【遠隔操作ウイルス事件】片山被告、未解明の手口明かす 「プログラムを工夫」
産経ニュース 2014.5.30 21:24
4人が誤認逮捕された遠隔操作ウイルス事件で、威力業務妨害やハイジャック防止法違反などの罪に問われ、無罪主張を全面撤回したIT関連会社元社員、片山祐輔被告(32)の第10回公判が30日、東京地裁(大野勝則裁判長)で開かれた。未解明になっている遠隔操作の手口について、片山被告は「捜査で見つかっていないサーバー(記憶媒体)がある」「(プログラムを)2回読み込むよう工夫した」ことを明らかにした。
片山被告はこうしたプログラムについて、「2、3日かけて自宅で作り、会社のパソコンから送信した」とも述べた。
この日は、横浜市のホームページに小学校の襲撃予告が書き込まれた事件で、遠隔操作されたパソコンなどを解析した民間技術者が証言。手口については「どんな処理がされたのか分からない」と述べた。
片山被告は被告人質問で、「捜査で見つかっていないサーバーがある。そこから遠隔操作プログラムをダウンロードさせた後、無害なプログラムを再度ダウンロードさせて上書きし、プログラムが見つからないようにした」と証言した。
閉廷後、東京・霞が関の司法記者クラブで会見した佐藤博史弁護士は「犯人しか知り得ない秘密の暴露。横浜の事件について片山被告は『腕試しだった』と言っていた」と話した。
◎上記事の著作権は[産経新聞]に帰属します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇ PC遠隔操作事件「片山被告は、弁護団をどのように騙したかを話しているときは楽しそうにしている」 2014-05-26 | 社会
◇ PC遠隔操作事件 佐藤弁護士会見詳報「見破れなかった。刑事司法に携わる者として、いろいろ反省がある」 2014-05-22 | 社会
◇ PC遠隔操作事件 佐藤博史弁護士の発言について考える〈来栖の独白〉 2014-05-21 | 社会
..............
↧
PC遠隔操作事件 第10回公判 片山祐輔被告 遠隔操作プログラム「2、3日かけて自宅でつくった」
↧