹衆院議員のインタビュー、「小沢王国」岩手が揺らいでいる現状などを詳細に記している。
最後に、松田氏は、安倍政権に対しても「経済一辺倒で、被災地が置き去りにされているという印象が強い。すべての政治家に、再び被災地に目を向けてほしい」と注文をつけた。
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◆ 小沢一郎「妻からの「離縁状」全文 週刊文春6月21日号 2012-06-15 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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◆ 小沢家の悲劇「妻・和子の手紙」の真相 週刊ポスト2012/7/6号(2012年6月25日発売) 2012-06-25 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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◆ 小沢一郎妻に「離縁状」を書かせた男 2012-12-24 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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