「菊地被告、なぜ逃げた」…指失った男性出廷へ
讀賣新聞 2014年04月30日 14時49分
17年の逃亡の末に逮捕されたオウム真理教元信者・菊地直子被告(42)の裁判員裁判が、5月8日から東京地裁で始まる。
審理されるのは、1995年5月に起きた東京都庁郵便爆弾事件。菊地被告は無罪主張の方針だが、爆発で左手の指をすべて失った元職員の内海正彰さん(63)は「事件に関与していないのなら、なぜ逃亡を続けたのか」と話している。
都庁7階の知事秘書室で爆発が起きたのは、95年5月16日夜。知事室副参事だった内海さんが電話の受話器を右手で持ちながら、左手で青島幸男知事(当時)宛てに郵便で届いた本の表紙をめくると、「パーン」と乾いた音が鳴り響いた。止めどなく出血する左手から、指がなくなっていた。
爆発の威力はすさまじく、スチール製の机はへこみ、天井には爆弾の破片がめり込んでいた。のぞき込んで開封していたら、命を落とした可能性もあった。
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