【広島16歳死体遺棄】「家族っていない」肩寄せ合い過ごす少女ら LINEの口論、暴行に
産経新聞2013.8.4 09:00
広島市の女子生徒殺害遺棄事件。警察の捜査や友人の話からは、退学や家出をして社会に居場所を失った少女らが無料通話アプリ「LINE(ライン)」でつながり、ささいな悪口や言い合いから集団暴行に発展した様子が浮かぶ。
「私ね、家族っていないんだって。さっき親に復縁しよって言おうと思って電話したの。そしたらね、なんのよう?って」
今年春、家を離れ広島市中区のマンション一室を借りた少女(16)は事件前の6月25日、こうブログにつづっていた。
最初に自首した広島市東区の少女(16)は、被害者の女子生徒(16)と同じ広島市の高等専修学校に通っていたが、約3カ月で退学。中学時代からの友人は「よく家出していた。3、4カ月行方不明になり、張り紙をされていたこともあった」と明かす。
中区の少女の部屋には交際を始めた鳥取県米子市の少年(16)や東区の少女、その交際相手の住所不定の少年(17)が度々出入りした。2人の少女はブログやLINE上に交際相手の姓を冠し「ファミリー」を自称。肩を寄せ合って過ごす“家族”の姿がうかがえる。
「お前らみたいなブスと話す暇ないけぇ」(被害者の女子生徒)。「おまえにゆわれたあないわあや」(東区の少女)。事件の直前、五十数人が参加するLINEのグループに、ののしり合う言葉が飛び交った。グループには安芸郡の少女(16)も参加していたという。
安芸郡の少女と呉市の少女(17)は女子生徒と面識はなかったが、やりとりを閲覧して女子生徒を誘い出し、運転手役の瀬戸大平容疑者(21)を含め8人が合流、呉市の灰ケ峰に向かった−というのが捜査本部の見立てだ。
「LINEで東区の少女が悪口を言われているのを見て、仲間意識を持ったのだろう」と捜査幹部。安芸郡の少女の祖母は逮捕後「事件になると知っていて、ついていくような子ではない。手を出していないと信じています」と話していた。
*上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130804/crm13080409000003-n1.htm
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広島遺棄事件の主犯格少女 ゲーセンで1万円豪遊し飲酒した
NEWSポストセブン2013.08.02 07:00
広島県呉市で起きた、16才の少女らによる死体遺棄事件は、無職・無就学の彼女たちが形成した、いびつな人間関係が背景にあった──。
〈A子とドンキ行ってー、プリクラ撮ってー 車で語りんしながら送ってもらった☆A子ありがとねー 大好きよ〉
黒瀬恵利華さん(享年16)が、広島県呉市の山中で変わり果てた姿で発見されたのは、彼女がブログでこう綴ったわずか2か月後のことだった。
7月12日、主犯格と見られるA子(16才)が母親に伴われて広島東署に出頭。当初は「1人でやった」と供述していたが、捜査を進めるなか、A子の遊び仲間6人が次々に逮捕された。そのなかにはLINEだけでつながり、事件当日まで恵利華さんともA子とも面識がなかった少女も2人含まれていた。
仲間内でもとりわけ仲がよく、親友と呼び合っていたA子と恵利華さん。2人が仲良くなったきっかけは、恵利華さんが通っていた高等専修学校でいじめに遭い、不登校になったことだった。
身体の悪い母親の肩を抱いて病院に連れて行くような、優しい子だったという恵利華さんは、やがてA子と一緒に行動し、家に帰らないようになる。A子の友人が借りる家賃4.2万円のワンルームマンションで、仲間たちとともに過ごすことが増えていったからだ。
「A子たちは年齢を偽って派遣マッサージの仕事をして、月に100万円もの収入があったと聞いたことがある。そのお金で共同でマンションを借り、共犯で逮捕された少年たちも含めて、常時3〜4人が入り浸っていた」(A子の友人)
彼女たちはいつもサンダル履きに、ジャージーを着、一様に髪の毛を染めていたという。近所の人が声を潜めて語った。
「見るのは日中ではなく、いつも夜中3時半とか、朝方。てっきり20才前後かと思っていたけど、まだ16才だったとは…」
狭苦しいたまり部屋で、彼女たちはどんな生活をしていたのだろう。学生でもなければ社会人でもない。そんな現実と疎外感が重くのしかかるなか、裏稼業に手を染めながら、そのあぶく銭で、将来が見えない憂さを紛らわせていたのかもしれない。少女たちを乗せたことがあるというタクシー運転手が、ため息まじりに話す。
「深夜に繁華街まで乗せることがたびたびあった。話を聞いていると、『ゲーセンで1万円すった』とか平気で言っていて、普通のサラリーマンよりもはるかに金遣いが荒い。自分の子供時代にはとても考えられない感覚です」
前出の友人によれば、彼女たちはゲームセンターのほか、居酒屋やカラオケで遊ぶことが多かったという。大人びていた少女たちが、大人から飲酒をとがめられることはなかった。
※女性セブン2013年8月15日号
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