<死刑囚>6割が再審請求中
毎日新聞 9月13日(金)2時30分配信
横浜市中区で2004年5月、中華料理店経営者の男性が射殺された強盗殺人事件などで死刑が確定していた熊谷(くまがい)徳久死刑囚(73)の刑が12日、東京拘置所で執行された。法務省によると、11日現在の確定死刑囚133人のうち、執行回避の理由となりうる再審請求をしていたのは約6割に当たる85人。熊谷死刑囚は再審を請求しておらず、先に死刑が確定していた90人余りより執行の順番が早まったとみられる。
*熊谷死刑囚、執行の順番早まったか
熊谷死刑囚の上告審を担当した荒木和男弁護士によると「確定後も手紙のやり取りをしていたが、再審請求してほしいという申し出はなかった」という。死刑確定(11年3月)から執行までの期間は2年半だった。
刑事訴訟法は「死刑執行命令は判決確定から6カ月以内にしなければならない」と定める一方で、「再審請求などの手続きが終了するまでの期間は(6カ月に)算入しない」と規定。形式的な再審請求を繰り返していない限り、再審請求中の死刑囚は執行を回避される傾向がある。
他にも、恩赦の出願中▽共犯者の刑が未確定▽同法が「執行を停止する」と定める心神喪失状態−−の死刑囚を除外した結果、確定時期から比較的間もない熊谷死刑囚が残った可能性がある。【伊藤一郎】
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◇ 谷垣法相、3回目の死刑執行 横浜中華料理店主殺害事件 熊谷徳久死刑囚(東京拘置所) 2013/9/12Thu. 2013-09-12 | 死刑/重刑/生命犯 問題
◆ 「富山・長野連続女性誘拐殺人事件」宮崎知子死刑囚 2回目の再審請求を棄却 富山地裁/弁護側 即時抗告 2013-03-07 | 死刑/重刑/生命犯 問題
連続誘拐殺人、宮崎死刑囚の再審請求を棄却
読売新聞 3月7日(木)13時35分配信
富山、長野両県で1980年、女性2人が相次いで誘拐・殺害された「富山・長野連続女性誘拐殺人事件」で、身代金目的誘拐や殺人などの罪で死刑が確定した元贈答品販売会社経営、宮崎知子死刑囚(67)の2回目の再審請求について、富山地裁(田中聖浩裁判長)が棄却していたことが、同地裁などへの取材で分かった。
棄却は2月25日付。同地裁は「新規性が無く、理由がない」などとした。弁護側は3月1日に名古屋高裁金沢支部に即時抗告した。
宮崎死刑囚は「物証が乏しく、客観性がない」などとして2003年に富山地裁に再審を請求したが、07年3月に同地裁が棄却、11年7月に最高裁が特別抗告を棄却した。弁護側は同8月15日、富山地裁に2回目の再審請求をしていた。
最終更新:3月7日(木)13時35分
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◆ 富山長野連続誘拐殺人事件 宮崎知子死刑囚 2回目の再審請求/「延命の企図も」弁護人 2011-11-26 | 死刑/重刑/生命犯 問題
宮崎知子死刑囚が2回目の再審請求 KNB NEWS2011年11月25日18:15
昭和55年に富山と長野で起きた連続誘拐殺人事件で、死刑が確定している宮崎知子死刑囚が、今年8月、富山地方裁判所に2回目の再審請求をしていたことが分かりました。
名古屋拘置所に収監中の宮崎知子死刑囚(65)の弁護人によりますと、「警察の一連の捜査には、容疑者への誘導があった」などとしていて、確定判決には事実と異なる部分があり再度審議するよう、今年8月、富山地方裁判所に請求しました。
2回目の再審請求です。
この事件は、昭和55年、旧八尾町の高校生、長岡陽子さん(当時18歳)と、長野市の当時20歳の女性会社員が相次いで誘拐され殺害されたものです。
昭和63年に富山地裁は、宮崎知子被告に死刑、知人の男性には無罪の1審判決を言い渡し、平成10年、最高裁で判決が確定しました。
宮崎死刑囚は、平成15年に富山地裁に再審請求して19年に棄却され、これを不服だとして即時抗告していましたが、今年7月、最高裁が棄却したことから2度目の再審請求をしたものです。
弁護人はKNBの取材に対し、「死刑執行を遅らせて延命する意図もある」とコメントしました。
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宮崎死刑囚が再び再審請求 長野・富山連続誘拐殺人
日本経済新聞2011/11/26 10:35
長野、富山両県で1980年、女性2人が誘拐、殺害された「富山・長野連続誘拐殺人事件」で、身代金目的誘拐や殺人などの罪に問われ、死刑が確定した宮崎知子死刑囚(65)が富山地裁に2度目の再審請求をしていたことが26日、分かった。
同地裁によると受理は8月15日付。
宮崎死刑囚は98年に最高裁が上告を棄却、死刑が確定した。2003年に富山地裁に再審請求したが、07年に棄却。これを不服とした即時抗告が08年、名古屋高裁金沢支部に棄却され、その後、最高裁に特別抗告したが今年7月に棄却された。
事件は、富山県の高校3年の女子生徒(当時18)と長野市の女性会社員(同20)が相次いで行方不明になり、他殺体で見つかった。会社員宅には身代金を要求する電話があり、富山市で贈答品販売会社を経営していた宮崎死刑囚と知人男性が逮捕された。宮崎死刑囚の単独犯行として男性は無罪が確定した。〔共同〕
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〈来栖の独白 2011/11/26〉
再審は、事件の真実を明らかにするためのものだ。それが往々にして死刑囚の延命のために利用される。純粋に真実を訴えている人びと(冤罪)にとっては、やりきれない仕業だろう。
東海テレビ『死刑囚弁護人』のなかで安田好弘弁護士も、故木村修治死刑囚のことに関連して、「延命ということでは一段弱い『恩赦出願』をした。再審請求すべきだったと後悔している」と言っていた。木村さんが死刑執行されたときにも、そう語った。
今回、「延命の手段としての再審請求」と、あっけらかんと言う弁護人。正義と真実に対する冒涜ではないか。私が「再審請求」という言葉に古くから眉唾、胡散臭いものを感じてしまうのは、正に宮崎氏のようなケースがあるからだ。
死刑囚の出す再審請求については、いま一つ問題があると思われる。A死刑囚が再審請求中ということでガードがかかり、身代わりのように他のB死刑囚が選ばれる(執行が回ってくる)のでは、ということだ。無残な世界だ。
附けたりを2つ。宮崎死刑囚との名前を聞けば、反射的に北野宏氏を思い出さずにはいられない。北野氏も、宮崎死刑囚に翻弄された一人だが、冤罪と認定されてよかった。知子死刑囚には、藤波姓となった時期があった。藤波芳夫死刑囚は2006年12月25日、東京拘置所で執行された。
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関連: 法務省:死刑執行方法を議論へ/2006年、執行された藤波芳夫死刑囚はリウマチで歩けず/刑務官が身体を・・・ 2012-04-10 | 死刑/重刑/生命犯 問題
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◆ 再審準備死刑囚を死刑リストに 執行命令直前に撤回/宮崎知子死刑囚に「再審の理由はない」富山地検 2012-04-03
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